国産EVは長い間、日産『リーフ』のオンリーワンの状態が続いていた。数年前からSUVをベースとしたEVが発売され、今年5月には軽自動車ベースのEVが登場。「EVは高い」という常識も変わりつつある。
EV普及の波は地方から始まる
『Honda e』が登場した2020年頃から胎動は始まっていたが、今年は国産車のEV普及元年になるのは間違いない。以前からEV戦略の遅れが指摘されていたトヨタが、SUBARUと共同開発した『bZ4X』を発表。矢継ぎ早にレクサスの新型EV『RZ』を公開し、EVシフトを加速させていることがわかる。
一方で、ガソリン車と比べて価格が高い割に走行距離が短いという声が多く聞かれたが、先日、日産が『サクラ』、三菱が『eKクロスEV』と、軽自動車のEVを発表した。この2車種はCEV補助金を利用すれば、軽ハイトワゴンのターボ車とほぼ同じ価格で手に入れることができる。
さらに、軽EVが普及していくとガソリンスタンドの数が少なく、一戸建てが多い地方エリアで新たなムーブメントが起こる可能性が高い。家庭で充電できるとなると、給油のためにわざわざ遠くまで出かける手間がなくなるからだ。
「EVは高い」という常識が覆されていけば、普及のスピードが加速していくかもしれない。
レクサス『UX300e』
使い勝手はガソリン車と同じだが、EVらしい高い静粛性が魅力
レクサスの電動化ビジョン「Lexus Electrified」の第1弾として登場した、初のEV市販モデルがコンパクトSUVの『UX300e』。最高出力203PSのモーターをフロントに搭載し、満充電時の航続距離は367km。ガソリン車から乗り換えても違和感のないフィーリングが特徴だ。
車両に付属している普通充電用ケーブル(200V 16A)は約14時間で満充電となる。
10.3インチワイドディスプレイのメディアシステムはスマートフォンとの連携可能。
航続距離をひと目で確認できるEVモデル用のメーター以外、ガソリン車と内装は同じ。
前席だけでなく、後席にもヒーター機能を搭載。USBポートも備わっている。
マツダ『MX-30』
EVになってもマツダらしい走りの楽しさは健在
観音開きのフリースタイルドアや内装にサステイナブル素材のコルクやペットボトルのリサイクル素材を使っているマツダ『MX-30』。EVモデルは2021年1月に登場した。スカイアクティブ・ビークル・アーキクチャーをはじめ、様々な電子デバイスでマツダらしい、クルマを操る楽しさを味わえる。
クーペのような流麗なボディー。フレームドトップという3トーンのカラーが印象的だ。
フリースタイルドアと呼ばれる観音開きのドアを採用。後席へのアクセスもラク。
内装色はホワイト系のモダンコンフィデンスとブラウン系のインダストリアルクラシックを用意。
フローティングデザインのコンソールトレイには、サステイナブル素材のヘリテージコルクを使用。
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