全国の保育所において増え続ける外国籍の園児。事業者や自治体は、外国籍の利用者に対し、人員配置や翻訳機などのICTの利用、人材育成及び職員教育などの対応を試みている状況だが、具体的な取り組みにまで至らないケースが少なくないという。
そんな中で明日香はこのほど、外国籍園児を保育した経験がある保育士106名を対象にした「外国籍園児への保育課題に関する実態調査」の結果を発表した。
外国籍園児の文化を学ぶ研修、参加したことのある保育士は3割程度
「外国籍園児の保育に関して難しさを感じたことがあるか」と質問したところ、「かなりある」(37.8%)と「ややある」(56.6%)を合わせて、保育士の94.4%が、外国籍園児への保育に難しさを感じていることがわかった。
また、「外国籍園児の文化の違いについて学ぶ研修に参加したことはあるか」と尋ねたところ、約7割は参加経験がないと回答した。その一方で、「外国籍園児の文化の違いについて学ぶ研修が欲しいと思うか」と尋ねた結果、「非常にそう思う」(13.7%)と「ややそう思う」(64.4%)を併せた約8割が研修を求めていることが明らかになった。
出典元:株式会社 明日香
構成/こじへい