ITエンジニアにとって、今もっとも稼げる旬な職種と言語は何なのだろうか?
パーソルキャリアが運営する100万件の転職統計データを活用した求人要件作成支援サービス「HR forecaster」はこのほど、職種×スキルの平均年収がわかるデータ「保存版ハンドブック スキル年収マップ」の第2弾として、「ITエンジニア編」を公開。本稿では、データの一部を抜粋して紹介する。
職種別平均年収、トップは「ITコンサルタント」で752万円
平均年収の1位は、IT戦略の策定やその実現など企業の命運を担う、「ITコンサルタント」 (752万円)だった。 2位は企業のサイバーセキュリティーに対応する「セキュリティエンジニア」 (675万円)、3位はIT企業の売上に大きく影響する「プリセールス」(670万円)となっている。
職種×スキルの平均年収、トップは「ITコンサルタント×グリッドコンピューティング」で1,066万円
職種×スキルで平均年収を見たところ、1位は「ITコンサルタント×グリッドコンピューティング」が1,066万円となり、最も高い組み合わせとなっている。2位は「セキュリティエンジニア×ラインマネジメント」で863万円、3位は「社内情報システム (社内SE)×IFRS」で841万円となっている。
開発言語別の平均年収ランキング、平均年収トップの開発言語は、ABAPで661万円
開発言語別の平均年収ランキングでは、1位にSAP製品の開発言語である「ABAP」(661万円)、2位にデータアナリスティクスや統計解析で活用されている「R」(656万円)、3位に大規模配信システムなどでの活用されている「Perl」(630万円)という結果になった。ランキングトップ10を見ると、今多くのエンジニアから注目されている「Go」(627万円)が7位にランクインしている。
ITエンジニアが学びたい言語ランキング、学びたい言語と平均年収が高い言語には乖離が存在
ITエンジニアが学びたい(強化したい)プログラミング言語ランキングでは、1位「Python」 (平均年収ランキング16位:590万円)、2位「Java」(平均年収ランキング18位:573万円) 、3位「JavaScript」 (平均年収ランキング31位:561万円) となった。
学びたい言語は、今後の需要が見込まれる言語がランクインする傾向にある。一方で、平均年収が高い言語は、以前からニーズが高く、経験や知識が豊富なエンジニアが多いため、学びたい言語と年収の高い言語の順位に乖離が生じたと考えられる。
出典元:HR forecaster
構成/こじへい