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生活にすっと溶け込む感じが心地いい!ボルボのBEV「C40 リチャージツイン」の魅力

2022.06.16

2025年までにグローバルでの販売車両の半数を電気自動車(BEV)にし、2030年にはBEV専業メーカーになることを掲げているボルボ。その意欲的な目標に向かっての第一歩となる新型BEV「C40リチャージツイン」が日本に上陸した。

 世界規模で叫ばれるCO2の削減。美しい地球を未来に残すために、世界中の企業が責任を持って取り組んでいくものであり、もちろん自動車業界も積極的な施策を講じている。そのひとつが走行時にCO2を排出しないBEVの拡充だ。特に環境意識の高いボルボは率先して企業としての姿勢を明確にし、BEV専業メーカーへの転身を掲げている。そんなボルボの具体策、つまりBEVの第1号がC40リチャージツインというわけである。

 もっとも、オールニューのBEVとはいってもそのスタイルを見ればわかるとおり、C40リチャージツインは既存のXC40をベースに仕立てられている。ルーフラインがリアに行くに従って絞り込まれた、クーペライクなクロスオーバーSUVとされたところが外観上の大きな違いであり、C40リチャージツインの特徴だ。この点は最近とみに洗練度を増しているボルボ・ブランドの、象徴的な佇まいともいえるものだろう。

 そんなスマートさは内装にも貫かれていて、内張をはじめとしたインテリアトリムなどにはリサイクル素材を用いるいっぽうで本革は採用しないなど、サステナビリティを強く意識した仕立てとなっている。もちろんそこにはチープさなどはなく、天然素材のような素朴ささえ感じられる。こういったところの作り込みはボルボは本当に巧い。スイッチ類の配置もXC40に準じたわかりやすいものだから、このクルマからボルボ・オーナーになる人でも扱いやすいと感じるだろう。

 さてこのC40リチャージツイン。スタイルからしてもアーバンツアラーとして活躍してくれそうな雰囲気を持つが、実際の振る舞いはどうなのだろう。横浜近辺の一般道を中心に、その走行マナーをチェックしてみた。試乗の起点となったホテルから踏み出した第一歩は、すでにして洗練度が高いなと思わせるものだった。車道に出る前の歩道との段差を踏み越えたときのショックの角は丸められているのがその一番の理由だ。

 そう感じた直後のアクセルペダルを少し踏み込んだときの力強さはさすが前後にモーターを配した電動四駆と思わせるものだった。ボルボのこれまでの内燃機関車で言えば、スロットル操作に対するパワーのつきはマイルドなものが多い印象だったから、それと比べるとC40リチャージツインはかなりアグレッシブな雰囲気を漂わせている。BEVの第1号ということを考えれば、そんな勢いの良さがあってもいいのかもしれないが、個人的にはもう少しマイルドな味付けでもよかったのではと思う。同じことはBEVならではのワンペダル操作にも言えて、ペダルを話した際の回生ブレーキの強さ、立ち上がりは鋭く、狙いどおりの制動を得るまでは少しギクシャクした。

 もっとも、そんなファーストコンタクトの印象を除けばC40リチャージツインは至極真っ当なボルボであり、巧くまとめ上げられたEVだった。駆動用バッテリーは床下にきっちり敷き詰められたおかげで車体は安定し、乗り心地も重厚。元が近年のベストセラーであるXC40ということもあって車両感覚が掴みやすく、街中でも扱いやすいのがいい。最初は違和感を覚えたワンペダル操作も、1時間もすればコツをつかめるようになる。そんな馴染みの良さはなによりボルボらしい。そこに決して堅苦しさはなく、これからの季節に打ってつけなリネンのシャツを羽織るかのようだ。手触りや肌触りが良く、スマートに着こなせる一台というわけである。仕立ての巧さはもともとボルボにはあったが、EVでもさらりとやってのけるところはさすがというべきか。そうやって、いつの間にかにEVを我々の生活に馴染ませていくに違いない。C40リチャージツインはそんなふうに思わせる一台だった。

ボルボによる量販の純電気自動車第1号となるC40。顔つきはベースとなったXC40のそれに似通ったものだが、BEVらしくフロントグリルの通気口はなく、グリルレスの印象的な顔つきとなった。

縦型のセンターモニターなど、最近のボルボでは見慣れたレイアウトの室内。ステアリングやシートの素材に本革は用いず、合成素材のレザーフリーとした点はボルボ初となる。

シートももちろんレザーフリー。フィヨルドブルーカラーのカーペットやドア内張りはサステナビリティを意識した再生素材を採用する。

通常のエンジンルーム部分はに浅めのストレージ(容量31ℓ)が設けられ、充電ケーブルなどの収納ができる。C40リチャージツインはこの直下とリアアクスルにモーターを備えた電動四駆となる。

クーペライクなルーフラインのため、テールゲート(荷室上部)部分は絞り込まれているものの、ラゲッジ容量は413ℓを確保。分割可倒式リアシートを前倒しすれば、最大1205ℓまで拡大できる。

満充電時の走行可能距離は437kmを確保(WLTPモード)。左フロントフェンダー(写真)の給電口は普通充電用で、11kWの充電では満充電まで約8時間。CHAdeMO規格の急速充電にも対応する。

まずはサブスクリプションでの販売が開始されたC40リチャージツイン。さる3月には弟分となるシングルモーター仕様が追加された。このエントリーモデルの価格は599万円である。

<SPECIFICATIONS>
ボルボ C40 リチャージ ツイン
ボディサイズ:全長×全幅×全高:4,440×1,875×1,595mm
車重:2,160kg
駆動方式:4WD
フロントモーター最高出力:150kW(204PS)/4,350〜13,900rpm
フロントモーター最大トルク:330Nm(33.7kgm)/0〜4,350rpm
リアモーター最高出力:150kW(204PS)/4,350〜13,900rpm
リアモーター最大トルク:330Nm(33.7kgm)/0〜4,350rpm
システム最高出力:300kW(408PS)
システム最大トルク:660Nm(67.3kgm)
価格:7,190,000円(2022年モデル。税込み)

問い合わせ先:ボルボ 0120-55-8500

TEXT:桐畑恒治(AQ編集部)


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