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価格もスペックもちょうどいいOPPO「Reno7 A」を見て感じたミドルレンジスマホが市場を牽引する時代

2022.07.08

WEBメディアライターの9割9分は「カメラマン兼任」である。

筆者自身、製品の写真撮影は自分で行う。デジタル一眼レフカメラも持っているが、大抵の場合はスマホのカメラで済ませてしまう。

従って、ライターにとってのスマホは極めて特殊な意味を帯びる仕事道具なのだ。

では、我々の仕事に適したスマホは何かと考えた時、最近発表された『OPPO Reno7 A』は意外と理想的な機種ではないか……と思うに至った。

その理由を、以下に解説していこう。

「長持ち」がコンセプトのスマホ

『Reno7 A』のテーマは「長持ち」である。

プロセッサーの進化は、まさに日進月歩。その性能が向上する度に、新しい機種が開発される。そしてそれに合わせてスマホを買い替える……という人もいるだろう。

しかしそのような人は、決して多数派ではない。特に日本では、数年に渡って同じ機種を使い続ける人が多いという。

『Reno7 A』にはシステム劣化防止機能が搭載され、36ヶ月即ち3年は「サクサク感」が持続すると主張している。

また、デザイン自体も飽きの来ない落ち着いた形やカラーリングに仕上がっている。

確かに、今時のスマホにしては随分自己主張が控えめな機種だとは筆者も感じた。

特に広角、超広角、マクロの3種類を揃えたアウトカメラのレンズは、心なしか「威圧感」というものが全く感じられない。

筐体の一部としてしっかり馴染んでいるのだ。敢えて悪く言ってしまえば「地味」ではあるが、それ故に独特の安心感があるのも事実。

ディスプレイは約6.4インチの有機EL。2,400×1,080FHD+の解析度、そしてリフレッシュレートは90Hzに対応。ガジェットマニアでない人が普段使うスマホとして考えれば、十分過ぎるスペックと言えよう。

というより、この『Reno7 A』は数字で表せるスペックで語る機種ではない。

アジア人の手に馴染むスマホ

Android機種がiPhoneに比べて優れている(と筆者が感じている)部分、それは「ニュース記事にすぐさまタッチできる」という点だ。

画面の左側にスワイプしていくと、ニュース記事を確認できるページに突き当たる。iPhoneで言うところの「ヘッドライン」だが、『Reno7 A』の場合はiPhoneのそれよりも大きく見やすく、同一ページ内に表示される記事数も遥かに多い。

そして『Reno7 A』でこれをやると、この機種がなぜこのサイズに収まっているのか、或いは「手に馴染む」とはどういうことかを骨の髄まで実感するはずだ。

片手で筐体を持ちつつ、親指を使って操作するのに『Reno7 A』の厚みや幅がちょうどいい。

このあたりは数字として出すことができないスペックで、筆者自身も語彙が多いライターではないから上手く表現できないのがもどかしい。

が、ごく標準的な体躯のアジア人にとってはこれが絶妙にフィットしているのだ。

酷評されているカメラだが……

ただし、『Reno7 A』の内蔵カメラに関しては多くのガジェットライターから不満の声がある。

というのも、前作『Reno5 A』のカメラと比較して明らかにスペックダウンしているのだ。

『Reno5 A』は広角、超広角、マクロ、モノクロという4種類のアウトカメラを用意していた。そして広角カメラの有効画素数は約6,400万画素。

対して『Reno7 A』のそれは約4,800万画素と控えめで、しかも『Reno5 A』にはあった4K動画撮影機能が、『Reno7 A』にはない。

このあたりにコストダウンが反映されているようだ。

ただし、そのあたりを「妥協」と捉えるか「今までが高スペック過ぎた」と捉えるかで、見える世界が異なってくるのも事実。

『Reno7 A』は夜景の撮影にも対応している。たとえば、以下の写真。

上は通常の撮影、下は夜景モードを利用した撮影である。

この部分に関しても「『Reno5 A』よりパフォーマンスが低下した」と酷評するライターもいるが、一方でこれだけの働きができれば十分じゃないか? という発想もあるはず。

そして、後者の考え方ができればあなたは『Reno7 A』と相性がいいかもしれない。

その上で先述の「手に馴染むサイズ」を加味すれば、『Reno7 A』は「首席の優等生」ではないが「三席あたりの賢い生徒」として向こう3年は頑張ってくれるだろう。

少なくとも、ライターの良き相棒にはなってくれるはずだ。

冒頭で書いたように、ライターは記事に貼る写真も自分で用意しなければならない。レビューした製品の画像は、必ず筆者が撮る。

時と状況によっては、製品発表会の会場で即興的な写真撮影に臨まなければならないことも。

つまり「サッと取り出してパッと撮影できる及第点スペックのスマホ」が求められるということである。

FeliCa搭載の「安心感」

実はこの記事を書いている時点で、筆者は合計4ヶ所での製品発表会を控えている。

新型コロナウイルスの猛威もようやく一段落し、各メーカーは再び会場での発表会を開催するようになった(我々はこれを“オフライン取材”と呼んでいる。)。

筆者のメールボックスには「製品発表会のご案内」というタイトルのメールがいくつも届いている。

このような時に『Reno7 A』が手元にあれば、まさに鬼に金棒、ローマ兵にグラディウス、前田慶次に松風である。これは使い勝手の良いカメラ性能だけでなく、「FeliCaが搭載されている」という点も考慮した評価だ。

国際的にはニッチなNFC規格であるFeliCaだが、日本では交通系IC等に採用され、「これがなければ電車にも乗れない」という状態になっている。都内を素早く巡るには、モバイルSuicaが必要不可欠。

それを利用できるという意味でも、やはり『Reno A』シリーズは日本を研究し尽くしている機種だ。

「ミドルレンジ機種の時代」が到来か

日本人の手によく馴染み、また日本人の求める機能を正確に把握している『Reno7 A』は、我々ライター稼業にとっても極めて重要な仕事道具になり得るだろう。

価格は小売業者によって異なるが、Amazonでは4万3,280円と表示されている。筆者は価格の安さをあまり強調したくない考え方で通しているが、それでもこの円安と物価高のご時世にこれほどのスマホが5万円以下で買えるとは!

そもそも、ウクライナでの戦争が終わらない限り10万円越えのハイエンドモデルはユーザーから敬遠されてしまうのでは……というのが筆者の見方である。

物価高は、鈍感な筆者の目から見てもはっきり分かるほど深刻化している。可処分所得もめっきり減ってしまい、同時に新しいスマホにかけられる費用も限られるようになった。

故にこれから1、2年は「ミドルレンジ機種が市場を牽引する時代」になるのではと、筆者は観測している。

それらを鑑みると、『Reno7 A』は時代のニーズに適合した「かゆいところに手が届くスマホ」と言えるかもしれない。

【参考】
Reno7 A-OPPO

取材・文/澤田真一

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