物事が上手くいく人となかなか上手くいかない人との違い
物事が上手くいく人とそうでない人との違いは、自分の資質や性格、運気を把握してその対策をしているか否かであると言えます。例えば、人にそれほど興味がなくマイペースが大事な星回りの人は、いつ何をやるのかを自分で決めてそれを実行しつつ、その計画の中に相手を喜ばせることを意識して取り入れると良いでしょう。
細かいことが気になりがちで思ったことをついストレートに指摘してしまう傾向がある人は、美意識を高く持って常に美しくいるように努めながら、芸術に触れて心を和らげたり言葉の言い回しに気を付けたりするとコミュニケーションがうまくいくでしょう。運気についても、天中殺中は身も心も不安定になりがちなので、行動を控えめにしたり、行動するにしても悪い方向に振れないように感情のマネジメントを意識したりすることです。
占いを使わなくても上手くいく人
では、多くの人がこのように占いを活用しているかと言えば、そうではありません。先日50名くらいのセミナーで、“四柱推命”という言葉を聞いたことがある人がどれくらいいるのかを聞いてみたところ、その割合は約50%でした。また、これまで占い鑑定をさせて頂いた中でも、四柱推命鑑定を受けるのが初めてと言う人でも、幸せな人は多くいました。なぜ彼女らは、驚異の的中率を誇る四柱推命を使わずして、それほどまでの幸福を手に入れることができたのでしょうか?
それは、既に自分のことを理解しているからです。自分の性格や注意点、運気の流れ、相性の良い人が分かっているのです。感覚的に分かっている人もいれば、自分で分析をして対策を見出してきた人もいます。草花や小川が幸せそうに存在しているように、自然界では幸せであることのほうが簡単です。人間もそのうちの1つなのですが、現代社会の様々な要因によって、自然体で生きられなくなっている人が多いのが現実です。その結果として、ストレスを抱えたり、悩み苦しんだりする人が増えているのです。
四柱推命は、自然界の法則を見える化して人に当てはめたようなものですから、自然体で生きている人は既に四柱推命の結果通りに自分らしく、運気の流れに沿って、相性も良い人とばかり付き合うように生きています。
恋愛がうまくいかない人の共通点
恋愛に限らずですが、自分の資質を活かしていない人は、魅力に欠けている状態であると言えます。普通に考えて、暗い人よりも明るい人、イライラしている人よりも優しい人がモテるということには賛同いただけると思いますが、それは資質を活かせているか否かが大きく影響していると言えます。また、占いで観る以前に、「依存」や「迎合」は典型的な不幸パターンですから、そのような状態にある場合は、自分をしっかりと持つようにすることが大事です。
不幸パターンの人は、運気にも振り回されます。天中殺や物事がスムーズにいかない時期に、卑屈になったり感情的になったりして、状況を悪化させてしまうのです。更にはその時の事象を引きずって、その時期が明けて運気が良くなっても、状況が好転しなくなってしまいます。
以前、鑑定をさせて頂いた人は、婚約破棄になってから、それがショック過ぎて落ち込んでいるということでしたが、なんと10年間もその状態だというのです。その時間は人生の10分の1と言うこともできますが、人生を謳歌する時期・恋愛をする時期という意味では、かなりの割合の期間を無駄にしてしまっているとも言えます。
この事例に限らず、大なり小なりのトラウマによって過去に囚われている人は少なくありません。「過去はあくまで過去の出来事」「過去に関係なく未来はこれから作っていける」ということを理解し、いかに踏ん切りを付けて前に進んでいけるのかは重要なことです。相手も過去とは変わっていますし、その時と今では状況も確実に変わっています。なんなら本来の自分自身も進化しているはずなのに、今の自分の価値観だけが過去に固執しているために、より幸せな未来に向かうことができていないのです。これが本当に馬鹿げたことだと気付けたなら、それは囚われから抜けだすスタートラインに立ったと言えるでしょう。
失敗パターンから抜け出し、対策を導き出す
四柱推命の良いところは、先天的に生まれ持った性質が具体的に現れることです。恋愛のキーワードで言えば「尊敬する人を好きになる」「ルックス重視」「ダメ男を好きになりやすい」「一途で重い女性になりやすい」などがありますが、これは通変星と十二運星の併せて22個の星ごとにあります。また、これらがどこに位置しているのかによってニュアンスも変わってきます。まずはどのような性質が自分にあるのかを認識し、それによって決まった失敗パターンがないのか、過去を振り返ってみましょう。それが分かれば失敗の原因を取り除くことができますから、成功確率は高くなります。
また、四柱推命は自分を観るだけでなく、相手を観ることもできます。お目当ての相手がいれば、その人の性質を知ることができるのです。更に、自分の性質と相手の性質を見比べることで「相性」が分かります。相性は、良い悪いという単純なことではなく、20くらいの視点で総合的に観ていきます。こういう観点では非常に相性が良いが、この視点で観た時には合わない、という具合です。例えば、「人の話題で盛り上がることはできるが、お互い我を通そうとする性質がぶつかると合わない」という場合は、「お互いの意見を尊重するようにしたり、決め事は順番にしたり、お互い一人の時間を確保したり」などと対策をすることで、合わない部分も良い相性に変わります。
恋愛を成就させる秘訣は、「自分を知り、相手を知り、対策をすること」の一言に尽きるでしょう。
文/星 絢
ほし・けん。(株)地球人 取締役。(社)日本占道協会 認定師範。1981年2月4日生まれ。青森県出身。高校卒業後に上京し、20代の頃から起業を志すも、幾度となく失敗。20代最後に人生の方向性を見失い、半年間箱根に住み込みながら生き方を探求。500万円の借金も返済不可能となり債務整理を経験。その後、人生をかけたコミュニティ事業も低迷しているときに四柱推命の師である鳥海伯萃先生と出会い、占いの勉強を始め、今は、無借金・年商3000万円にまで会社を成長させ、四柱推命鑑定師・講師の養成を主軸としながら、より多くの人や世の中を更に豊かにしていくことを追求している。著者に「占い起業のはじめ方、成功の技術」(彩流社)がある。http://suimei.hpjt.biz/blog/