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復調消費、防災消費、イベント旅、楽天グループが2022年夏のトレンドキーワードを発表

2022.07.01

今年は3年ぶりの行動制限のない夏。ポストコロナ時代という新しい生活様式において、消費者の関心やトレンドも日々変化している。その昨今の状況をとらえながら、楽天では楽天市場、楽天トラベル、Rakuten Music、楽天ブックス、楽天ママ割の担当者が流通額やユーザーの利用状況のデータをもとにしたトレンド分析を行い、「楽天グループ 2022夏トレンド予測」を発表した。

おでかけ需要の復調でのイベントや旅行関連商品、値上げ対策商品が好調

まず、新型コロナウイルス感染者数の減少による行動規制の緩和されつつあるなか、「楽天市場」ではイベントや旅行などの外出に関連した商品の需要が急速に拡大。とくに夏のイベントやレジャー関連商品の売れ行きが好調となっており、流通額を2021年と2022年のそれぞれ3月から5月を比較してみると「水着」が約1.6倍でUV効果があるものや服のように見えるものが人気、「浴衣」が約1.3倍、「浮き輪」が約1.6倍。「楽天ブックス」においても、「旅行関連本」が約1.6倍とコロナ禍における制限された環境からの「復調消費」と名づけ、今夏はおでかけ需要が回復すると予測している。

「旅行用バッグ」は同期間比で約2.1倍の売り上げ。スーツケースよりも、スーツケースの上に載せて使えるボストンバックの購入が増えている。

外出の機会の増加にともない、紫外線や熱中症対策への意識の高まりも見えているという。UVカットができるは羽織りものやアームカバーなどの紫外線対策アイテムは約1.4倍と大幅に伸長。帽子も約1.3倍で、遮光効果やUVカット効果がついたもの、ツバが広いものが売れている。

コスメでも外出に伴うニーズが増えており、日焼け止め・UVケア商品が約1.2倍、紫外線だけでなく花粉などからも肌を守れるもの、塗るとひんやりとする冷感機能があるものなど、肌にぴたっと密着するタイプのスティックタイプの日焼け止めなど、商品のバリエーションも広がっている。ヘアケアではスタイリング剤がコロナ前の約1.4倍に売り上げが拡大。おしゃれや身だしなみの習慣が戻りつつあると見ている。

薄くなった頭皮にかけると、髪の毛を増やしてみせるスプレーなど、対面での印象向上に関するアイテムが売れている。

「節電」「節約」「防災」など生活防衛のための消費も顕著な傾向

おでかけ需要の一方、物価高騰や猛暑、毎年夏に各地で起きている豪雨災害などによる防災意識の高まりなど、生活を自衛するアイテムの需要も顕著に現れているという。

今年は暑さが厳しくなると予想されていることに呼応し、例年よりも「冷却グッズ・暑さ対策用品」の2021年と2022年のそれぞれ3月から5月の流通額は、約6.7倍という数字を叩き出している。特に、エアコンなどと併用して使うネッククーラーなどの冷却グッズに注目が集まっているという。

「値上げ消費対策」としては、価格改定による値上げ前に備蓄品を購入したり、比較的安価に購入できる“訳あり品”の需要が拡大。また、「カット野菜」「大豆ミート」も昨年対比1.8倍を記録しており、家事の時短など脱キッチンの傾向も見える。「楽天ブックス」でも「節約本」の売り上げが前年同期比約1.2倍となっている。

「訳ありたまねぎ」は、たまねぎの価格高騰もあり、割安なこともうけて前年比約1.9倍の売り上げに。

「防災消費」では、「楽天市場」内での防災関連グッズの流通額は前年同期比約1.2倍と需要が高まっている。また、災害に備えて「ポータブル電源」(約1.6倍)、「携帯用浄水器」(約4.6倍)などが好調だという。また、「ソーラーランタン」や「アウトドアテーブル」など、災害時だけでなく、普段づかいやアウトドアシーンなどでマルチに使えるグッズも人気となっている。

普段からスツールとしても使える「簡易トイレ」も売れ行き好調だ。

旅行トレンドではコロナ禍前の2019年夏よりも「イベント旅」「ゴルフ旅」などが伸長

まず旅行予約サービス「楽天トラベル」での予約状況から導き出されたトレンドの1つは、コロナ禍での移動自粛や人との接触を制限される日々への「リベンジ」。楽天トラベルにおける2022年7月から8月の宿泊予約状況は、2022年6月上旬時点で同期比1.7倍。これを3名以上の予約ならびに子連れのファミリーに絞ってみると、前年同期比2.3倍にまで増え、グループ旅行の回復が大きいことが見られる。

また、旅行先としては近隣ではなく、遠方を選択する人が半年前に比べると増え、人気の旅行先は1位 北海道、2位 沖縄、3位 東京都となった。予約の傾向も、日常とは異なる体験や環境を求めて、自宅から離れた旅行先や大型イベントの開催地の人気が高まっている。これはコロナ禍前の2019年と比べても、8月に阿波踊りを開催する徳島県への旅行者は約1.1倍。また、ゴルフ場予約サイト「GORA」での宿泊を伴うゴルフの予約件数も2019年比で約1.5倍と伸長している。

高級宿カテゴリでも、2022年7月から8月の予約状況を2019年同時期と比べてみると、約1.3倍に増加。設備やサービスが充実した施設を選んで宿泊し、宿での滞在を満喫する旅行スタイルが増えている傾向がうかがえる。

ネクストブレイクアーティストは「BE:FIRST」「めいちゃん」「Chilli Beans.」

定額制音楽配信サービス「Rakuten Music」が選ぶ下半期ネクストブレイクアーティストは3組をピックアップ。7人組ダンス&ボーカルユニット「BE:FIRST」は、2021年11月デビューで、2022年3月リリースの「Bye-Good-Bye」は「Rakuten Music」ウィークリーランキングにて5週連続で1位になり、リリース週の総再生回数も前作「Brave Generation」を約8.8倍上回った。

BE:FIRST

「めいちゃん」は、2011年に動画サイトへの投稿から注目されたアーティスト。2022年5月にリリースした楽曲「ラナ」が、ニューアルバムと初の単独武道館公演が発表された週の再生回数が前週に比べ、 約19倍に急激に伸びている。

めいちゃん

最後にピックアップされたのが、あいみょんやマカロニえんぴつのメンバー・はっとりなど、有名アーティストががSNSで紹介する、次世代を担うアーティスト「Chilli Beans.」。Moto(Vo)、 Maika(Ba&Vo)、 Lily(Gt&Vo)により2019年に結成された3ピースバンドで、2022年4月リリースの楽曲「マイボーイ」は、 今年度のドラマ「モトカレ←リトライ」の主題歌にも使われ、 リリース週のユニーク再生者数は、 ヒット曲「lemonade」を約3.7倍上回るなど、右肩上がりの注目株だ。

Chilli Beans.

いずれのアーティストも全国ツアーの実施や夏フェスへの参加が発表されており、さらなる活躍が期待されている。

ファミリー層のトレンドにもジェンダーレスの波が到来

ファミリー層のトレンドは、妊娠中や育児中のママ・パパを対象とした無料のメンバーシッププログラム 「楽天ママ割」のメンバーを対象に実施したインターネット調査を元に導き出された。同調査によると、 約5割が2021年と比べておでかけの回数が「増えた」と回答。それに伴う消費も起きており、特に子どもが乗れるタイプの「キャリーケース」が注目を集めている。

段差ができている部分に子どもが乗ることができるキャリーケース。

売り上げ好調な商品のなかでも、前年同期比約2倍の伸びを見せているがの、ジェンダーフリーキッズアイテムだ。ジェンダーフリーというキーワードは、多様性を容認する傾向のなかで「楽天ママ割」のなかでも注目のトレンドだという。

「性別を問わない・固定概念のないジェンダーフリーのキッズアイテムは、注目が集まっており、ランドセルの色や、学校によっては制服でもジェンダーフリー化が進んでいます。とくに従来のものよりもゆったりと着られて、身体のラインが見えにくいラッシュガードの水着が人気です。背景には学校生活が復活し、各家庭から自分好みのものを持っていくパターンも増えているようです」(楽天グループ 楽天ママ割 メンバーシップ部 安斉利恵氏)

ジェンダーフリー化は子供向けのおもちゃの開発でも進んでいるという。男の子のお世話をする人形や、女の子がDIYを楽しめる可愛いデザインのドライバーキットなども登場している。

キッズ・ジュニア用ラッシュガードは着替えやすさ、日焼け対策の面でも人気だ。

ジェンダーフリーのおもちゃの市場も拡大している。

今回の発表は「トレンド予測」として発表された。予想とは異なり、実際の数字をベースにした説得力のある直近のデータで見ると、この夏の人の往来は増えることは確実で、それに伴う消費はオンライン以外でも増えるだろう。まだ新型コロナウイルスの脅威は消え失せたわけでもなく、円安や物価の値上げラッシュ、電力ひっ迫などネガティブな要素も多いが、少しでも楽しく幸せに過ごせる夏への準備の参考にしてみてはいかがだろうか。

取材・文/北本祐子


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