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帝王切開による分娩は乳児の食物アレルギーリスクとの関連性なし、豪マードック小児研究所報告

2022.06.06

帝王切開で乳児のアレルギーリスクは増加しない

帝王切開による分娩は、乳児の生後1年間の食物アレルギーのリスク増加とは関連しないという研究結果が報告された。

帝王切開が行われたタイミング(陣痛が始まる前か後か)、あるいは緊急帝王切開だったか選択的帝王切開だったかにかかわらず、帝王切開で生まれた乳児は、経膣分娩で生まれた乳児に比べて生後12カ月時点で食物アレルギーを持つ可能性が高いわけではないことが示されたという。

マードック小児研究所(オーストラリア)のRachel Peters氏らが実施したこの研究の詳細は、「The Journal of Allergy and Clinical Immunology: In Practice」に2022年5月18日掲載された。

Peters氏らは今回、オーストラリアのHealthNuts Studyのデータを用いて、現状では明確にされていない、分娩方法とアレルギーリスクとの関連について詳しく検討した。

HealthNuts Studyでは、生後12カ月の乳児5,276人にプリックテスト(皮膚で即時型アレルギーの有無を調べる検査)と食物経口負荷試験が実施され、アレルギーの有無が確認されていた。

今回の研究では、HealthNuts Studyの乳児のデータを出生に関わるデータ(Victorian Perinatal Data Collection)とリンクさせることに親が同意し、かつ出生に関わるデータが得られた乳児2,045人が対象とされた。

対象乳児の30%が帝王切開で生まれていた。帝王切開で生まれた乳児の12.7%、経膣分娩で生まれた乳児の13.2%がアレルギーを持っていた。

解析の結果、帝王切開と食物アレルギーのリスクとの間には関連が認められなかった(オッズ比0.95、95%信頼区間0.70〜1.30)。

さらに、帝王切開が行われたタイミング(陣痛が始まる前か後か)、あるいは選択的帝王切開か緊急帝王切開かによって食物アレルギーのリスクが変わることもなかった。

Peters氏は、「帝王切開で生まれる乳児は、母親の膣内の微生物叢に曝露することがなく、これが食物アレルギーのリスクを高める可能性があると考えられている」と説明する。

免疫系は新生児期に急速な発達を遂げるが、帝王切開は免疫系の正常な発達を妨げる可能性があるのだという。

同氏は、「帝王切開によって生まれた乳児は、母親の腸や膣の微生物叢への曝露が少ない。このことは、乳児の微生物叢の組成や免疫系の発達に影響を与えるが、食物アレルギーの発症には大きな役割を果たしていないようだ」と同研究所のリリースで語っている。

そして、「この研究結果は、医療従事者が帝王切開のベネフィットとリスクを評価し、不安を感じている母親を安堵させるのに役立つだろう」と付け加えている。

なお、Peters氏らは、「The Journal of Allergy and Clinical Immunology」に5月18日発表した関連研究で、ピーナツアレルギーを持つ小児の30%と卵アレルギーを持つ小児の90%で、6歳までにアレルギーが自然寛解することを報告している。

ただし、アレルギーを早期発症し、重度の湿疹と複数のアレルギーを持つ乳児では、これらのアレルギーが自然寛解する可能性が低かった。

同氏は、「このような乳児を対象に、食物アレルギーに対する経口免疫療法などの新しい治療法を評価する初期臨床試験を実施するべきだ」との考えを示している。(HealthDay News 2022年5月23日)

Copyright © 2022 HealthDay. All rights reserved.
Photo Credit: Adobe Stock

(参考情報)
Abstract/Full Text
https://www.jaci-inpractice.org/article/S2213-2198(22)00346-4/fulltext

Press Release
https://www.mcri.edu.au/news/caesarean-births-not-linked-increased-risk-food-allergy-during-infancy

構成/DIME編集部

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