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サプリによる心血管疾患やがん予防効果を裏付けるエビデンスは不十分、米国予防医学専門委員会報告

2022.07.04

サプリメントのCVDやがん予防効果に関するエビデンスは不十分

心血管疾患(CVD)やがんの予防効果を期待してビタミンなどのサプリメント(以下、サプリ)を摂取している人は多い。

こうした中、米国予防医学専門委員会(USPSTF)は、ビタミンやミネラル、マルチビタミンなどのサプリの効果についてシステマティックレビューを実施し、CVDやがんの予防効果を裏付けるエビデンスは不十分であるとの結論に至ったことを発表した。

CVDやがんの予防を目的としたサプリの摂取に関する今回の勧告は、2014年に発表された勧告の改訂版で、「Journal of the American Medical Association(JAMA)」に2022年6月21日掲載された。

今回のUSPSTFの勧告は、妊婦を除いた健康な成人におけるマルチビタミンや1種類または2種類のサプリの摂取とCVDやがんの発症リスクの関係に関する84件の研究のシステマティックレビューに基づき策定された。その要点は、以下の通りである。

マルチビタミンを毎日摂取することで、がんのリスクがわずかに低下する可能性を示した研究はいくつかあるが、大局的に見ると、サプリがCVDやがんの予防に役立つと言うにはエビデンスが不十分である。

これに対して、βカロテンとビタミンEのサプリについては、CVDやがんの予防に役立たないことを示すエビデンスが十分にあった。

また、βカロテンに関しては、喫煙者やアスベストへの職業性曝露がある肺がんのハイリスク者において肺がんの発症リスクを高める可能性のあることを示す十分なエビデンスがあった。βカロテンはさらに、CVDによる死亡リスクを高める可能性も示された。

USPSTFの副委員長で米マサチューセッツ総合病院のMichael Barry氏は、「これはネガティブなメッセージではない。

CVDやがんの予防において、ビタミンやミネラルの摂取は無益であると言っているわけではない」と説明し、慎重な解釈を求めている。

その上で、「今後、より長期間にわたって追跡する研究や、異なる人種や民族を対象とした研究を重ねていき、結果にばらつきがあるかどうかを明らかにする必要がある」と付け加えている。

今回の勧告の策定に当たって実施された研究データの分析に関わった、米カイザー・パーマネンテEvidence-Based Practice Centerの副所長であるElizabeth O’Connor氏は、「ほとんどの場合、ビタミンやミネラルの補充によりがんやCVDの発症リスクが低下することはなかった」と説明している。

マルチビタミンのサプリを摂取した人では、プラセボを摂取した人と比べてがんの発症リスクがわずかに低下する(オッズ比0.93)ことを示す研究はあった。ただ、こうした研究には追跡期間が短いなどの限界があった。

また、重要な点として、今回の勧告は、栄養不足の人やその疑いがある人、妊娠中あるいは妊娠の可能性があり葉酸の摂取が必要な人などには当てはまらないことに留意しておく必要がある。

付随論評の執筆者で米ノースウェスタン大学のJenny Jia氏は、「ビタミンやミネラルのサプリは健康な米国人にとっては特効薬とはならない」と指摘。

サプリに頼るのではなく、果物や野菜が豊富なバランスの取れた食事や日常的な運動を心がけ、推奨されている検診を受けることが、CVDやがんの予防につながると話す。

一方、マルチビタミンに関しては、Jia氏とは異なる見方を示す専門家もいる。今回の研究には関与していない米ミシガン大学医療センターのMark Moyad氏は、「マルチビタミンはがんの発症リスクを低下させる可能性があり、その程度がわずかであっても小さなこととはいえない」と話している。(HealthDay News 2022年6月21日)

Copyright © 2022 HealthDay. All rights reserved.
Photo Credit: Adobe Stock

(参考情報)
Abstract/Full Text
https://jamanetwork.com/journals/jama/fullarticle/2793446

構成/DIME編集部


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