夏の大三角やペルセウス座流星群など、夏は天体観測に最適な季節でもある。そんな肉眼で見る星空も美しいが、本格的な天体望遠鏡を使ってみる木星の縞や土星の輪は一度見ると忘れられない思い出となるだろう。
そこでサイトロンジャパンは、ピント調整がしやすいJiaxing Ruixing Optical Instrument社の新製品「Askar 80PHQ」鏡筒を発売したので概要をお伝えしよう。
口径80mm、口径比F7.5で焦点距離は600mmのフラットフィールド・EDアポクロマート屈折望遠鏡
本製品は、対物レンズに2枚のEDレンズを使用し、合計4枚のレンズを使用したフラットフィールド・EDアポクロマート屈折望遠鏡だ。
口径は80mm、口径比はF7.5で焦点距離は比較的長い600mmとなっている。小さな対象のクローズアップ撮影や、肉眼で天体観測を行う際にも扱いやすいフォトビジュアル鏡筒を採用。
4枚の対物レンズは2枚のEDレンズを含む3枚玉の対物レンズと、1枚のフラットナーレンズで構成されている。
全てのレンズが鏡筒の適切な位置に固定されているので、撮影用の補正レンズを別に用意したり、バックフォーカスを微調整したりしなくても周辺減光や口径食の影響が少ない撮影が楽しめる。
フラットナーレンズが内蔵されていることによって、アイピースを使用したときにも周辺までシャープな像を楽しむことができるのも魅力の一つだ。
快適に正確なピント合わせを行うために、ラックアンドピニオンフォーカサーには減速装置が標準で装備されている。
約100mmの長い繰り出し長を持つドローチューブには、繰り出し長を示す目盛と、カメラ回転装置の回転角度を示すメモリが備わっている。ピント位置の管理、また撮影時の構図決めの際に便利。
4ピースカメラアダプターにはM48フィルターを内蔵できる。伸縮式フードを採用しているので、コンパクトに持ち運ぶことも可能。
鏡筒バンド、鏡筒ハンドル、幅狭タイプのドブテイルバーを標準装備しているのでアクセサリーを買い足さなくても、手元に届いたその日からすぐに架台に載せて観測ができる。
Askar 80PHQの主な製品仕様
商品名:Askar 80PHQ
市場予想価格:税込250,000円 前後
発売日:2022年7月5日(火)
主な仕様
・有効径:80mm
・焦点距離:600mm
・口径比:F7.5
・筒外焦点位置:鏡筒後端から約168.5mm/M48アダプター後端から約115mm
・レンズ構成:エアスペース4枚構成(EDレンズ2枚含む)
・フォーカサー:ラックアンドピニオン式/減速装置付き
・全長:450mm(フード収納・31.7mmアダプター後端まで)
540mm(フード伸長・31.7mmアダプター後端まで)
・鏡筒本体直径:約100mm
・フード直径:約112mm
・質量:4.7kg(バンド、アダプター、ドブテイルバー込み)
・付属品:眼視観測用アダプター(50.8mm/31.7mm)・4ピースカメラアダプター、鏡筒バンド、鏡筒ハンドル、ドブテイルバー(底幅約44mm)、フォーカサー固定ネジ
※本商品は天体望遠鏡専門店およびサイトロンジャパン直営店のみでの取扱となる。
関連情報:https://www.sightron.co.jp/
構成/Ara