仕事のやり取りを円滑にするビジネスチャットツール。既に多くの企業で導入されており、Microsoft Teams、Slack、LINE WORKSなど様々な種類がある中で、もっとも人気のツールとはいったい何なのだろうか?
モニタスはこのほど、全国20~64歳男女の会社員2,836名を対象にした「ビジネスチャットツール」の利用実態に関する意識調査の結果を発表した。
ビジネスチャットツールの利用率はどれくらい?
全国の会社員を対象にビジネスチャットツールの認知・利用状況について尋ねたところ、認知率は54.7%、利用経験率は40.1%、現在利用率は38.6%という結果になった。
会社員の約5割がいずれかのビジネスチャットツールを認知し、約4割はいずれかのツールを利用していることがわかった。
認知されているビジネスチャットツール、1位は「LINE WORKS」
では、実際にはどんなビジネスチャットツール認知されているのだろうか。認知率上位から「LINE WORKS」が37.1%、「Microsoft Teams」が32.7%、「Chatwork」が16.8%と続いた。上位には有名企業名を冠したツールがランクインしている。
ビジネスチャットツールの浸透状況は?
認知率TOP2ツールの浸透状況を見ていくと、「LINE WORKS」は認知率が37.1%、利用経験率が10.9%、現在利用率が10.1%という結果に。「Microsoft Teams」は認知率が32.7%、利用経験率が20.4%、現在利用率が20.0%となった。
これらを比較すると、認知率では「LINE WORKS」が「Microsoft Teams」をやや上回るものの、利用経験・現在利用においては、「Microsoft Teams」が「LINE WORKS」を10ポイント程度上回っていることがわかる。
従業員数の多い企業で使われているチャットツール、1位は「Microsoft Teams」
従業員数1,000名以上の企業に属する人に聞いたチャットツールごとの利用率では、上位から「Microsoft Teams」が21.4%、「LINE WORKS」が10.3%、「Workplace」が4.0%という順になった。従業員数の多い企業ではダントツで「Microsoft Teams」の利用率が高い結果となった。
従業員数の少ない企業で使われているチャットツールは?
従業員数100名未満の企業に属する人に聞いたチャットツールごとの利用率では、上位から「Chatwork」が4.7%、「Slack」が3.9%、「LINE WORKS」が3.8%と続く結果に。「Chatwork」など、従業員数の多い企業でのランキング上位ではないツールが上位に入っている。
また、全てのツールで利用率が5%未満となっており、従業員数の少ない企業のチャットツールの利用率は低いといえる現状にあるようだ。
<調査概要>
調査方法:全国20~64歳会社員を対象としたインターネットリサーチ
調査期間:2022年4月15日(金)
有効回答数:2,836名 ※全国の就業人口構成比に合わせたウェイトバック集計を実施
出典元:株式会社モニタス
構成/こじへい