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日産のBEV「アリアB6 2WD」は和のテイスト溢れる〝クールビューティー〟だった!

2022.06.19

量産型電気自動車(BEV)の先駆けといえる初代リーフが登場して10年超。日産自動車が満を辞して送り出した新型BEVが「アリア」である。リーフがオーソドックスな5ドア・ハッチバックのボディ形状でBEVのスタイルを世に問うたのに対し、アリアはクロスオーバー的なアピアランスで、その存在感をアピールする。

“和”を強く意識させる室内の仕立てに注目!

 つるんとした有機的なスタイルの中に走るシャープなライン。最近の日産のアイデンティティであるVモーショングリルに倣ったLEDポジションランプが光るフェイスデザイン。見る者の心を見透かす能面のような、それでいて自信に溢れているように見えるのがアリアである。

 実際、その体躯は実に堂々としたものだが、しかしボディサイズは同社の中型SUVであるエクストレイルよりも全長は約100mm短く、全高は80mmほど低い(幅はほぼ同等)。クーペライクなルーフラインを持つからだろう、グリーンハウスが天地方向に薄いのも印象的だ。

 もっとも、アリアの室内に収まってみても窮屈さは覚えず、むしろ広さを感じる空間演出がなされている。ダッシュボードは水平基調に仕立てられ、そのセンターパートからドライバー眼前にかけては12.3インチのディスプレイが横に2枚つなげて立てかけられている。ディスプレイは一般的なSUVのメーターナセルよりも低く設置されているようで、それゆえ前方の視界が開けているから広く感じるのだろう。左右席を仕切るセンタースタックがなく、センタートンネルの段差もほとんどないに等しいため足元にもかなり余裕がある。演出として面白いのは、歴史ある寺院の石庭に見られるような波紋がフロアマットに表現されていることで、加えてスピーカーカバーを筆頭にインテリアのそこここに組子状のアクセントが施されているところ。そのなかに行灯のようにも見えるイルミネーションがあしらわれるなど、アリアの室内は“和”を強く意識させる仕立てとなっている。そんな独特の雰囲気を醸し出していることからも、開発時に並々ならぬ心血が注がれたことが窺える。

 発表から2年を経て、ようやく日の目を見たアリアの基本ラインナップは駆動用バッテリーが66kWhの「B6」と91kWhの「B9」の2種となり、それぞれに1モーターでの前輪駆動と、前後モーターを備えた四輪駆動の“e-4ORCE”が用意される(現在は先行発売の特別仕様車“limited”も設定)。今回はベーシックなB6 FWDモデルを試した。

気になる乗り心地、車体の完成度は?

 特徴的なダッシュパネルにあるスタータースイッチに触れるとアリアは静かに目覚め、アクセラレーターを踏み込めば静々とすり足するように歩みを始める。その所作はまさにBEVのそれだが、普通にアクセルを開けていく分には急激なトルクの立ち上がりを見せず、穏やかにパワーが立ち上がっていくのがいい。マスが大きく重量も重いクロスオーバーSUVながら決して鈍重さは感じず、駆動用バッテリーを床下に綺麗に敷き詰めているとあって、乗り味はどっしりとした印象。ステアリング操作に対してのボディの応答遅れもなく、かといって急激な姿勢変化も見せないから、安心してステアリングを握っていられる。プレミアムサルーンのような安定感を感じる一方で、高速に乗って速度を上げていくとリアがやや跳ねるようなピッチングモーションを見せるシーンもあったが、初期モデルゆえの個体差だろうか、自分た試した試乗車に関しては目くじらを立てるほどの悪癖ではなかった。ボリュームがありつつ前後ともにスラントしたワンモーションフォルムとあって、若干車両感覚は掴みにくい部分もあるが、この類のモデルとしては決して大きすぎないから、運転しやすいと感じる人も多いはずだ。

 各社が矢継ぎ早にBEVをリリースするなか、電気自動車開発の先駆としての日産が精魂込めて作り上げたアリアは、先進運転支援システムであるプロパイロットのマナーの良さはもちろん、Amazonとの協業によるインフォテインメント機能しかり、痒いところに手が届く仕立てで、完成度の高さという面において一日の長があるように思えた。試行錯誤が繰り返されるBEVのなかにあって、確かな実力と明確なキャラクターづけがなされているのは大きな強み。オーナーとなる人のフィールドや可能性を大いに広げてくれる頼もしい相棒となるに違いない。

弓形のルーフラインが象徴的なアリアのプロファイル。グリーンハウスは天地方向に薄く見えるが、実際の居住空間は広々としており、窮屈さは覚えない。

横方向の広がりを見せ、前方視界も広々としたアリアのインパネ周り。エアコンの操作系はつるんとした木目調パネルの中に収められ、表面に触れると振動などでその作動を知らせるハプティックスイッチを採用。

大柄な乗員もしっかりと包み込んでくれるフロントシート。センターコンソールは電動での前後スライドが可能。センタートンネルはないに等しく、左右間のウォークスルーも可能だ。

床下にバッテリーが収まるためにフロア高がやや高めではあるものの、ホイールベースが長く、後席足元の空間も広々としている。ドア内張の組子状のアクセントや波紋形状のマットなど和テイスト溢れる仕立て。

天地方向には薄いが、前後左右幅は広くフラットで使いやすそうなラゲッジルーム。通常時の荷室容量は466ℓ。フロアボード下にも66ℓの収納スペースを確保するほか、後席には6:4分割可倒機構も備わる。

左フロント部分の給電口は急速充電用(右側は普通充電用)。90kW急速充電器なら約45分で80%まで充電できる。66kWh(B6)の1充電あたりの走行距離(WLTCモード)は470kmを標榜する。

クーペとみまごうばかりのスタイリッシュなリアエンド。インテリジェントキーをポケットに入れた状態でリアバンパー下に足先を入れればハッチゲートが自動で開く「リモコンオートバックドア」を採用。

<SPECIFICATIONS>
ニッサン・アリア B6 2WD
ボディサイズ:全長×全幅×全高:4,595×1,850×1,655mm
車重:1,920kg
駆動方式:FWD
モーター最高出力:160kW(218PS)/5,950〜13,000rpm
モーター最大トルク:300Nm(30.6kgm)/0〜4,392rpm
価格:5,390,000円

問い合わせ先:日産自動車 0120-315-232

TEXT:桐畑恒治(AQ編集部)

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