KEIアドバンスはこのほど、世界的な高等教育評価機関である QS (Quacquarelli Symonds)による世界で最も信頼性の高いと称される世界大学ランキングの第19版を発表した。「マサチューセッツ工科大学」が11年連続で1位に輝く中、日本の大学は何位にランクインしたのだろうか?
日本最高は東京大学の23位
日本の最高位は「東京大学」の23位だった。以下、36位「京都大学」、55位「東京工業大学」、68位「大阪大学」、79位「東北大学」と続いた。
【QS 世界大学ランキング 2023: 国内大学Top15】
23(23)東京大学
36(33)京都大学
55(56)東京工業大学
68(75)大阪大学
79(82)東北大学
112(118)名古屋大学
135(137)九州大学
141(145)北海道大学
197(201)慶應義塾大学
205(203)早稲田大学
312(285)筑波大学
338(343)広島大学
363(386)神戸大学
392(381)東京医科歯科大学
490(477)千葉大学
※()内は昨年の順位
アジア地区TOP10には、「シンガポール国立大学」が5年連続で1位にランクイン。日本からは「東京大学」が6位、「京都大学」が9位にランクインしている。
【QS 世界大学ランキング 2023: アジア地区Top10の大学】
11(11)シンガポール国立大学 シンガポール
12(18)北京大学 中国
14(17)清華大学 中国
19(12)南洋理工大学 シンガポール
21(22)香港大学 香港
23(23)東京大学 日本
29(36)ソウル国立大学 韓国
34(31)復旦大学 中国
36(33)京都大学 日本
38(39)香港中文大学 香港
※()内は昨年の順位
アジアの国・地域の中で、日本は世界トップ200にランクインする大学が9校で最も多かった。トップ300では10校と2番目に多く、世界トップ500では15校と、3番目に多い国・地域となっている。
【QS 世界大学ランキング 2023 の中のアジア】
日本の大学の注目すべき結果を紹介
QSのデータによると、「東京大学」はランキングの集計に使用した指標の大半において、以下に挙げるように優秀な成績を収めていることがわかる。
・QSの指標である「学術関係者からの評判(Academic Reputation)」では満点(100/100)を獲得しており、世界各国の学術関係者からの高い評価を得ている。
・「雇用主からの評判(Employer Reputation)」はほぼ満点(99.7/100)で、過去1年間で雇用者からの評判が向上しています。
・QS の教育へのコミットメント指標である ST比(Faculty/Student Ratio)は 91.9/100を獲得している。
・QSの新しくかつ今回のランキング評価の重み付けなしの指標である(Employment Outcomes)のスコアでは97.8/100で世界33位にランクインしている。
・しかしながら、「教員一人当たりの被引用率」の指標では前年から25位順位を落とし、世界128位となっている。
このほか特筆すべき結果として、京都大学(33位)が昨年から3つ順位を下げたこと、東京工業大学(55位)が2009 年版以降で最も高い順位を記録したこと、慶應義塾大学(197位)が昨年から4ランク上昇しトップ200に返り咲いたことなどが挙げられる。
また、下の表はQSの指標に基づく日本の大学でランキングインした50校の順位の前年比および各指標のトップパフォーマンス大学を示している。
【日本の大学: 指標別順位の前年度比(数値は大学数)/指標別の日本のトップパフォーマンス大学(※順位はグローバルでのもの)】
出典元:株式会社KEIアドバンス
構成/こじへい