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千葉県旭市、群馬県前橋市、人生100年時代を見据えた新しい街づくりへの取り組み

2022.06.23

2022年4月に、新しい複合施設とまちが誕生した。どちらも、ショッピングから生活、余暇などを多様な世代が楽しめる、人生100年時代を見据えた新しい取り組みだ。これまでの施設やまちとはどのように異なるのか。早速見ていこう。

1.イオンタウン旭

2022年4月23日(土)に「イオンタウン旭」という施設が千葉県旭市にグランドオープンした。

イオンタウンを代表事業者とし、大和ハウス工業株式会社千葉中央支社、阿部建設株式会社、株式会社楽天堂が官民連携で推進する新しいまち「生涯活躍のまち・みらいあさひ」の商業機能を担う。

鉄骨造2階建ての建物で、核店舗となっているのは2階部分に位置する公共施設「旭市多世代交流施設 おひさまテラス」と1階に位置するヘルス&ウエルネス特化型の店舗「イオンスタイル旭中央」。2つを中心に、19店舗の専門店を備える。子育てを通して、まちの人々がつながり、支え合い、共に育む笑顔あふれる多世代交流拠点を目指している。

これまでの施設と比べて、子育てファミリーから高齢者まで、多世代の交流が期待できる点、そしてDXを強化した調剤薬局を備えるなど、最新鋭の取り組みを実施している点が、人生100年時代を見据えたポイントといえそうだ。

●「旭市多世代交流施設 おひさまテラス」

イオンタウン株式会社の担当者は、「旭市多世代交流施設 おひさまテラス」について次のように話す。

「多世代の交流と活躍の場として、旭市が設置し、イオンタウンが指定管理者となり管理運営を担います。旭市とイオンタウンがまちづくりへの対話を進めていく中で、屋内で遊べる子育て施設への市民ニーズから誕生しました。

イオングループとしてショッピングセンター内で運営する公共施設の指定管理者となるのは全国初の事例であり、民間事業として収益を確保しながらまちづくりに取り組む、全国における同グループの先進事例として位置付けられています。

おひさまテラスでは、子育てを通してまちの人々がつながり、支え合い、共に育む場として、多世代の地域の皆さまの交流やにぎわいを生み出す拠点を目指しています。おひさまテラスでの子育てにより、活き活きとした子が育ち、街を育てる、そのような好循環サイクルをまわしていきます」

●デイサービス「わだち」

ショッピングセンター内には、株式会社楽天堂が運営するデイサービス「わだち」がある。

「わだちは『食にこだわる・挑戦にこだわる・介護保険卒業にこだわる・在宅での暮らしにこだわる・活躍する関係にこだわる』という“5つのこだわり”を叶え、『地域の中でその人らしく暮らす』新しい介護施設です。

壁が外された開放的な環境で、自然に様々な方が行き交う場所を目指しており、わだち内にある台所では職員も利用者の方も一緒になって食事を作り、そこで作った思い出の味を商品として販売することもできます。どこか懐かしく落ち着く空間の中で買い物をしたり、趣味に没頭したり、にぎわいの中で回想したり、好きな場所で暮らす、当たり前の暮らしを自然に創り出し、ご高齢の方の本来の力を引き出すことで、ご高齢の方の活躍を応援します」

●調剤薬局とスーパーではDXを強化

「イオンスタイル旭中央」では、DXを強化している。

・調剤薬局

調剤薬局の「イオン薬局旭中央店」では、調剤時間の効率化を図ることで、相談時間を充実させることを目的に「調剤ロボット」を導入している。錠剤、粉薬、シロップ剤の3台で、最大1,000種の医薬品を自動で調剤する。

また、処方せんの写真を自身のスマートフォンから送ることにより、薬のできあがりを連絡してくれるサービス「ポケットファーマシー」も採用。調剤を待つ間にショッピングや食事を楽しむなどして、時間を有効活用できる。

・食品売り場

食品売り場では、購入する商品のバーコードを自身でスキャンしてスマートフォンで会計ができる「レジゴー」が利用できる。非対面・非接触を実現するほか、レジに並ぶ時間の削減につなげる。

・ネットスーパー、ピックアップサービス

5月にはネットスーパーをスタートし、配送区域は旭市内と銚子市の全エリアをカバーする。

またネットスーパーで注文した商品を店頭で受け取る「ピックアップ!」サービスも導入。車に乗ったまま受け取ることができる「ドライブピックアップ!」と店内の専用カウンターで受け取ることができる「カウンターピックアップ!」を提供している。

●人生100年時代を見据えて

イオンタウン旭は、子育てや高齢者との交流機会を生み出す公共施設にデイサービス、調剤薬局と、まさに人生100年時代を見据えた施設となっている。イオンタウン担当者は次のように解説する。

「当社は隣接している、診療圏人口100万人を誇る旭中央病院と、旭市とともに『未来に向けた持続可能なまちづくりに関する連携協定書』を締結しています。旭中央病院を医療拠点とし、ショッピングセンター内やみらいあさひでの介護、また、近隣の道の駅『季楽里あさひ』との農業連携により、日本一の安心と生きがいのある暮らしを提供する『持続可能な多世代交流拠点』を創出してまいります」

今後、さらに施設がオープンする計画があるという。

「みらいあさひの中には、2023年に特別養護老人ホームを開設予定です。以降も高齢者住宅や移住者住宅などの開発も計画しており、継続的にまちづくりを進めてまいります。

おひさまテラスでは、ショッピングセンター内のデイサービス等との連携も予定しており、子どもと子育て世代及び高齢者を中心とする市民の居場所、活躍の場、交流の場(つながる場)となることを目指しています」

今後はさらに多世代が生涯に渡って利用できる場となりそうだ。

2.ココルンシティまえばし

前橋赤十字病院跡地にある群馬県前橋市朝日町の「ココルンシティまえばし」は、前橋市が民間企業や団体と連携し取り組んでいる、まちづくり事業「日赤跡地生涯活躍のまち(CCRC)」によって作られた新しいまちだ。

2022年4月には、まちの中核となる商業ゾーンが開業。分譲住宅、賃貸住宅をはじめ、老人ホーム、子ども園、診療所、スーパーマーケット、薬局、介護施設などが一体になっている。

●日本版CCRC構想とは?

この事業は、米国発祥のCCRC構想の先駆的モデルとして展開されている。CCRCとは「Continuing Care Retirement Community(コンティニューイング・ケア・リタイアメント・コミュニティ)」の略称で、高齢者が地域住民や多世代と交流しながら健康でアクティブな生活を送り、必要に応じて医療・介護を受けることができる地域づくりを目指すもの。

日本において、生活の中で健康寿命を延ばすとともに、地方創生としての環境整備を目指すものとして「日本版 CCRC」が考案された。

前橋市では、人口減少問題の解決を目指し策定した「県都まえばし創生プラン」において、健康医療都市の強みを活かした取り組みを実施している。そのシンボル事業の一つとして、前橋版生涯活躍のまち(CCRC)構想を位置づけ、「市民誰もが、住み慣れた場所で、生きがいを持って、生涯活躍できるまち」の実現を目指している。

●「ココルンサークルまえばし」の取り組み

ココルンシティまえばしの大きな特長として、共同体を中心にさまざまなプログラムを提供していることがある。

ココルンサークルまえばし事務局を担う、「日赤跡地生涯活躍のまち(CCRC)」事業の代表事業者である大和ハウス工業株式会社の担当者に話を聞いた。

「まちの魅力を高めるために、様々な取り組みを自主的・自発的に実践するための共同体“ココルンサークルまえばし”を組成しています。ココルンサークルまえばしは、前橋市とCCRC事業についての連携協定を締結しており、地域の魅力向上と関係人口増加に向けて取り組んでいます。

例えば、商業施設や公園に建設中のカフェ内など各所に地域コミュニティスペースを設置し、地域の方々が集うことのできる場づくりを行っています。

こども園から介護付き有料老人ホーム、市の診療所など多世代の多様な人々へ向けた施設や、戸建住宅(分譲)および共同住宅(賃貸)が共存することによる世代循環、関係人口増加を期待しています」

●人生100年時代を見据えて

ココルンシティまえばしは、人生100年時代を見据えたまちともいえる。具体的にはどのような点が特徴となるだろうか。

「マルシェやキッチンカーなどの各施設の屋外空間を一体的につなぐコンテンツや、各会員によるセミナー・ワークショップなど、コンセプトに応じた様々な取り組みを、全世代に向けて展開しています。

またエリア内に認知症の伴走型相談拠点を設置し、ヤクルトレディー(認知症サポーター)と連携します。定期訪問により、地域住民の日常の変化に気づくとともに、認知症の早期発見に寄与し、本人や家族に対して日常的・継続的な支援を提供します。

さらに、健康維持に対しての関心を高めるため、商業施設に測定器具を設置し、『認知と身体』の健康状態や健康課題の気づきの場を提供します。また、利用者に合わせた健康維持プログラム等を提供し、継続的な参加による健康維持につなげていきます」

●持続可能な取り組み

ココルンシティまえばしでは、持続可能な取り組みも行っていくという。

「大学等との連携による健康維持プログラム等、多様な取り組みを実施していくほか、テナント店舗の一つ、無印良品では、地域の魅力を発信する取り組みとして“つながる市”を開催しています。これは群馬県で愛されている地域の出店者による食品・特産品の販売イベントです。

またエリア内に設置される公園では、ココルンシティまえばし内の事業者によって公園愛護会を立ち上げ、子どもから働く世代、高齢者まで、すべての年代の方々が参加可能な公園の清掃活動及び美化活動に努める取り組みもあります。公園の利用についても、エリア内の事業者が管理、調整をすることで、日常の公園としての利用や各事業者主催のイベントの開催等を円滑に行い、地域住民や各事業所利用者に豊かな生活を送る憩いの場を持続的に提供します」

この新しいまちは、生涯に渡って多世代とともに多様な活動と交流ができる、新しいまちといえそうだ。

人生100年時代を見据えた多機能で多世代の交流や活動が見込めるイオンタウン旭とココルンシティまえばし。「将来、住みたいエリア」の候補の一つになりそうだ。

取材・文/石原亜香利

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