春から夏にかけてのこの季節、ベランダ菜園は大忙しである。伸びる脇芽かき、アブラムシとの戦い、病気にならないように葉を取って風通しをよくしたり。1日でも目を離すとリカバリー不能な事態に陥ることもあるので、毎日目を皿のようにして、ベランダの苗を1つ1つ、いや、葉を1枚1枚見張っている。(成長を見るのが楽しみなだけという話もある)
朝に時間を取れなかった日は、その作業ができるのは、仕事が終わった夜だけだ。特に疲れた日は、緑を眺めたり、プチトマトが徐々に赤く色づくのを見ると癒される…。
しかしひとつ問題がある。筆者の住む古いマンションのベランダには電灯がない。目の前も木が生い茂り、夜は真っ暗だ。部屋の明かりが届くのも一部だけで、それでは葉っぱについたアブラムシなんか見えるはずもない。そこで、使っているのがコレだ。
防災用のヘッドライトである…。夜半に頭にヘッドライトを装着して、せっせと手入れに励んでいるのだ。これについては、正直自分でもマヌケな姿だよな~とずっと思っていた。
そこではたと思い出した。ライフハックマガジン『DIME』の今月号の付録は、LEDテープライトであることを。
筆者の家には、間接照明でオシャレに照らしたいディスプレイなどなく、洗面台の電気も明るい。自分には使いどころがないかもな~と思っていたが、あるじゃないの!
ベランダに貼り付けるだけでメチャ明るい!LEDテープライト
さっそく開封してみると、ビニールチューブを平らにしたようなLEDテープライトが出てくる。長さは2.5mで好きな位置でカットして使えるそうだが、筆者の部屋のベランダには切らなくてもちょうどよさそうな長さ。
さっそくモバイルバッテリーに接続し試しに点灯してみると、思ったより明るい!明るいといえば電球というイメージだが、テープでもこんなに明るいんだ、と自分の中で文明開化の音がした。
さっそくベランダへ出てみると、いつものように暗い。上記はiPhoneのナイトモードが発動して、やっとぼんやり見える明るさ。実際は暗い。
街灯の明かりが届かない奥の部分は、もっと真っ暗だ。ナイトモードでやっとぼんやり映るレベルだ。そこのプチトマトを毎日見たいのよ…。
さっそくLEDテープライトを貼ってみることに。裏紙を外してベランダの手すりの内側に貼っていく。ハロウィンなどのように外に向けてオシャレなライティングをしたいわけではないので、内側である。
本当はモバイルバッテリーから外して電源をオフにして作業すべきだが、あまりも暗くて手すりが見えないので、点けたまま作業した。ここでヘッドライトを使えばよかったのでは…というのは今気づいた。
無事にサクッと貼り終え、モバイルバッテリーの置き場所をつくると……
キャー明るい!今回はiPhoneのナイトモードも発動せず、サクッと写真が撮れた。
ちなみにライトは白色、電球色、温白色の3色で切り替えることができる。
また、明るさも8段階と細かく切り替えられ、一番暗いモードにしたときは、iPhoneのナイトモードが発動した。下の葉っぱまで光が届かない明るさだ。
こうして、長年のヘッドライトベランダ菜園生活にようやく別れを告げた筆者。好きなときにベランダに点灯できるというのは気分がよく、小さい椅子を持ちだして、夜にベランダで飲み物など飲んじゃおうかな!という気分になった。
※ベランダにLEDテープライトを設置してよいかは、お住まいのマンション等の管理人や管理組合にご確認ください。
※テープ部分はIP54の防水規格に準拠していますが、リモコン部はIP20の防塵・防滴使用で防水仕様ではありません。
取材・文/安念美和子(nenko)