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【最新ビジネス解説】世界に通用するユニコーン企業を育成する東京都とスタートアップの協働事業「キングサーモンプロジェクト」

2022.06.20

東京都の「キングサーモンプロジェクトは」、東京から世界へ打って出て、活躍する企業を支援する事業。社会課題を解決し、事業の成長性も高い7社が採択されている(第1期先行プロジェクト4社、第2期先行プロジェクト3社)。

ユニークな取り組みの意図と背景を、東京都デジタルサービス局の田川理映子氏、細川雅裕氏に聞いた。

スタートアップのブランド構築に

キングサーモンプロジェクトは2019年にスタートした東京都の事業。「実証実験」「公共調達の促進」「海外販路拡大に向けた戦略立案及び実行支援」「水平展開」という4つのプロセスで、スタートアップと協働し、企業の成長を促す。

東京でうまれたスタートアップがグローバルで活躍してほしい、という願いを、川で生まれて大海で大きく育つサケの生態系になぞらえて名付けられた。

特徴は「公共調達の促進」のプロセスだ。東京都が抱えるさまざまな社会課題を解決するため、スタートアップの技術、サービスを現場に導入する。例えば2020年の第1期先行導入プロジェクトでは、トリプル・ダブリュー・ジャパンの排泄予測デバイス「DFree」が、都立病院で採用された。急性期、回復期の患者に自立排尿を促し、看護師の業務負担の軽減に寄与することが実証されている。

他にも、イノフィスの人工筋肉を活用したアシストスーツ「マッスルスーツEvery」、ホロアイズの医療VR技術が、都立の福祉施設や医療機関で導入された。

「日本のビジネス環境では、知られていない商品やサービスが浸透するのに、時間がかかる」とは、東京都デジタルサービス局の田川理映子氏。実績やブランドが大きく影響するなかで、スタートアップ企業の「看板作り」を東京都が支援する。

また、東京都の協力の下、ある程度の規模や環境が整った都立の施設で、技術・サービスを導入し、フィードバックを得られるのも貴重だ。

一方、行政は新しいサービスの導入など、大胆なチャレンジが難しく、都立病院などの現場では、特にその傾向が大きい。スタートアップ支援というきっかけがあれば、課題解決へ向けた先進的な取り組みもしやすくなる。

また、東京に拠点を持つスタートアップがグローバルで活躍するようになれば、将来的には地域の経済成長に貢献してくれるはずだ。

なお、2022年4月に発表された第2期先行導入プロジェクトでは、Psychic VR Lab(バーチャルコンテンツをリアルでも同様に体験できるシステムを構築)、エドガ(仮設工事計画をシミュレーションできるVRコンテンツ)、GINZAFARM(自動農薬散布ロボットを開発)の3社が採択された。

企業支援の新たなモデルとなるか

ベンチャー企業、スタートアップ支援は、直接的に資金を提供するのが一般的だ。創業支援の助成金や補助金、あるいは政府系金融機関からの融資などが用意されている。

「看板作り」でスタートアップを支援するキングサーモンプロジェクトのアプローチは、従来と発想が異なる。

助成金や補助金は重要な制度だが、それだけで企業は成長できるだろうか?

未上場で10億ドル以上の時価総額を持つユニコーンは、世界には1000社以上あるとされ、特に米国や中国は突出している。しかし、日本のユニコーンは10社以下にとどまり、大きく水を開けられた状況だ。

日本企業が伸び悩む中で、うまれたのがキングサーモンプロジェクトだ。東京都デジタルサービス局の細川雅裕氏は、「グローバル市場を目指す企業の発射台として、役割を果たしたい」と意気込む。

お金を出すだけの支援と違い、協働型のプロジェクトは時間も手間もかかる。しかし、「東京都御用達」のブランドづくり、技術のトライアルとフィードバックなど、協働だからこそ、若い企業の大きな後押しになる可能性がある。先日は、メディアを集めて宮坂学副知事が採択企業をプレゼンテーションする「トップセールス」も行われた。

キングサーモンプロジェクトは、グローバルで活躍するスタートアップのロールモデルをうむことが目的。と同時に、行政によるソフトの企業支援のモデルとなることを期待したい。

キングサーモンプロジェクト

取材・文/ソルバ!
人や企業の課題解決ストーリーを図解、インフォグラフィックで、わかりやすく伝えるプロジェクト。ビジネスの大小にかかわらず、仕事脳を刺激するビジネスアイデアをお届けします。 
https://solver-story.com/

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