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ファッショナブルでクレバーな走りを堪能できる北欧ブランド・ハスクバーナのアドベンチャーバイク「ノーデン901」

2022.06.17

スウェーデン発祥のオートバイメーカー、ハスクバーナモータース。北欧発祥の、街乗りからオフロードまで軽快にこなすニューモデル、ノーデン901は、ファッション性とクレバーさを武器にワイルドなライバルとは一線を画す。

時空を越えた冒険に最適なパートナーを妄想する

60年代から70年代にかけて活躍した映画監督、アーウィン・アレンの代表作といえば『ポセイドン・アドベンチャー』(1972年)や『タワーリング・インフェルノ』(1974年)。世界的なヒット作となったことで、パニック映画の巨匠とまで称された彼の作品を、初めて知ったのは、映画に本格進出する前に手掛けたテレビのSF映画シリーズからだ。

『宇宙家族ロビンソン』(1965~1968年)、『原子力潜水艦シービュー号』(1964~1968年)、『巨人の惑星 』(1968~1970年)などなど、とにかく毎週、番組の開始時刻が待ち遠しかった。その後のリバイバル放送も含めると、相当視聴しているはずである。

そんな中でもっとも好きだったのが『タイムトンネル』(1966~1967年)だ。未完成の時間旅行装置、タイムトンネルに入り込んだ二人の科学者が、現代に戻ることが出来ず、過去と未来を行き来する、と言う内容だった。いつも「自分なら、どうするだろうか?」と、自らを重ね合わせながら、番組に熱中した。これをきっかけにタイムトリップ作品が大好きとなり、内外を問わずに鑑賞し、色々な妄想をすることが多くなったのだ。

たとえば、過去へのタイムトリップなら、どの時代がいいだろうか? どんな物を携えて行けばいいだろうか? 体ひとつで行くべきか、それとも乗り物も一緒がいいだろうか、などなど、その妄想はどんどん広がる。

その結果、最良の選択だと思えたは“黒船来航時の江戸に、オフロードバイクと共に”出現するという妄想である。戦国武将にも会ってみたいが、その時代はあまりに剣呑すぎる。逆に近年でなら1964年の第2回日本グランプリに最新のGT-Rで乗り付けるとか、70年代中頃のスーパーカーブームの真っ只中にランボルギーニ・アヴェンタドールで降り立つのも悪くないが、それでは現代への影響がでかすぎる。ご存じのとおり、「歴史に影響を与えてはいけない」というのは、タイムトリップのセオリーであるから断念した。

そこで1850年代辺りの幕末ならば、適度に西洋文化も入り込んでいるし、石油の精製技術もアメリカなどでは生まれていて、ひょっとすると新潟から「くそうず」と呼ばれる原油を持ってきて精製し、日本でも燃料が作れるかもしれない。また徒歩や牛馬が移動の中心的手段という時代の道路状況を考えると、例え4WDは走破性で有利とはいえ、でかすぎて無理がある。それならばソロキャンプの装備を携え、大型のオフロードバイクとともにタイムトリップするのが、もっとも都合がいいという結論なのだが、いかがだろうか。なんとも子供っぽい妄想ではあるが、オフロードを得意とするアドベンチャーバイクに跨がると、自然とタイムトリップのことを考えてしまうのである。

少々妄想が過ぎてしまったが、今、筆者は、箱根のワインディングを心地いい風に包まれながらスウェーデン製のアドベンチャーモデル、ハスクバーナ・ノーデン901と共に駆け抜けている。日本製オートバイが今も優勢なオートバイの世界で、スウェーデン由来のブランドは、かなりのレアものだが、これがなかなか魅力的な存在なのだ。

アドベンチャーモデルを身近にした理由

ハスクバーナといえば、現在はミシンや芝刈り機、チェーンソーなどで知られるメーカーで、その歴史は325年と長きにわたっている。そしてオートバイ製造は1903年、日本では明治36年から始まったというから、118年の歴史がある。ところが途中、オートバイ部門が売却されるなど、紆余曲折を経て2013年、オーストリアのオートバイや自動車、自転車のメーカーであるKTMの傘下となって現在に至っている。ちなみにハスクバーナ・モーターサイクルズは現在、本家とは直接の関係がない。日本ではハスクバーナ・モーターサイクルズ・ジャパンによって販売され、時折街角でもスタイリッシュで個性的なボディデザインの中型バイク、スヴァルトピレン401などを見かける。

実はハスクバーナ、オフロードレースでは多くの勝利を重ねていて、その実力はバイク界では知られた存在で、2020年のダカールラリーでは総合2位を獲得するほど。今回の「ノーデン901」は、そんなハスクバーナ初のアドベンチャーモデルとして注目されているのだ。

エンジンは水冷並列2気筒で最高出力は105馬力。そのフィーリングは実に歯切れいい鼓動感を感じさせながら、力強さを存分に引き出していて、一般路での走りでは、不足を感じさせることがほとんどない。まさに人馬一体感の走りを味わうことが出来るのだ。

一方で、このテのオフローダーは路面とのクリアランスを十分に確保するため、どうしてもシート高が高くなる。最近はシート高を変更できる機構を備えたアドベンチャーバイクも多く、ノーデン901も854mmと874mmの2段階で切り替え可能だ。だが、それでも170cm前後の身長では、サイドスタンドを払うのも、信号待ちでもかなり苦労する。

ところが、いざ走り出してしまえばヒラリヒラリと、まさに舞うがごとくの乗りやすさ。さらにバイクを降り、押しながら移動するときも204kg(半乾燥重量)という軽量ボディのお陰もあり、想像以上に扱いやすいのだ。

その理由は、燃料タンクの搭載位置にある。実はノーデン901最大の特徴でもあるのだが、ガソリンタンクは車体の左右、さらに下部に設置されているのだ。つまり給油口の位置はこれまでどおりの高さにあるが、燃料はそこから左右に振り分けられ、低い位置に貯まるということ。重心が低ければバランスも取りやすく、そして燃料が減ってきても、本来の安定感は大きく変化しない。これが独特の軽快感と扱いやすさを実現している。

これまでシート高も高いし、重量もあるからアドベンチャーバイクは苦手だと、これまで躊躇していた人たちにとっても「これならば」と、思い切れるだけの一体感と乗りやすさがあったのである。ビル街にも溶け込みそうな近未来的なスタイルと、伝統に裏付けられたオフロードでの走破性の高さは、より自由で広大な世界への足がかりとなりそうな存在なのだ。そうとなればさっそく全身をビシッとライダーの装備で固める準備である。もちろん「コイツとなら近未来から江戸時代まで、どんなアドベンチャーでも無敵だ」と、またして妄想が止まらないのである。

総額11万円を超えるサイドバッグセット&ラゲッジバッグのセットだが、積載量は格段に上がり、ツーリング旅には欠かせないアイテム。他にハードケースも用意されている。

重心が低く、左右のバランスも取れているため、走り出してしまえば軽快にオフロードを駆け抜ける。

TFTディスプレイ上で走行モードをはじめ、各種の情報が表示される。オプションのコネクティビティユニットによりスマホからの電話受信や音楽も聞ける。

左グリップ手元の十字キータイプのスイッチで、4つある走行モードやトラクションコントロールなどを設定出来る。

ハンドル右側にはDC5V、2AのUSBソケットも備わっている。

2段階にシート高を設定できる。フラットで広めの座面の座り心地はロングツーリングでも快適。

小ぶりなウインドスクリーンだが、高速道路などやワインディングなどでの防風性はかなり高い。

快適な鼓動感を味わうことの出来る水冷並列2気筒DOHC4バルブエンジン。カバーされているがエンジン前方の下側に燃料の「ロワータンク」がある。

前21インチ、後18インチの走破性が高いワイヤースポークホイールを採用。フロントブレーキはABSダブルディスク、リアにもシングルディスクを装備する。

(価格)
1,745,000円(税込み)

<SPECIFICATIONS>
ボディサイズ全長×全幅×全高=未発表
車重:204kg
駆動方式:チェーン
トランスミッション:リターン式6速
エンジン:水冷直列2気筒889cc
最高出力:77kw(105PS)/8,000
最大トルク:100 Nm(10.2kgm)/6,500 rpm
問い合わせ先:ハスクバーナ・モーターサイクルズ・ジャパン
https://www.husqvarna-motorcycles.com/ja-jp/contact.html

この記事の執筆者

TEXT:佐藤篤司(AQ編集部)
男性週刊誌、ライフスタイル誌、夕刊紙など一般誌を中心に、2輪から4輪まで“いかに乗り物のある生活を楽しむか”をテーマに、多くの情報を発信・提案を行う自動車ライター。著書「クルマ界歴史の証人」(講談社刊)。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。

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