ぼちぼち支給される人も増えてきたと思われる夏のボーナス。コロナ禍がひと段落した状態で迎える今年の夏は、一昨年、昨年と比べてどのような使い道の違いが見られるのだろうか?
ネストエッグはこのほど、同社が運営する自動貯金アプリ「finbee(フィンビー)」ユーザー2,495人を対象にした「夏のボーナスに関する調査」の結果を発表した。
夏ボーナスから貯金にあてる平均金額は、218,247円。昨年から58,531円減少
はじめに、夏ボーナス支給予定状況及び想定金額を調査した。
今回の調査を行った5月20日~23日時点で、ボーナスが支給されると回答した人は53.8%。支給予定者の想定金額は、20~40万円未満と回答した人が32.6%で最多となった。
次に、夏ボーナス使用目的を調べたところ、昨年同様「貯金」が最多。しかし、昨年74.0%から71.6%(-2.4pt)とやや減少していた。次点の「生活費の補填」も昨年31.3%から26.2%(-5.1pt)と減少した。
消費を伴う使用目的では、「旅行」が昨年11.3%から19.3%(+8pt)と約2倍の増加、加えて「外食」「クルマ」も増加しており、外出関連目的が増加した。一方、「ファッション」「家電」「食品」「ガジェット」は減少した。「家電」、「食品」、「ガジェット」はイエナカ消費需要が一巡したためと考えられる。
夏ボーナス使用目的の世代別比較を見ていくと、Z世代では、全体平均より「貯金」「ファッション」「旅行」「推し活」「外食」の割合が高く、貯金をしながらも「今」を楽しむための消費意向が高かった。
一方、ミレニアル世代では「投資」が平均より高く、将来への備えの意識が高かった。また、氷河期世代、バブル世代以上では、「貯金」目的が平均より下がり、生活費の補填、ローン・借り入れの返済が平均よりも高かった。
夏ボーナスでの旅行の行き先を調査したところ、国内が99.6%と圧倒的に多く、海外予定は2.3%に留まった。
さらに、夏ボーナスのうち貯金にあてる予定金額では、218,247円で昨年の276,778円から減少。貯金にあてる比率の変化を見ると、減らす予定と回答した人が昨年比でやや増加した。
最後に貯金比率を増やす理由、減らす理由について調べた。
貯金比率を増やす理由のTOP3は、「生活防衛のため」「老後資金のため」「家族のため(教育費など)」。一方、貯金比率を減らす理由のTOP3は、「生活費の補填のため」、「ローン返済のため」、「買い物のため(自分のほしいもの)」となった。
<調査概要>
調査主体:株式会社ネストエッグ
調査方法:インターネットリサーチ
調査対象:全国18歳以上のfinbeeユーザー
有効回答数:合計2,495サンプル(Z世代270名、ミレニアル世代917名、氷河期世代810名、バブル世代以上498名)
調査期間:2022年5月20日(金)~2022年5月23日(月)
出典元:株式会社ネストエッグ
構成/こじへい