宿泊施設を拡充することでアスコットのリーディングポジションをさらに強化
アスコットは世界有数のサービスアパートメントプロバイダーであるオークウッド・ワールドワイド(オークウッド)を買収することを発表した。
1962年にロサンゼルスで設立されたオークウッドは、サービスアパートメントのリーディングプロバイダーとして、世界15か国以上で事業を展開している企業だ。
同社は、賃貸マンションの一流プロバイダーとして米国で先駆的な地位を確立した後、ホスピタリティ企業としての専門性を高め、世界で80以上のブランド施設を管理している。
今回の買収により、アスコットのグローバル・ポートフォリオは81施設、約15,000室の増加となる。
オークウッドの約8,500室超の稼働ユニットは、 2022年第3四半期に予定されている取引完了後、直ちにアスコットの継続的な運営関連収入に貢献すると予想されている。
オークウッドの買収により、アスコットのグローバルプレゼンスは39か国200都市以上、約900施設、150,000室以上に拡大することになった。
具体的には韓国の清州、中国の張家口、青島、バングラデシュのダッカ、米国のワシントンD.C.などの新たな市場が加わることになる。
最近、DestinAsian Readers’ Choice Awards 2022で「ベストサービスレジデンスブランド」に選ばれたオークウッドのポートフォリオには、DestinAsian賞でそれぞれの国のトップ10にランクしたフラッグシップ施設のオークウッドプレミア東京とオークウッドプレミア・コエックスセンター・ソウルが含まれている。
また、オークウッドプレミア・メルボルンやオークウッドホテル京都御池などの新しい施設も、同グループのデスティネーションのハイライトに加わる予定だ。
拠点と提供する商品を補完する大きな相乗効果に期待
今回の買収日についてCLI の宿泊部門最高経営責任者である ケビン・ゴー 氏は、次のように述べている。
「このオークウッドの買収は、宿泊市場でより大きな役割を果たすというアスコットのロードマップの一部です。アスコットとオークウッドの間には、両社の拠点と提供する商品を補完する大きな相乗効果があります。
私たちは、特に東南アジア、北アジア、北米の市場で、オークウッドブランドの高い評価と伝統を基盤としていくつもりです。
オークウッドは、アスコットの現在のグローバルブランドのポートフォリオとともに成長を続け、当社の宿泊事業の成長の勢いを加速させていくことでしょう。
グローバルな宿泊施設プレーヤーとしてのアスコットの幅広い専門知識を活用し、拡大したロイヤルカスタマーと不動産オーナーのネットワークにさらなる価値を提供できるようになるでしょう」
アスコットの過去数年の戦略的投資について
アスコットの過去数年の戦略的投資には、ビジネスフランチャイズ部門を成長させるため、2017年にオーストラリアで最大のサービスアパートメント運営会社の一つであるクエスト・アパートメント・ホテル(クエスト)を買収したことが含まれている。
同年、アスコットは、米国の賃貸マンションプロバイダーであるシナジー・グローバル・ハウジング(シナジー社)に投資した。
2018年にはインドネシアのトップクラスのホテルオペレーターであるタウジア・ホテル・マネージメント(タウジア)を買収し、急成長する中規模ビジネスホテル部門にも参入。
オークウッドの加入により、アスコットは、世界で160,000室という目標を2023年よりも早く達成できる予定だという。
関連情報:https://www.discoverasr.com/ja
構成/Ara