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どこか懐かしくて温かい!?浜松市動物園「はまZOO」で暮らす動物たちの癒やし力

2022.06.07

動物園・水族館・植物園を専門に撮影取材している動物園写真家の阪田真一(写真家/ライター)が、そこに住む生きものをはじめ、施設の取り組みや、それに関わる人達の魅力を紹介。

ここは静岡県浜松市。天然うなぎで有名な浜名湖のほとりにある昭和の温泉観光地として人気の舘山寺温泉街。

その温泉街の入り口にあるのが今回ご紹介する「はまZOO」の愛称で親しまれている「浜松市動物園」である。

今回はこの「はまZOO」で暮らす動物達をたっぷり紹介しよう。

入場ゲートをくぐり抜け、左手にある「動物愛護教育センター」脇からは舘山寺の内浦湾と舘山寺温泉街が見渡せる。遠くに見える観覧車と内浦湾に架かるロープウェイは浜名湖オルゴールミュージアムへと続いている。どこかホッとさせられる風景癒やされる。

「いのちのふれあいゾーン」でのんびり過ごす彼らに癒やされる

緩やかな斜面に作られた「いのちのふれあいゾーン」ではポニーやミニチュアホースといった馬の仲間、ヤギやヒツジ、カンガルーにロバ。多くの動物園で見かけるふれあいコーナーで会える動物達がお出迎えしてくれる。

このエリアには「ふれあい棟」もあり、モルモットにふれあうことも出来る。注目して欲しいのは、沢山いるモルモットたちの模様や特徴をイラストで描いて掲示してあるところ。飼育員さん達の愛情を感じる。(取材時はコロナ対策のため休止中であった)

斜面にたたずむヒツジたちを見ていると、アニメのハイジを思い出してしまう。斜面でゆっくり過すヒツジたちの姿を見ることの出来る動物園は多くはないだろう。小高い青々とした丘の斜面を動き回る姿がなんとものんびりしていて癒やされる。

ウサギやモルモットのいる「ふれあい棟」のすぐ隣には鳥たち住む「フライングケージ」がある。鳥たちと同じ空間に入り、目の前で色鮮やかな鳥たちの姿を見ることが出来る。

突然頭上を羽ばたいたり、木々の合間から飛び出してきたり、トコトコと目の前を横断してきたりと「フライングケージ」内は驚きと可愛らしさの発見の連続である。

「フライングケージ」を抜けると、高いケージが建ち並ぶ。そこには「アンデスコンドル」など高いところを羽ばたく鳥たちの展示エリアだ。とても高い位置にある止まり木で羽を広げた姿はとても大きくて圧倒される。

ここまで上ってきた「いのちふれあいゾーン」の先には、「こんちゅう館」が現れる、ここにはとても多くの昆虫の標本が飾られている。ゲーム「どうぶつの森」(任天堂)をプレーしたお子様も多いだろう。その中で登場する青くて綺麗な「モルフォ蝶」の標本も多数展示されていて実際に目にすると子供達も興奮することだろう。

「サル山」の何気ない日常にホッコリ

さて丘を上りきり、最初に現れるのは動物園の定番「サル山」である。「ニホンザル」たちの日常を見て、彼らの行動が、どこか自分や家族、友人に似ているといった親近感をもってしまう人も多いのではないだろうか。

「ニホンザル」たちの毛繕いしている姿を見ているとなんだか幸せそうだなと感じたり、子ザルが大人達の間を駆け回ったり母親にべったりしがみついて抱っこされている姿を微笑ましく眺めたりと、「サル山」があると足を止めてしまう。

「サル山」には平凡でいて和やかな姿を期待して見入ってしまうのかもしれない。

ネコ好きにはたまらない。大型ネコ科のエリア

「サル山」を右手に見ながら先へ進むと、「トラ」と「ライオン」の飼育エリアが背中合わせで設置されている。さらにその奥には「クロヒョウ」「ユキヒョウ」といったヒョウの仲間たちの檻が並ぶ。

ネコ科の動物達が集まっている。このエリアだけでもその個体数の多さに驚くだろう。

ネコ好きからするとこのエリアだけをぐるぐると何度も周りたくなるのではないだろうか。

カピバラと2種のヤマアラシが見られる贅沢

世界最大のネズミ。その名もカピバラ。おっとりしている姿を見ているとリラックス効果があるのだろうか。

どことでもなく一点を見つめて、モシャモシャと口を動かし草を食べるその姿を見ていると、コチラも無心になれるようでその姿を見つづけたくなるのだ。

「はまZOO」で是非見てもらいたいのが、「ヤマアラシ」である。なぜかというと、私個人的に「推しアニマル」だからである。よく絵本などで登場するのは、お尻にかけて白くて鋭くて長い針が腰蓑(こしみの)のように生えている「アフリカタテガミヤマアラシ」であろう。

「カナダヤマアラシ」は「アフリカタテガミヤマアラシ」とはちがい、毛足は短い針の長さもそれほど長くはない。しかし、その針の先は「返し」がついており、刺さると抜けにくい構造となっている。

「カナダヤマアラシ」のほうが痛そうである。

日本では「はまZOO」にしかいない人気者と愛くるしい人気者

日本ではここだけにしか飼育されていない生きものがいる。それが「ゴールデンライオンタマリン」である。

赤みがかった黄金のフサフサしたたてがみと体毛は、名前の通りライオンのような姿である。この「ゴールデンライオンタマリン」に会いたいと言って訪れる来園者もいるほどのはまZOOでの人気者である。

「ゴールデンライオンタマリン」の展示の向かいには「レッサーパンダ」に「ミーアキャット」「カワウソ」の展示場が並ぶ。取材したこの日、遠足で来ていた園児達から歓声を受けていたのは展示場内を駆け巡るレッサーパンダの姿であった。喜ぶ園児達の注目を浴びて張り切っているのか、足取りも軽やかに展示場内を駆け巡っては時折立ち止り園児達を見つめる姿に、引率の先生達からも「可愛い」との声援がかけられていた。

キリンを眺めながら「焼きそば」と「ぐるぐるソーセージ」

「はまZOO」の一番奥には、キリンとダチョウ、シマウマが待っている。

展示エリアは広く、子供のキリンがダチョウとかけっこをする姿も見られた。

いや、キリンの子が一方的にダチョウを追っていたのかもしれないが、のどかな光景である。

丁度折り返し地点でもあるキリン舎を眺めながらどこか懐かしさを感じる、趣ある佇まいの「キリン売店」でちょっと休憩。小さな売店ながらも、食事の種類は豊富である。

たこ焼きや、焼きそば、チャーハン、ソフトクリームなど定番の軽食メニューが並ぶ中、一風変わった「ぐるぐるソーセージ」などという写真映えしそうなフードもあり動物園の思い出に花を添えている。

しかし、野外でありレジャーでの軽食となれば、「焼きそば」は外せない。どうして外で食べる焼きそばがあんなにも美味しく感じるのだろう。昔、父と母につれられて訪れた動物園での焼きそばの思い出は鮮明に残っている。

こういった売店での食事も動物園を訪れた人の思い出作りにかかせない要素の一つなのだろう。

はまZOOの海と共に生きる動物達のお食事タイム

これまでのコースを周ってくると、日も傾きはじめ、閉園時間も近づいてくる頃だ。

このエリアではこの時間、エサやりが行われている。特に告知しているわけではないが、夕飯の時間なのだろう。

やはり動物園での楽しみの一つは、動物達が食事をしている姿である。

動物によって食事の仕方やその内容も様々で、一頭だけで飼育されている場合はのんびり食事を味わっている姿を見ることが出来る。

集団で暮らしているペンギンなどは、取り合いになることもしばしばだ。

そんな光景一つとってもどこか我々人間の家族に似たところがあるのではないだろうか。

「はまZOO」は浜松駅からバスで揺られておよそ40分。その道中揺られながら見る浜松の町並みを見るのも旅の楽しみである。車で向かうと、東名高速 舘山寺スマートI.C.を降りて3分ほどでたどり着ける。旅の途中で気軽に立ち寄ることの出来る歴史ある温泉街に近い動物園でもある。

初めて訪れるのにどこか懐かしい浜松市動物園「はまZOO」。昔感じた動物園の思い出を我が子と共に改めて感じてみるのも良いのではないだろうか。

【取材協力】
・浜松市動物園 (HP
〒431-1209 静岡県浜松市西区舘山寺町199
TEL:053-487-1122
Twitter(LINK

【写真/記事】
・動物園写真家 阪田真一 (HP
Twitter(LINK

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