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ついにカワサキも参入!航続距離100km超から海外モデルまで続々登場する電動アシスト自転車の最新事情

2022.07.14

■連載/大森弘恵のアウトドアへGO!

2022年7月2〜3日、大阪・万博記念公園で「モーターキャンプエキスポ」が開催された。キャンピングカーや車中泊カーのお披露目が中心だが、今年は電動アシスト自転車の存在感が際立っていた。

たっぷり荷物を載せてもふらつかない!

noslisu(ノスリス)」は、モーターサイクルのカワサキによる社内公募制度からスタートしたプロジェクトだ。

「クルマは便利だけれど渋滞が困るし、維持費が厳しい。免許を取得するのにも時間と費用がかかる」→「バイクはクルマよりも気軽に乗れるけれど免許がないと乗れないし、倒したバイクを起こせるか不安」→「自転車はだれでも乗れるけれど、坂道がツラい」→「バスや電車は楽だけど時間もコースも自由がない」。

こうした意見を出発点に、”免許を持っていない人でも気軽に使える乗り物”の開発を進め、たどり着いたのが電動アシスト自転車というわけ。

2021年5月のクラウドファンディングで電動アシスト自転車(3輪)とフル電動仕様のミニカー登録モデルが予約発売されたのでご存じの人も多いだろう。

モーターサイクルのメーカーらしく車体を傾けるとすべてのタイヤがきちんと傾くので小回りがきくし乗り心地も軽快だ。それでいて一定以上には傾かないのでバイク経験のない人にも心強い。

また、容量たっぷりの前かごはフレームに固定されているので荷物を載せてもふらつかない。

そんな新発想がウケて、クラウドファンディングでは限定100台があっという間に完売したという。

会場でお披露目されたのは、荷物をたっぷり載せられることを考えた「カーゴ」モデルだ。

試作なので荒削りなところはあるが、新形状のフレームにより30kg、120Lもの荷物を積載できるようになっている。シートがぐんと後ろ寄りになり、荷台が中央よりになっていることも安定感を高めた結果だ。

スカートでは乗りにくいなど課題は残るが宅配や植物などの配送に使えるほか、キャンプ道具や楽器の持ち運びにも重宝しそう。

写真ではわかりづらいが、荷物を容量いっぱいまで載せても前輪が見え、安心して漕ぎ進められる。

デコボコした地面でも荷物が大きくぶれることがないし、ディスクブレーキでしっかり止まれることもカワサキらしさ。

先行モデルの前かごは隙間が大きいが、カーゴモデルの荷台は蜂の巣状に抜いたパンチングメタルで、小型のボックスやバッグが落ちにくい。これも気が利いた仕様だ。

先行モデルの一般発売、カーゴモデルともに2023年春の発売を予定しているとのこと。楽しみだ。

オンロードでもオフロードでも快適

いち早く電動アシスト自転車の開発をはじめたヤマハの最新モデルはグラベルでも快適な「WABASH RT」(43万8900円)。

ハンドル下側を握ることで荒れた路面でも抑え込めるフレアハンドル、ワイドタイヤ(700×45C)、サスペンション付きドロッパーシートポストなどを採用するほか、フレームのいろいろな場所にダボ穴を設けており、パッキングしやすいようにしているのがおもしろい。

もうひとつお披露目されていたのは街中での走行に備えたサスペンションフォーク、ワイド&セミスリックタイヤ(27.5×2)を装備するクロスバイク「CROSSCORE RC」(31万7900円)。通勤からロングライド、マウンテンライドまで毎日乗りたくなるモデルだ。

新型車ではないがフラッグシップドライブユニットを搭載した「YPJ-MT Pro」(68万2000円)の試乗も行われていた。

ツインチューブフレームをイメージしたフレームと横置のリアサスペンションなどにより低重心を実現。適切なアシストパワーをもたらすクワッドセンサーシステム、厳しいアップヒルに対応するエクストラパワーモード、セミファットタイヤ(27.5×2.8)などこだわりぬいた設計だ。しかもヤマハレーシングカラーを基調にしており、ヤマハ好きがつい手を出す1台。

イタリアらしい華やかなデザイン

イタリア生まれのモーターサイクルメーカー、ファンティックは日本の公道でも走行可能な電動アシスト「ISSIMO」(44万円)の試乗モデルを用意。

極太のスリックタイヤと小物入れ付きのリアキャリアを装備した「URBAN」と、極太トレッドタイヤの「FUN」があり、どちらも独創的なアルミダイキャストフレームが採用されている。

一般的な電動アシスト自転車はバッテリーが外付けされているが、「ISSIMO」(写真はURBAN)はシートチューブに内蔵しており、なんとなくモペッドぽい雰囲気が漂う。バッテリーを内蔵することでスッキリとしたルックスであるのはもちろん、より大容量のバッテリーを搭載できるというのもメリット。

18.75kgの軽さで100kmの航続距離

ほかにはない優美なフレームデザインが印象的なWIMOの電動アシスト自転車「COOZY(クージー)」(15万9500円〜)。ギア比を高めに設定しており、一漕ぎでぐーんと進めるのが特徴だ。

ホワイト、ナイトブルー、シャンパンゴールドという定番色のほか、数量限定モデルも豊富でプレミアムな1台を選べる。

フレームと一体感のある独自開発のバッテリーボックスに搭載されているのはわずか1.25kgのバッテリー。それでいて航続距離100kmを実現しているのだからスゴイ。

また、チェーンではなくポリウレタンのベルトドライブを採用しておりスカートやワイドパンツに汚れが付着しないことも街乗り派にうれしい仕様だ。

存在感のあるオートバイ風ルックス

ファットバイクで名高いBRONX BICYCLEが作った「BRONX BUGGY」(21万7800円〜)は、もちろん極太タイヤ(20×4)を装備した電動アシスト付きファットバイク。独創的なフレームに別売のロングシート、同じく別売のでっかいLEDライトを取り付けているためだろう、どこかオートバイに似た雰囲気。モーターが直接後輪を回す、力強い走りもゴキゲンだ。

カラーはマットブラックやアーミーグリーンなど全7色。

電動アシスト自転車は重い、長距離を走れないというイメージも今は昔。航続距離が100kmを超えるものが増え、そうなれば買い物や通勤・通学だけでなく休日の”ちょっと遠出”に使ってみようという気になれる。ガソリン高騰、密を避ける移動手段という点でも需要は高い。

今後、日本の規制に合致した海外モデルなどそのバリエーションは徐々に増えるだろう。一方でシティサイクルともスポーツモデルともちょっと違うnoslisuカーゴモデルのような独自進化も見られる。しばらく電動アシスト自転車の動向に注目してみたい。

取材・文/大森弘恵


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