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ハイブリッドパワートレインを搭載!徹底的に軽量化を追求したマクラーレンのレーシングカー「Artura GT4」

2022.06.24

6月21日、マクラーレン・モータースポーツは、新レーシングカー「Artura(アルトゥーラ) GT4」を発表した。さらに、6月23~26日にイギリスのサセックス州で開催されるグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードにおいて、世界で初めて一般公開される。

Artura GT4は、新時代の発想により誕生したラグジュアリー・スーパーカー、McLaren Arturaをベースとし、複数のタイトル獲得を誇るレーシングカー、570 GT4と720S GT3が築き上げた大きな成功を引き継いでいる。

MCLAなどMcLaren Arturaと多くのテクノロジーを共有

このArtura GT4は、McLaren Arturaと多くのテクノロジーを共有。Arturaでデビューしたマクラーレン・カーボン・ライトウェイト・アーキテクチャー(MCLA)は、カーボン・ファイバー製モノコックをコアとしている。モータースポーツから生まれたこのシャシー設計と構造は、レーシングカーにとって理想的なプラットフォームとなる。剛性の高いストラクチャーは、セットアップの枠をいっそう広げるとともに、高い強度と極限まで安全なドライビング環境を提供する。

そして、Arturaロードカーの鍵を握るのが車重の軽量化。この理念はレーシングカーから引き継がれている。コンパクトなV6エンジンから、エグゾーストシステムや補機類まで、すべての重量を最適化した結果、新GT4は先代の570S GT4から100kg以上の軽量化を達成している。

Arturaロードカーが搭載するハイブリッド・パワートレインは、バンク角120°というまったく新しいコンパクトなV6ツインターボガソリンエンジンと、トランスミッションとの間に配置された1基のアキシャル・フラックスEモーターで構成される。V6エンジン単独でも、厳しく規制されたGT4カテゴリーの出力要件を満たして余りある。

ただGT4のレギュレーションでは、ハイブリッド・パワートレインは認められていない。ハイブリッド・コンポーネントの排除によって、元々超軽量な車重がさらに130kg削減された。カーボン・モノコックのうち、ロードカーではハイブリッド・バッテリーを搭載するスペースには、燃料タンクと駆動系の補助システムを搭載し、重量物を中心の低い位置に集めている。

レスポンスの早いツインターボチャージャーをVバンク内側に搭載

さらに新しいV6エンジンは、レスポンスの早いツインターボチャージャーをVバンク内側に搭載。570SGT4に搭載する従来のM838型V8よりスロットル・レスポンスと燃費が向上する設計で、電力による補助なしでこれを実現している。従来のユニットからの大幅な軽量化と小型化によって、V6エンジンのパワーウェイトレシオがさらに向上し、車両の低重心化が実現したほか、重量配分にも恩恵があった。

そして、パワーを伝達するのは7速ギアボックス。ギア比はパフォーマンスを最適化するよう改善されており、トランスミッション・システムにはオンボード・ダイアグノーシス・ソフトウェアを搭載している。このギアボックスは、後退時にEモーターを利用するArturaロードカーの8速シームレスシフト・ギアボックスとは異なり、GT4のレギュレーションで義務づけられているリバースギアを装備している。

またArturaロードカーは「すべてのものに理由がある」というマクラーレンの設計理念を継承しているため、優れたエアロダイナミクス効率を誇る。このGT4バージョンは、これをさらに拡大し、先代の570S GT4より大きなダウンフォースを発生するエアロダイナミクス・パッケージを備える。特に強化されたのがフロントエンドで、専用のスプリッター、ダイブプレーン、専用のボンネットダクトを備える。さらにリアウィングは効率性が高く、角度を7段階に設定でき、幅広いタイプのサーキットをカバーできる。

マクラーレンのロードカー、レーシングカーとも抜群の視界が常に確保されており、これが、コース上でのライン取りでも、ホイール・トゥ・ホイールの緊迫した場面でもドライバーを支えてくれる。Artura GT4は、この点でも570S GT4から更なる進化を遂げた。

コクピットにはボッシュ製DDUインストゥルメント・ディスプレイを装備

また、レース中のスムースなドライバー交代において重要となる、乗り降りのしやすさも向上している。安全性の水準は720S GT3に匹敵し、ドライバーズシートは FIA 8862に準拠した固定式で、ペダルの位置を前後に調整できる。ステアリング・ホイールもGT3カーを参考にして光るボタンを装備し、日中でも夜間でも、あらゆる状況でのレースに最適になっている。加えてコクピットには、グラフィックが強化されたボッシュ製DDUインストゥルメント・ディスプレイを装備する。

さらにサスペンションとハンドリングも570S GT4から強化された。ピレリと共同で開発を行なったタイヤはグリップを高め、性能劣化を抑制するためフロントタイヤを太くした。リアでは、機械式リミテッド・スリップ・ディファレンシャルがグリップの増加とパフォーマンスの向上に貢献し、570S GT4の電子制御式スタビリティ・プログラム・システムより、リアブレーキの摩耗が低減し、パフォーマンスが向上、燃費にも有効となった。

加えて、ダンピングとブレーキの冷却効率も進歩している。ドライバー支援としては、モータースポーツ専用のアンチロック・ブレーキとトラクション・コントロールのシステムを備え、これらは異なるグリップ状況に合わせて調整が可能。

また、Artura GT4では、最も苛酷なサーキットでレースを戦う極限の状況でも、パフォーマンス、耐久性、メンテナンス性を強化するため、専用設計のモータースポーツ用コンポーネントを装備。こうしたコンポーネントはすべて、耐用期間が以前より長くなっていることを厳密な評価を行って確認している。

そして、メンテナンス性向上のため、ボンネットを脱着可能にして内部へのアクセスを改善したほか、110リッターの燃料タンクには、モータースポーツ用リフトポンプ2個とメインポンプ1個を備えて、信頼性とパフォーマンスを高めている。

リアウィングは、シャシー・マウントに新しい「G パイロン」型を採用したため、ウィングを分解せずにリアのボディワークを取り外せる。また、バトルがヒートアップした場合の頑強さを考慮し、低温ラジエーターの位置を内側へ移動している。高く配置されたエグゾーストシステムは、パワートレインから1本出しとなり、音量は、停止状態での計測で105dBとなる。

「Artura GT4」はこのクラスの新たなスタンダードに

マクラーレン・オートモーティブ、モータースポーツ・ディレクターのイアン・モーガン氏は次のように述べている。

「Artura GT4は、マクラーレン・オートモーティブのモータースポーツ部門がゼロから作り上げた2台目のレーシングカーです。革命的な刷新を遂げた McLaren Arturaをベースに、引退する570S GT4から大幅な進化を遂げました。570S GT4自体、大変な成功を収めたレーシングカーで、マクラーレンのカスタマー・レーシングチームによって、数々のレースで優勝し、多くの選手権タイトルを獲得しました。

Artura GT4は、よりいっそう軽量で、極めて精密なハンドリング特性を備え、耐久性も向上しています。さらに、新しいV6パワートレインのパッケージングと効率性の高さ、メカニックにとって全面的に優れたメンテナンス性も加わるので、このクラスに新たなスタンダードを打ち立てることでしょう。それは幅広いテストと開発プログラムの中で、すでに確認されています」

このArtura GT4は、6月23~26日のグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで世界で初めて一般公開が行なわれ、競技デビューに先駆けて、その姿を来場者に披露する予定となっている。ステアリングを握るのは、マクラーレンのファクトリー・ドライバーであるロブ・ベル選手で、昨年も McLaren 720S GT3Xでタイムド・シュートアウト・ファイナルに出走し、優勝している。

マクラーレン・オートモーティブのモータースポーツ部門は、厳しいテストおよび開発プログラムを今後も継続し、カスタマーカーの初参戦となる2023年シーズンに備えている。

関連情報:https://cars.mclaren.com/jp-ja


構成/土屋嘉久(ADVOX株式会社 代表)

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