会話の有無や距離の確保など想定される8パターンを解説
厚生労働省はこのほど、マスクを外して良い場面や着用を推奨する場面をイラストで示したリーフレットを公開した。
リーフレットでは、屋外・屋内において、「距離が確保できる/距離が確保できない」と「会話をする/会話をほとんど行わない」を組み合わせた計8パターンを想定し、各場面でマスクの着用が推奨されるのか否かをイラスト付きで紹介している。
屋外であれば、マスク着用推奨の場面は、「距離が確保できない状況で会話をする」のみ。一方、屋内は、「距離が確保できる状況で会話をほとんど行わない」以外は、すべてマスク着用が推奨されている。また、通勤ラッシュ時や人混みの中、高齢の方と会う時、病院へ行く時にもマスク着用が推奨されている。
このほか、子どものマスク着用が推奨される場面についても明記されており、保育所・認定こども園・幼稚園などの就学前児については、マスク着用を一律には求めていないとされている。
なお夏場に関しては、熱中症防止の観点から屋外でマスク着用の必要のない場面では、マスクを外すことが推奨されている。
<屋外>
○マスク着用を推奨
他者と身体的距離(2m以上を目安)が確保できない中で会話を行う場合のみです。
○それ以外の場面については、マスクの着用の必要はありません
例:公園での散歩やランニング、サイクリング/徒歩や自転車での通勤、屋外で人とすれ違う場面など。
特に夏場については、熱中症予防の観点から、屋外でマスクの必要のない場面では、マスクを外すことを推奨します。
<屋内>
○マスク着用の必要がない
他者と身体的距離が確保できて会話をほとんど行わない場合(例:距離を確保して行う図書館での読書、芸術鑑賞)のみ。
○それ以外の場面については、マスクの着用を推奨します。
<小学校から高校段階の就学児について>
○マスク着用の必要がない
(屋外)
他者と身体的距離が確保できる場合(例:離れて行う運動や移動、鬼ごっこなど密にならない外遊び)や、他者と距離が確保できなくても会話をほとんど行わない場合(例:屋外で行う教育活動(自然観察・写生活動等))
(屋内)
他者と身体的距離が確保できて会話をほとんど行わない場合(例:個人で行う読書や調べたり考えたりする学習)
<保育所・認定こども園・幼稚園等の就学前児について>
・2歳未満の子どもでは推奨されません。
・2歳以上の就学前の子どもについても、個々の発達の状況や体調等を踏まえる必要があることから、他者との身体的距離にかかわらず、マスク着用を一律には求めていません。
本人の体調がすぐれず持続的なマスクの着用が難しい場合は、無理に着用する必要はなく、特に夏場については、熱中症予防の観点から、屋外でマスクの必要のない場面では、マスクを外すことを推奨します。
関連情報
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kansentaisaku_00001.html
構成/KZ