8時間→10分でできる理由
水で抽出して作る、コールドブリューコーヒー。
お湯を使うドリップコーヒーと違い、苦味や雑味が少なく、まろやかさを堪能できるため愛飲者が増えている。
ただ1つ面倒なのが、抽出に時間がかかることだ。一般的に8~12時間を要し、某有名コーヒーチェーンだと14時間かけて作るという。
その問題を解決したのが、今回紹介する「EPEIOS "Humming Bird" コールドブリューメーカー」。なんと、10分で本格的なコールドブリューコーヒーができる注目の一品だ。
超高速で抽出ができるその秘密は、逆三角錐のメインユニット(本体)にある。
この中に、真空抽出装置があり、水の加圧・減圧を繰り返すことで素早くコールドブリューコーヒーが作れてしまう。装置自体はUSBで充電するので、電源のないアウトドアでも使用できる。
■実際に作ってみて驚いた
さっそくコールドブリューコーヒーを作ってみよう。まず、コーヒーの粉を用意。推奨量は25~30gとのことで、備え付けの計良スプーンですりきり4~5杯にあたる。これを、細かい120メッシュのフィルターに投入したら、ストレーナーおよび本体と接合する。
一方、カップには水位線を目安に水を入れる。分量は220ml~350mlの範囲となる。
水を入れ終わったら、さきほど接合した本体を挿す。あとは本体上部のスイッチを入れるだけ。カップ内の水がフィルターとストレーナー内へと吸い上げられ、また戻り、泡立つ様子が繰り返されるのが見える。水がみるみるコーヒー色に変わり、その色が濃くなっていく。
ちなみに、ストレーナーの中にアイスキューブを入れてから抽出することも可能。抽出が終わる頃には、冷えたコールドブリューコーヒーができあがっている。
メーカーによれば、ストレーナーにはシロップ、ハチミツ、果物などを入れてフレーバーをつけたり、フィルターにコーヒーでなく茶葉を入れて水出しティーを作ることも可能だという。
さて、10分ほどして自動的に本体がオフになった。これで、早くもコールドブリューコーヒーのできあがり。
あとは、コーヒーカップに注ぐだけだ。あるいは、付属の携帯用フタをカップにはめることで、カップが持ち運びできるタンブラーになって便利。
飲んでみると、一晩かけて抽出して作ったコールドブリューコーヒーと、まったく遜色ない味わい。
むしろ、こちらの方がおいしいくらいか。フィルターの洗浄もラクで、面倒を感じさせないのがポイント。なにかと難癖つけたがる筆者にしては、ほめるしかないプロダクトだと思った。
「EPEIOS "HummingBird" コールドブリューメーカー」のメーカーは、(株)EPEIOS JAPAN。2020年に東京で生まれた、生活用品を中心に開発・販売するスタートアップである。
本製品の開発には、バリスタ経験者をスタッフにくわえ、抽出時間、メッシュの目の細かさ、最適な粉の種類など、専門的な知見を活かしたという。
本製品は、ただいま「アタラシイものや体験の応援購入サービス」のMakuakeにて予約販売中。終了日(6月23日)まで間近なので、興味ある方は早めにチェックしておこう。
編集部注:記事掲載時には、記載のリターンが売り切れてしまっている場合があります。クラウドファンディングには立案会社の問題でプロジェクトが頓挫する可能性や支援金が戻らなくなるリスクも稀にあります。出資に当たっては、お客様ご自身でご判断いただきますようお願い致します。
文/鈴木拓也(フリーライター)