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肝臓の年齢は実年齢に関係なく常に3歳未満、ドレスデン工科大学研究報告

2022.06.15

実年齢にかかわりなく肝臓の年齢は3歳未満

実際の年齢に関係なく、肝臓の年齢は常に3歳未満であることが、新たな研究で明らかにされた。これは、肝臓では絶えず新しい細胞への入れ替わりが起きているためだという。

ドレスデン工科大学再生医療センター(ドイツ)のOlaf Bergmann氏らが実施したこの研究の結果は、「Cell Systems」に2022年5月31日発表された。

肝臓は、代謝の際に生じた有害な物質を毒性の低い物質に変えるという重要な解毒作用を持つが、頻繁に毒性物質に曝されることが原因で傷害を受けやすい。

そのため、肝臓には傷ついた細胞を生まれ変わらせるというユニークな機能が備わっている。しかし、細胞がどの程度のスパンで入れ替わるのか、また、この機能が加齢に伴い低下するのかどうかについては明らかになっていない。

そこでBergmann氏らは、遺跡から出土した遺物や生物の遺骸の年代測定などに利用されている放射性炭素年代測定法(14C年代測定法)を使って、20歳から84歳の間に死亡した人々の肝臓の年齢を測定した。

この方法では、肝細胞のDNAに含まれている炭素14濃度を測定し、基準となる大気中の炭素14濃度と比較することで年齢を割り出す。

同氏は、「肝臓の細胞が長寿である可能性を指摘する研究報告もあれば、定期的に入れ替わることを示す研究報告もある。われわれにとっては、人間の体で何が起こっているのかを知りたいのなら、年齢を直接測定する方法を見つける必要があることは明らかだった」と振り返る。

その結果、驚くべきことに、全対象者の肝臓の細胞が、ほぼ同じ年齢であることが明らかになった。

Bergmann氏は、「20歳の人でも、84歳の人でも、肝臓の細胞の年齢は平均3歳未満だった」と述べている。

そして、「この結果は、肝臓重量の調整は、体のニーズに合わせた細胞の絶え間ない交換により厳密に管理されており、このプロセスが高齢者でも維持されていることを示す」としている。

ただし、全ての細胞がこれほど若いわけではない。一部の細胞は、入れ替わりの早い通常の細胞に比べてDNA量が豊富だ。

Bergmann氏は、「肝臓の大半の細胞は2対の染色体を持つが、こうした細胞ではDNAが蓄積し、最終的に4対や8対、またはそれ以上の対数の染色体を持つことがある」と説明する。

Bergmann氏らが、典型的な細胞とそのようなDNAが豊富な細胞を比較したところ、典型的な細胞は約1年に1回の頻度で入れ替わるが、DNAが豊富な細胞は最長で10年の寿命を持つことが明らかになった。

この結果を受けてBergmann氏は、「こうした細胞の割合は、加齢に伴い徐々に増加することから、これが有害な変異の蓄積からわれわれを保護するメカニズムなのかもしれない。がんに進展することもある慢性肝疾患にも同様のメカニズムがあるのかどうかを調べる必要がある」と話している。(HealthDay News 2022年6月1日)

Copyright © 2022 HealthDay. All rights reserved.
Photo Credit: Adobe Stock

(参考情報)
Abstract/Full Text
https://www.cell.com/cell-systems/fulltext/S2405-4712(22)00171-5

Press Release
https://tu-dresden.de/tu-dresden/newsportal/news/die-menschliche-leber-ist-nicht-einmal-drei-jahre-alt?set_language=en

構成/DIME編集部

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