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子どもの頃から学ばせたいスキル「プロジェクトマネジメント」を親子で学ぶ方法

2022.06.22

近年、ビジネスパーソンの間で注目が高まってきているプロジェクトマネジメントスキル。それは子どもにも波及しており、プログラミングなどと同様、早期から子どもに学ばせたいスキルの一つという位置付けになってきた。そこで今回は、子ども向けのプロジェクトマネジメント本を監修した一般社団法人日本PMO協会 代表理事の伊藤大輔氏に、家庭で教える方法を聞いた。

子ども時代にプロジェクトマネジメントスキルが必要な理由

プロジェクトマネジメントとは、何らかのプロジェクトを行い、プロジェクト成功のために計画的に管理しコントロールする手法だ。

プロジェクトマネジメントは、IT業界のプログラム開発の現場だけでなく、今やどの業界でも行われるようになっている。プロジェクトマネジメントスキルは今、身につけるべきスタンダードなスキルの一つといわれている。

そうした中、今、子どもにも早期からプロジェクトマネジメントを学ばせる動きが出てきている。先日は、くもん出版から子ども向けの書籍「10歳からのプロジェクトマネジメント 夢・目標をかなえる力がつく!」が発刊された。

なぜ子どものうちから、プロジェクトマネジメントスキルを学んでおく必要があるのか。この書籍を監修した一般社団法人日本PMO(プロジェクト・マネジメント・オフィス)協会 代表理事の伊藤大輔氏に話を聞いた。

【取材協力】

伊藤 大輔(いとう・だいすけ)氏
一般社団法人日本PMO協会 代表理事/日本プロジェクトソリューションズ株式会社 代表取締役社長/プロシアホールディングス株式会社 代表取締役。慶應義塾大学経済学部卒業後、大手マーケティング会社にて多数のグローバルプロジェクトを担当。在職中、青山学院大学大学院国際マネジメント研究科を首席で卒業。青山学院大学大学院 非常勤講師/国立群馬大学 非常勤講師。プロジェクトマネジメント国際資格者(PMPR)、MBA。著書に『プロジェクトマネジメント実践講座』(日本実業出版社)、『プロジェクトマネジメントの基本が面白いほど身につく本』(KADOKAWA)などがある。YouTubeチャンネルでプロジェクトマネジメント情報を発信中。
一般社団法人日本PMO協会
YouTubeチャンネル

「我々を取り巻く外部環境の変化がますます大きくなっています。この変化に対応し、さらにイノベーションを生み出すためには、目標設定力と目標達成に至る計画力と実行力が必要です。子どもが大人になる時代(Society 5.0)には、さらにこのテクノロジーや文化、経済などの変化が早くなると想定されます。そしてそれらの変化を牽引する、または変化に対応するマネジメントやリーダーがより重要な役割となってきます。

プロジェクトマネジメントはどうしても手法に目がいきがちですが、手法は『道具』にしかすぎず、その道具を扱う『人間力』や『人としての特性』が重要になります。自ら目標を設定し、計画し、多様なメンバーとともに実行する基礎的な力を子どものうちから身に着けておくことが大切です」

家庭でできるプロジェクトマネジメントスキルを身につけさせる方法

親が幼稚園児や小学校低学年の子どもにプロジェクトマネジメントスキルを身につけさせようとした際に、家庭ではどんなことができるだろうか。

1.目標設定・計画・実行の行動習慣を身につけさせる

「親子で目標設定、計画、実行の一連の行動習慣を身につけることが大切です。例えば、お買い物に行く、レジャーに行くなど、何かを親子で行う場合には、それらを一つの短期間のプロジェクトととらえます。そして行く前に短時間でも良いので『今日は何しようか?』と親子で何らかの目標やタスクを3つほど設定することをおすすめします。例えば『パンを買う』『スタンプラリーのスタンプをもらう』など、子どもが考える未来の目標やタスクを大切にします。その目標やタスクをメモに残してお出かけします。お出かけ中にそれらを達成したらをチェックマークをつけて消し込んでいきます。お出かけが終わったらメモを親子で見返し、できたらほめる、できなかったら何でできなかったのかを子どもが主体で一緒に考えるなどの振り返りを短時間で行います」

2.プロジェクト期間を長くしていく

「1の手法で短時間のプロジェクトのような行動習慣を身につけられたら、徐々にプロジェクト期間を長くしていきましょう。例えば、お稽古の発表会や、夏休みの宿題、ゲームのクリアなど未来に目標が設定できるものをチョイスします。

まず目標を明確にして紙に書き、そしてカレンダーなどにいつ何をするかを書き出していきます。タスクが終わったら親子で一緒に消し込んでいき、消し込んだときに親は子どもに目標に一歩近づいたことを承認し、褒めます。そして計画の変更をする場合は一緒に考え、子ども主体で計画を状況に合わせて変更できるようにしましょう。

目標が達成できたときの家庭内での小さなイベントを考え、目標達成のすばらしさを子どもが実感できるようにします。目標が達成できなかった場合でも、ナイストライという意識で、なぜ達成できなかったのかの振り返りを行うとよいでしょう」

2つの型でチャレンジ!

親子で一緒に学べる、家庭内でのプロジェクトとマネジメントのやり方として2つの型があるという。それぞれのやり方を確認していこう。

1.ウォーターフォール型(予測型)

「ウォーターフォール型とは最初に全計画を定めて、上流工程から下流工程へ順次移行していく開発手法です。まず、目標達成の日付を紙に書くか、カレンダーに記載します。そこから逆算して、いつ何を行うかカレンダーにタスクを書いていきます。タスクが実行できたらそれを消し込んでいきます。計画に変更が生じる場合は、親子で話をし、子ども主体でタスクの実行日や目標達成日を現実にあわせて修正していきます」

2.アジャイル型(適応型)

「アジャイル型とは、プロジェクト期間をさらに細かい期間に分け、目標・計画・実行を繰り返し小さな成果を確実に積み上げながら、かつ成果をアップデートしていく手法です。まず1回の活動期間(スプリント/イテレーション)として、例えば1週間~4週間を親子で決めます。その期間で何をやるかの目標設定を親子で行い、紙に書き出します。プロジェクト期間内に目標を達成させるにはどのようなタスクの実行が必要か親子で考え、付箋に書き出します」

A4の紙にタスクの付箋を貼り付けたイメージ(インタビュー内容を元に筆者作成)

「そして、A4の紙を横にして、A4の紙を3つに区切るように2本の線を書きます。左のボックスの上には『To Do(やること)』、真ん中のボックスには『Doing(やっていること)』、右のボックスには『Done(やったこと)』と書き、タスクの付箋をまずは『To Do』に貼り付けます。1日一回、親子で短時間の話し合いを行い、『今日やること』を確認します。子ども主体で今日やることを選択し、『To Do』から『Doing』のボックスに付箋を移動させます。同じタイミングで『昨日やったこと』も聞き、子どもが主体で終わったタスクを選択し、『Doing』から『Done』にタスクの付箋を移動させます。タスクが期間内にすべて終われば、すべての付箋は『Done』に配置されます」

プロジェクトマネジメントは、親自身も学びを深めたいリスキリングスキルでもある。ぜひ子どもと一緒に取り組んでみてはいかがだろうか。

取材・文/石原亜香利

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