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エシカル通信簿も高評価、イオンとセブン&アイのSDGs実現に向けた取り組み

2022.06.24

エシカルな取り組みを行う日本企業が増えている。スーパーマーケットを手がける企業のうち、イオンとセブン&アイ・ホールディングス(以下、セブン&アイ)は、積極的に取り組んでいる企業だ。2021年の「企業のエシカル通信簿」の結果では、サステナビリティ体制等が高レイティングとなっていた。

そこで今回は、イオンとセブン&アイのSDGsへの取り組みを紹介する。

スーパーマーケットのエシカル通信簿の結果

国内非営利組織の消費から持続可能な社会をつくる市民ネットワークが、第5回「企業のエシカル通信簿」(2021年度)の結果を発表した。

今回は、スーパーマーケット事業者を対象としたもので、「サステナビリティ体制」「消費者の保護・支援」「人権・労働」「社会・社会貢献」「平和・非暴力」「アニマルウェルフェア」「環境」の7つの項目について詳しく調査をしたもの。組織のメンバーが公開された情報をもとに調査票に記入し、各社へ意見回答を求めたところ、返信のあったイオン、イズミ、セブン&アイの3社の回答も調査結果へ加味された。

調査項目の内容は、SDGsを念頭に、(1)現在の日本や国際社会で関心が高いもの、(2)本ネットワークとその参加NGO/NPOが日本社会や企業に取組みの推進を求めたいものを中心に選択したという。

調査対象は、株式会社アークス、イオン株式会社(略称、イオン)、株式会社イズミ、株式会社セブン&アイ・ホールディングス(略称、セブン&アイ)、株式会社バローホールディングス、株式会社ライフコーポレーションの6社。

そのうち、イオンとセブン&アイは「サステナビリティ体制」の項目で10段階中9となり、その他「消費者の保護・支援」「人権・労働」「社会・社会貢献」について比較的高い数値となった。

あくまでも同組織独自の通信簿ではあるが、イオンとセブン&アイのSDGsへの取り組みについては気になるところだ。

イオンのSDGsへの取り組み

イオンは多様なSDGsへの取り組みを行っている。サステナブル経営を推進しており、2011年には「イオン サステナビリティ基本方針」を策定している。「お客さまを原点に平和を追求し、人間を尊重し、地域社会に貢献する」という基本理念のもと、「持続可能な社会の実現」と「グループの成長」の両立を目指す。

最近のトピックスとして「イオン」「イオンスタイル」等、全約360店舗で配布するプラスチック製カトラリーを木製・紙製に変更したほか、イオンのエシカルファッションブランド「SELF+SERVICE」において、キッズアパレルへの販売商品領域を拡大し、より多くの顧客にエシカル消費体験を提供。また再生ポリエステルを使用した多機能スポーツウエア最大113種類のほか、プライベートブランド「トップバリュ」において、国際フェアトレード認証取得の紅茶、またグリーンアイオーガニックの国際フェアトレード認証コーヒー7品目を発売するなど、物販においてもサステナブルな商品を提供し続けている。

木製・紙製カトラリー

●「Loop」の商品を販売

そんなイオンが取り組みSDGs関連の中でも注目なのが循環型ショッピングプラットフォーム「Loop」の商品を販売していることだ。

Loopは、従来、使い捨て容器によって販売されていた製品をリユース可能な容器で販売すると共に、使用済容器を回収し、洗浄・製品の再充填を行い、再び販売する仕組みを持つ。これにより使い捨てプラスチックの削減と「使い捨て文化」からの脱却を目指している。2019年1月に始まり、現時点でアメリカ、フランス、イギリス、カナダ、日本の世界5カ国で展開され、今後他国でも展開予定という。

すでに、複数の商品がイオンで展開されている。

イオンで取り扱っているLoop商品の例

例えば、ロッテのキシリトールガムやアース製薬の洗口液、ハインツのトマトケチャップ、ユースキンのハンドクリームなどがLoopパッケージで販売されており、使用後の容器は、Loop取り扱い店舗の返却ボックスに返却する。その際、返却ボックスに備え付けのQRコードシールを容器に貼付し、Loop専用アプリにQRコードスキャンして登録すれば完了。Loopセンターにて確認後、アプリに登録した口座に容器代が返金される。

【容器返却方法】

1.使用後容器にLoop取り扱い店舗の返却ボックスに備え付けのQRコードシールを貼付
2.Loop専用アプリにQRコードスキャンして登録
3.容器を回収、Loopセンターにて確認後アプリに登録の口座に返金

●「Loop」参画背景

イオンがLoopに参画したのはどのような背景があるのか。イオンリテール株式会社 商品戦略部 横田大輔氏は次のように話す。

「近年、プラスチックの“使い捨て”習慣を見直す機運が高まっており、ごみを減量するリデュースや繰り返し使うリユースへのシフトが世界的に広がりつつあります。使い捨て習慣を見直し、繰り返し使用するライフスタイルへの関心を高めるためには、当社を始め、行政、取引先、リサイクラー、お客さまを含む社会全体の重層的なアプローチが必要だと考えております。

イオンはこれまでも持続可能な社会の実現に向けてさまざま取り組みを行っており、『Loop』は世界的にも注目度が高く、数多くの企業が参加しているほか、実店舗を持つイオンが取り組むことでお客さまにも気軽に参加いただけるようにし、“使い捨て”から“繰り返し”使う(リユース)ライフスタイルへの関心が高まるきっかけとなればと考えております」

今後も、Loop商品取り扱い店舗を拡大していくという。

「2021年度は、関東エリアを中心に取扱い店舗を拡大し。58店舗まで増えました。2022年度は、関東エリア以外も視野に入れて100店舗体制まで拡大を目指して進めております」

セブン&アイのSDGsへの取り組み

続いては、セブン&アイが行っているSDGsへの取り組みだ。同社はSDGsの各目標への貢献を目指しつつ、独自に7つの重点課題を定め取り組んでいる。

環境対策としては「GREEN CHALLENGE2050」として2050年の目指す姿を目標に掲げている。例えば、グループ店舗運営に伴うCO2排出量の削減は実質ゼロにすること、オリジナル商品で使用する容器は、環境配慮型素材を100%使用すること、食品廃棄物量は2013年度比で75%削減、食品廃棄物のリサイクル率は100%にすること、オリジナル商品で使用する食品原材料についてはは、持続可能性が担保された材料の使用を100%にすることを掲げている。

●食品ロス・食品リサイクル対策

食品ロスや食品リサイクルへの取り組みについては、食品廃棄物の発生を抑制するために、長鮮度商品を開発。素材や製造工程、温度管理を見直すことで、味や品質を落とさずに従来よりも長い消費期限を可能にしたチルド弁当を開発している。また、セブンプレミアムのパウチ惣菜や冷凍食品はもともと食べ切りや長期保存に配慮しており、食品ロスの低減につなげている。

チルド弁当の一例

規格外の食材を使用して作った商品もある。傷やシミがついたもの、サイズや形が理由ではじかれたもの、スーパーに並ぶ前に熟してしまった野菜や果物を廃棄させないための取り組みの一つとして、バナナスムージー「セブンプレミアム バナナオレ 240mL」がある。これは、グループで販売している「セブンプレミアム フレッシュバナナ」のうち、バナナの皮のキズやシミにより規格外となった商品を利用したものだ。

棒アイス「セブンプレミアム まるでゴールドキウイ」も同様だ。仕入れているキウイメーカーからの完熟キウイを果汁に加工し、アイスとして商品化した。

「セブンプレミアム バナナオレ 240mL」

「セブンプレミアム まるでゴールドキウイ」

また「賢者のレシピ」としてWebサイト上で、食材を無駄にしないレシピや食材保管の工夫で使い切る、規格外野菜を購入する、長期保存を推奨するなどのアドバイスを情報提供している。

●ペットボトル回収機の設置と再生

「完全循環型ペットボトル」の取り組みも実施している。同グループの店舗にペットボトル機を設置。そこで回収されたもので再度、飲料用ペットボトルとして100%再利用する取り組みだ。回収機に投入した本数に応じてセブン&アイグループなどで利用できる電子マネー「nanaco」にポイントが付与される仕組みとなっている。

この仕組みによって、「一(はじめ)緑茶一日一本」というペットボトル入り緑茶がすでに商品化され、セブン‐イレブンをはじめとする約21,000店舗で販売している。

●今後の展望

セブン&アイ・ホールディングスとしての今後の展望について、次のように考えているという。

「セブン&アイグループでは、サステナビリティ活動のスローガン『明日にいいこと。つなげる、つづける。』を掲げ、お客様やお取引先様、地域社会をはじめとするあらゆるステークホルダーの皆様とともに、毎日の暮らしのなかで社会課題の解決につながる活動に取り組んでいきたいと考えています」

イオンとセブン&アイのスーパーマーケットは、普段の生活の中に密着している身近な場所だ。ビジネスパーソンにとって、SDGsへの取り組みの良きヒントとなるだろう。今回紹介した商品を見かけた際には、ぜひ手に取ってみたい。

【調査出典】
消費から持続可能な社会をつくる市民ネットワーク 2021年度(5回)「企業のエシカル通信簿」

取材・文/石原亜香利

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