最近流行りの糖質オフ・ゼロビール。コロナ禍の自粛生活で家庭内飲酒が増え“自粛太り”を気にして選ぶ人が増えたと言われているが、事実、新商品も続々登場し、市場はかつてないほどの活況を呈している。
では、実際のところ、日常的に糖質オフ・ゼロビールを飲んでいる人は、どんなきっかけで愛飲するようになったのだろうか?
マーケティングリサーチ会社のアスマークはこのほど、5大都市圏(札幌大都市圏、関東大都市圏、中京大都市圏、京阪神大都市圏、北九州・福岡大都市圏)に在住する、週1回以上糖質オフ・ゼロビール類を飲む20~50代男女892人を対象にした「糖質オフ・ゼロビールに関する調査」の結果を発表した。
お酒を飲む頻度、「毎日飲む」~「週2~3日程度飲む」がボリュームゾーン
はじめに、スクリーニング調査の結果を紹介していく。
飲酒頻度を調べたところ、「毎日飲む」~「週2~3日程度飲む」がボリュームゾーンだった。高齢層ほど飲酒頻度が高かった。なお、都市別による大きな差はみられなかった。
Q.あなたは普段お酒を飲みますか。もっともあてはまるものをお知らせください。(1つ選択)
普段飲むお酒の種類では、ビールが突出して多かった。ただし年代別で見ると、20~30代においてビール飲酒は低めという結果に。性別で見ると、男性は焼酎、女性はチューハイ・サワー・ワインが高いという結果になった。関東大都市圏では白ワインが高く、北九州・福岡大都市圏では焼酎が高かった。
Q.あなたが普段飲むお酒の種類をお知らせください。(複数選択可)
ビールの飲酒頻度は、週1日以上計をみると、糖質オフ・ゼロに関わらずビールが最も飲まれていることが明らかに。特に「糖質オフ・ゼロ×ビール」の組み合わせが高かった。
発泡酒、第三のビールを見ると、どちらも『糖質オフ・ゼロ』の方が「糖質オフ・ゼロではない」よりも、飲酒頻度が高く、差が開いた。ビールと比べて安価である発泡酒、第三のビールは、糖質オフ・ゼロといった機能性があることで飲酒頻度が上昇する傾向が見受けられた。
Q.あなたは下記のお酒について、どの程度の頻度で飲んでいますか。(それぞれ1つずつ選択)
糖質オフ・ゼロビールを飲み始めたきっかけは?
ここからは、糖質オフ・ゼロビールに関する本調査の結果を紹介していく。
糖質オフ・ゼロビールを飲み始めたきっかけにおいて、健康面は「体重を減らす」、性能面は「味が良い」、マーケティング・プロモーション面は「価格が安い」がそれぞれ最多となった。
都市別で見ると、関東は健康面、性能面で他都市と比べ高い項目が多いが、価格は重要視されていないのか、やや低め。一方で、北九州・福岡は「価格が安い」が高く、「体重を減らす」きっかけの次に高かった。
Q.糖質オフ・ゼロビールを飲み始めたきっかけについて、あてはまるものを全てお知らせください。(複数選択可)
糖質オフ・ゼロビールと通常のビールの比較イメージは、いずれの項目も通常のビールのほうが高かった。糖質オフ・ゼロは、いずれの都市も他の項目と比べて「飲みやすさ」が高く、加えて「まろやかさ」「爽快感」も概ねの都市で良好だった。
糖質オフ・ゼロビールは、通常のビールには届かないものの、まろやかさがあり飲みやすく、爽快感もあるイメージを持たれているようだ。
Q.(糖質オフ・ゼロではない)通常のビールと糖質オフ・ゼロビールを比較した際のイメージとして、あてはまるものをお知らせください。(それぞれ1つずつ選択)
<調査概要>
調査名 :糖質オフ・ゼロビールに関する調査(5大都市比較)
調査対象者:20-50代男女
5大都市圏(札幌大都市圏、関東大都市圏、中京大都市圏、京阪神大都市圏、北九州・福岡大都市圏)※統計局の定義に準ずる
週1回以上、糖質オフ・ゼロビール類を飲む人
有効回答数:892サンプル
割付 :年代均等
調査期間 :2022年5月9日(月)~5月11日(水)
調査方法 :Webアンケート
調査機関 :株式会社アスマーク
出典元:株式会社アスマーク
構成/こじへい