ホンダは、「爽快スポーツe:HEV(※1)」をコンセプトに、シビックが持つ基本性能のよさはそのままに、進化したスポーツe:HEVによる爽快な走りを新たな提供価値として目指した新型「CIVIC e:HEV」を7月1日(金)より発売を開始した。
※e:HEVは、ホンダのの電動化コア技術である高効率・低燃費な2モーターハイブリッドシステムのグローバル統一呼称。
このシビックシリーズは、1972年の発売以来、今年で50周年を迎え、世界で累計約2,700万台を販売しているグローバルモデルとなる。いつの時代も一歩先のニーズを捉え、常に進化をし続けており、人々に驚きを届けるクルマとして多くのユーザーから支持されている。
今回の新型シビックe:HEVは、昨年の発売以来スポーティーな走りなどで定評のあるシビックに、新開発となる2.0L直噴エンジンと進化したハイブリッドユニットを組み合わせたスポーツe:HEVを搭載したモデルとなる。好評のデザインやパッケージはそのままに、スポーツe:HEVならではの爽快な走りと環境性能の両立を実現した。
スポーティーな走りを実現したダイナミクス
新開発となる2.0L直噴エンジンは、熱効率に優れたアトキンソンサイクルに加え、燃料をシリンダー内に直接噴射する直噴システムを新たに採用。燃料を無駄なく燃焼させることで、従来のe:HEV用2.0Lエンジンに対し高トルク化とエンジンモードでの走行可能領域の拡大を実現。これにより、低回転から高回転まで幅広い領域でエミッション(燃焼ガス中の有害物質)を抑制し、燃費や排出ガスクリーン性能、静粛性を向上させるとともに、ドライバーの操作にリニアに応える爽快な加速を実現した。
さらに、PCU(パワーコントロールユニット)は、軽量化と高出力化を行い、力強い駆動を実現。また、IPU(インテリジェントパワーユニット)は、内蔵するリチウムイオンバッテリーに低全高の新しいセルを採用し、バッテリーモジュールの重量あたりエネルギー密度をさらに高め、パッケージ効率を向上させた。加えて電動車開発で培ったノウハウを生かし、バッテリーの耐用年数を考慮しつつ使用領域を拡大。これによりさまざまな場面でトルクのある加速を実現した。
そして、重量物であるIPUの配置を工夫したことで、車体の低重心化とボディの高剛性化を実現。ダンパーの専用設定やバネ下重量比率の低減により、一体感のあるハンドリングや、挙動にぶれのない安定感のある走りを実現した。
爽快さと上質さを感じさせるパッケージと専用デザイン
パッケージでは、リアシート下にIPUを配置することで、シビックならではの高い居住性と荷室容量を実現した。また、エクステリアデザインは、フロントアッパーグリルとドアガラスまわりのサッシュのグロスブラック化に加えて、ドアミラーもブラックにすることで、上質で爽快な走りを表現した。
使い勝手を向上させる先進装備
加減速をわかりやすく表現するために、e:HEV専用10.2インチデジタルグラフィックメーターを採用。パワー(加速)については指針で表示し、百分率の目盛りを設けることでタコメーターのようなわかりやすさを実現。また、チャージ(減速)については、バーで表現した。減速セレクター使用時は、バーの色を変更するとともに減速セレクターのポジションを表示し、選択中の減速度を把握しやすくした。
また、さまざまなシーンに応じて選択できるドライブモードに、パワートレインやステアリング、メーターを個別に設定できる「INDIVIDUAL(インディビジュアル)モード」を国内のホンダ車として初めて採用。ドライバーの好みにあったセッティングでのドライブモードを提供する。
さらに、先進の安全運転支援システム「ホンダ センシング」を標準装備。広い範囲と高い精度で対象物を検知するフロントワイドビューカメラや、ガラスや外壁など非金属も高い精度で検知する前後ソナーセンサーを採用した。
【販売計画台数】
300台(月間)
【メーカー希望小売価格】
CIVIC e:HEV 3,940,200円(税込)
関連情報:https://www.honda.co.jp/CIVIC/
構成/土屋嘉久(ADVOX株式会社 代表)