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デカいプラモデルを作りたい!解体も簡単にできる航空母艦模型で「トップガンごっこ」をやってみた

2022.06.11

プラモデルを趣味にしている人にとって、「置き場所の問題」は避けて通れないのではないか。

せっかく作ったプラモデルを保管する場所がない。残念ながら、プラモデルというものはどうしてもかさばってしまう。

実は筆者自身も、自分で作った戦車のプラモデルの置き場がなかったせいで、それをフリマ(ネットではなく本当の露店)に出したことがあった。

だが、人生に一度くらいは巨大なプラモデルを作って自室に置いてみたい。静岡県静岡市に所在するウォルターソンズジャパン合同会社は、そのような願望を叶える『ザ・フライトデッキシリーズ』というものを開発した。

日本人の大好きなF-14

「元々はアメリカ軍の戦闘機F-14の金型をどう生かすか、ということから始まった商品です。置き場所の問題を解消する、というのは設計の中に組み込んでいます」

そう語るのは、ウォルターソンズジャパン合同会社CEO榊原直人氏である。

「アメリカ海軍の空母エンタープライズです。太平洋戦争で活躍した初代のビッグEではなく、2代目の原子力艦ですね。これにF-14を載せて楽しみます」

2代目エンタープライズとF-14。随分と懐かしい組み合わせである。

しかし榊原氏によると、F-14は未だに高い人気を誇る戦闘機だという。

「大抵の戦闘機というものは、出てきた当時は格好いいと感じますが次第に陳腐化していきます。ただしF-14は例外ですね。何たって、あの可変翼が最高に格好いい! 日本人にとっても馴染みのある戦闘機です。自衛隊が装備していたというわけではないのですが、映画『トップガン』や漫画『エリア88』の影響がものすごく大きいのです」

F-14は西側陣営に属している日本の国民に、強烈なインパクトを与えた戦闘機だ。

状況に応じて形が変わる主翼は、極めて洗練されたフォルムを実現している。日本でも大ヒットした『トップガン』や新谷かおる氏の漫画『エリア88』でも、F-14は画面狭しの大活躍を見せた。

「F-14というのは、もしかしたら新しい文化を創出してしまった戦闘機かもしれませんね」

「大きなプラモデル」につきまとう問題

そんなアイドル的人気の戦闘機のプラモデルで楽しめるよう、ウォルターソンズは空母を作った。

これは飛行甲板と艦橋を全13種の部品に分け、それぞれバラで売るという方法を採用している。まるでジグソーパズルのように組み立てる構造で、空母が完成した場合の全長は何と約170cm。

「この170cmの模型を、そのままの状態で置いておくわけにもいきません。だから自在に解体できる設計にしました。バラバラにすれば、コンパクトに収納することができます」

榊原氏のその話を聞きつつ、筆者はとある模型店のエピソードを思い出した。

その模型店の主人は、第二次世界大戦のドイツ軍の列車砲のプラモデルを作ってしまった。

「作ってしまった」というのは、列車砲は戦車よりも遥かに巨大な兵器で、そのプラモデルも呆れるほど雄大な図体だからだ。

もはや模型店にも展示できる代物ではなく、やむを得ずホビー雑誌で「列車砲を引き取ってくれる人募集」の記事を出した。

まだネットが普及する前の話である。

が、『ザ・フライトデッキシリーズ』ならそのようなことをする必要はない。F-14と空母エンタープライズを楽しんだら、解体して箱に戻すことができる。

ある意味で、日本の住宅事情を反映している製品とも言える。

狭い家に空母が出現!

というわけで、このエンタープライズを組み立ててみよう。

せっかくだから、筆者の家でやってみる。かなり狭い部屋だが、そのようなところでも楽しむことができるのか? という実証実験も兼ねている。

細分化された飛行甲板をひとつずつ結合していく。決して難しい工程ではなく、誰がやっても簡単に組み立てられるようになっている。

もちろんこれは、工場出荷時点から塗装済みの製品だ。

空母の甲板部分のみをモデル化した製品だが(船体はない)、その雰囲気や臨場感を楽しむには十分。やっぱり空母の顔は甲板だ!

最後まで組み上げると、その迫力を十二分に味わうことができる。おおっ、これはまさにアメリカ軍の空母! その上にF-14を載せてトップガンごっこをすることもできる。

てか、このF-14結構リアルだな……。ちなみにこの模型、主翼が実機のように稼働する。

部屋の中でこれだけ迫力ある空母を再現できるって、すごくないか!?

ケタ違いの情熱

「何をモデル化するか」というのは、メーカーの特色が最もよく表れる部分である。

ウォルターソンズの場合は「なぜこんなものを?」という製品も見受けられる。たとえば、中国海軍の空母遼寧。ここ最近、日本の領海周辺での活動が活発になっている軍艦だ。

「この遼寧は塗装済み完成品です。自分で一から作る必要はありません」

と、榊原氏。これはワイドショーに出演している軍事評論家に売れるんじゃないか!?

「それと、こちらは軍用ヘリのCH-47チヌークのイギリス空軍保有機です。コンテナ船アトランティック・コンベアーに積まれていたものですが、それがアルゼンチン軍に沈められて1機だけ生き残った個体……そう、“ブラボー・ノーベンバー”ですね」

フォークランド紛争は、日本人にはあまり知られていない出来事だ。その当時既に青年だった人ですら「フォークランド?」と返してしまうほど。

が、当時は「西側諸国同士のハイテク戦争」として世界各国を動揺させた軍事衝突でもある。

「こうした味のあるラインナップもありますが、一方で“王道”と呼ばれるようなものも用意しています。こちらは今夏発売予定のドイツ軍戦車ティーガーⅠ。ABS、PVC、アルミ、ダイキャスト等を組み合わせた複合素材モデルです」

70年代の子供の憧れ・ティーガーⅠ。各メーカーがこぞってモデル化している戦車だが、ウォルターソンズのそれは実車のような重量感。対戦車砲を何百発ぶつけても、ビクともしなさそうな印象だ。

「あと、戦艦大和もありますよ。我が社の大和は、主砲が1本毎に稼働します」

「ケタ違いの情熱」をキャッチコピーにするウォルターソンズの製品は、かつての少年が大人に至るまで抱き続けている夢を実現させているようにも思える。

大きく、格好よく、リアルなプラモデルをいつか自分のものにしたい。このメーカーは、古き良き日々に思い描いていた願望を提供しているのだ。

【参考】
ウォルターソンズジャパン

取材・文/澤田真一

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