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3分でわかる「iOS 16」の注目機能と進化のポイント

2022.06.09

Appleは、「WWDC22」にて、「iOS 16」を正式に発表した。iOS 16では、ロック画面のパーソナライズ、iCloud共有写真ライブラリへの家族の写真の保存、送信したメッセージの取り消し、メール送信の予約などが可能になる。

新マルチレイヤーエフェクトなどロック画面を大幅アップデート

新しいマルチレイヤーエフェクトにより、写真の被写体が時間の手前に配置され、奥行きが感じられるようになるほか、日付と時間の表示も、表現力豊かなフォントスタイルと色を選択して変更することが可能になる。

また、コンプリケーションからインスピレーションを得たウィジェットが採用され、今後予定されているカレンダーのイベント、天気、バッテリー残量、アラーム、時間帯、アクティビティリングの進捗などの様々な情報を一目で簡単にチェックできる。

ギャラリーには、特別な文化的なモーメントを祝うプライドやユニティを含むAppleコレクション、一日を通じて変化する天気予報をライブで確認できる「天気」の壁紙、地球、月、太陽系を表示するアストロノミーの壁紙など、幅広い選択肢が用意。お気に入りの絵文字や色の組み合わせを使ってロック画面を作成することもでき、複数のロック画面がある場合は、スワイプするだけでお気に入りの画面を切り替えることができる。

スポーツの試合、ワークアウト、ライドシェア(タクシーの相乗り)、出前の注文など、リアルタイムの出来事をロック画面上で把握できるようにする新しい機能「ライブアクティビティ」も採用。さらに、通知はパーソナライズされたロック画面をはっきりと見ることができるように、画面下部から表示されるように再設計された。

集中モードの設定がより容易に

ロック画面と関連付けて、ロック画面の壁紙やウィジェットと特定の集中モードを連動させることができるようになった。集中モードを有効にするには、対応するロック画面にスワイプするだけ。集中モードフィルタでは、カレンダー、メール、メッセージ、Safariなどのアプリケーションでユーザーの集中モードに関連するコンテンツだけを表示することができる。

iCloud共有写真ライブラリを導入

iCloud共有写真ライブラリは、最大6人のユーザーが共同作業したり、追加したり、楽しむことができる独立したiCloudライブラリで、家族に写真をシームレスに共有できる。個人ライブラリから既存の写真を共有したり、共有を開始する日または写真に写っている人をもとに共有したりすることもできるほか、カメラアプリケーションの新しい切り替え機能を使って、共有ライブラリに写真を自動的に送信するように選択することも可能。

また、共有写真ライブラリに参加している人が写っている写真を共有するように促す賢い提案も受け取れる。共有写真ライブラリのすべてのユーザーは、共有する写真やビデオを追加、削除、編集したり、お気に入りに追加できる。これらは各ユーザーのメモリーとおすすめの写真に表示されるので、全員がより完全な形で家族の思い出を追体験できる。

送信したメッセージの取り消しが可能

送ったばかりのメッセージを編集または取り消したり、最近削除したメッセージを復元したり、後で対応できるように会話を未読にすることが可能に。さらに、SharePlayがメッセージでも使えるようになり、メッセージでチャットしながら、映画や曲などのコンテンツを同期した状態で視聴したり、再生コントロールを共有したりできる。

メール送信の予約ができるように

Eメールの送信を前もって予約でき、受信者の受信ボックスに届く前の短い間に、メッセージの送信を取り消すこともできるようになった。メッセージに添付ファイルなどの重要な内容を入れ忘れた場合は、メールが検知してくれ、「あとでリマインダー」を使って、任意の日時にメッセージを再表示させることもできる。「フォローアップの提案」では、返信を受け取っていないEメールのフォローアップをするよう、ユーザーに自動的にリマインドする。

検索機能の見直しも行なわれ、最先端の技術を使って一段と関連性が高く、正確で精度の高い結果が提示される。また、Eメールの検索を始めると直ちに最近のEメール、連絡先、書類、リンクが表示される。

「テキスト認識表示」と「画像を調べる」の機能強化

「テキスト認識表示」は、デバイス上の知能を使ってiOS全体で画像の中のテキストを認識する機能。この機能がビデオにまで広がり、ユーザーは、あらゆるフレームでビデオを一時停止して、テキストを操作できるようになった。また、「テキスト認識表示」に、ユーザーがすばやく通貨を変換したりテキストを翻訳したりできる機能も加わった。

「画像を調べる」には、画像内の対象物を長押しして背景から抜き出し、メッセージなどのアプリケーションに配置する新機能が導入され、写真をより活用できるようにした。また、「画像を調べる」が鳥、昆虫、彫像を認識するように拡張された。

ウォレットに「Apple Payで後払い」「注文の追跡」などの機能が追加

「Apple Payで後払い」は、米国のユーザーがApple Payを使った購入の代金を6週間にわたる均等な4回払いに分割でき、無利子で手数料が一切かからない、シームレスで安全な支払い方法。Appleウォレットに組み込まれ、ユーザーの経済的な健全性を考慮して設計された「Apple Payで後払い」により、支払い情報をウォレット内で簡単に表示、管理し、返済することができる。

Apple Payまたはウォレットで支払いを行なう際に「Apple Payで後払い」を選択できる。「Apple Payで後払い」は、Apple Payが使える場所であれば、オンラインでもアプリケーション内でも、マスターカードのネットワークを使ってどこでも利用できる。さらに、「Apple Payで注文の追跡」に対応している業者でApple Payを使って購入すると、詳細なレシートと注文追跡情報をウォレットで受け取ることができる。

また、ウォレットの鍵と身分証明書への対応が拡大。ユーザーは、本人確認と年齢確認が必要なアプリケーションにウォレット内の身分証明書を使うことができる。プライバシーが保護され安全な体験を提供するため、アプリケーションには、取引に必要な情報のみが提供。ユーザーは、共有される情報を確認でき、Face IDまたはTouch IDを使って共有について同意することができる。さらに、ウォレットに保存した自宅、ホテル、オフィス、車の鍵を、メッセージやメールなどのメッセージアプリケーションを使って安全に共有できる。

CarPlayも次世代バージョンに

次世代CarPlayは、車内にある複数の画面にコンテンツを提供できるようになり、統一されて一貫性のある体験を作り出す。車との緊密な統合により、ユーザーはラジオのコントロールや空調の変更などをCarPlayから直接行なえるようになる。また、CarPlayは車のデータを利用して、速度、燃料の残量、気温などを計器類にシームレスに表示。ユーザーは、様々な計器類のデザインを選択して、運転体験をパーソナライズできる。さらに、ウィジェットへの対応が拡大され、天気やミュージックなどの情報を車のダッシュボードにて一目で確認できるようになる。なお、次世代のCarPlayに関する詳細情報は、今後発表される予定で、対応車種については、来年後半に発表が開始される。

その他の機能

・Safariに友達や家族とウェブサイトのコレクションを共有するための共有タブグループが追加。
・固有のデジタルキー、パスキーによってSafariでのブラウズがさらに安全に。
・Appleマップに、複数の経由地を持つ経路が導入。
・ファミリー共有は、はじめから適切なペアレンタルコントロールを設定して子どものアカウントを設定するための、より簡単な方法を提供。
・音声入力は、ユーザーが音声とタッチの間を簡単に切り替えられる、新しいデバイス上の体験を提供。
・Siriに、アプリケーションがダウンロードされたらすぐにショートカットを実行する機能が追加。
・ホームアプリケーションでは、ユーザーはより簡単にアクセサリを操作、整理、表示できるようになり、基盤となるアーキテクチャの拡張によって、一段と効率性と信頼性の高い方法でスマートホームをコントロールできる。
・すべてのiPhoneユーザーが、Apple Watchを持っていなくても、フィットネスアプリケーションを使ってフィットネスの目標を追跡し、達成できるようになった。
・ヘルスケアアプリケーションに「服薬」が加わり、ユーザーは服薬リストを便利に作成および管理したり、スケジュールとリマインダーを作成したり、薬、ビタミン、サプリメントの服用を記録できる。
・Apple Newsに新しい「My Sports」セクションが導入。
・Game Centerではダッシュボードのデザインが刷新。Game Centerのゲームでの友達のアクティビティや達成状況が一か所に表示される
・パーソナライズされた空間オーディオにより、より高い精度で臨場感あふれるリスニング体験が可能になる。
・新しいプライバシーツールであるセーフティチェックは、他者に許可したすべてのアクセス権をすばやく削除することで、同居するパートナーや親密なパートナーからの暴力によって身の安全が危険にさらされている人にとって役立つ。
・アクセシビリティのアップデートには、視覚に障がいのあるユーザーがiPhoneを使って目的地にたどり着く最後の数十センチまでナビゲーションができるようにするドアの検知機能と、身体機能に障がいのあるユーザーが音声コントロールやスイッチコントロールのような支援機能を利用している場合に、iPhoneからApple Watchを完全に操作できるようにするApple Watchミラーリングが含まれる。

なお、iOS 16の正式リリースは2022年秋を予定。対応機種はiPhone 8以降のモデルとなる。

関連情報
https://www.apple.com/jp/newsroom/2022/06/apple-unveils-new-ways-to-share-and-communicate-in-ios-16/

構成/立原尚子

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