■連載/Licaxxxの読書×鑑賞文【第11回】映像で笑いがほしい時
私は高校生の時から常にアニメやドラマを見てるようなタイプでした。今でもどんだけ見てるの?と言われるけど、移動、お風呂、歯磨き、筋トレ、それぞれの尺に合わせてわざわざ時間を取らなくても結構見たりしてます。今回は、私が見るコメディものを紹介します。
アニメなら「斉木楠雄のΨ難」シリーズ
まず、いきなりどストレートに私が大好きなギャグアニメ、「斉木楠雄のΨ難」シリーズ。これは私はホームシック対策として海外にいくと必ず見ています。主人公である斉木楠雄の声を担当している神谷浩史さんの声で捲し立てられるとなんか非常に心地よい、別に心は全く落ち着かないけど心地よい。多分大学生の時、〈物語〉シリーズを見ながら寝てたことがあるからかもしれない。斉木楠雄視点でナレーションも展開してメタな発言もあるので、見てるこっちも参加してる感があります。パロディも多いし本当にくだらない。めちゃくちゃに褒めてます。
とにかくリアルで見やすいヒップホップドラマ
友達に教えてもらったハイパーブラックジョークなドラマ、「アトランタ」。チャイルディッシュ・ガンビーノことドナルド・グローバーが手がけるドラマである。ピップホップドラマでありながら普段の生活がベースで、サクセスストーリーではなくとにかくリアル。人種差別ネタやギャグはスタンドアップコメディー出身のグローバーだけあってめちゃくちゃ毒が効いてます。すごいギャグに徹した回もあり。日本で生まれ育った人にはちょっと馴染みがないかもしれないですが音楽がちょっとでも好きならぜひ見て欲しいドラマ。ミームやギャグに振り切った回もあって、1話ごとに見やすいです。
待望のシーズン3が6月配信スタート
もう一本大好きなブラックジョークもの、「The Boys/ザ・ボーイズ」。落ちぶれたスーパーヒーローチーム”セブン”と、彼らを追い詰めていく自警団”ザ・ボーイズ”の戦いを描くドラマ。とにかく落ちぶれたスーパーヒーローが落ちぶれている!(笑) 実際にアベンジャーズの中でも問題になっていた話、どころではないです。私利私欲のためにパワーを権力のように使うとこうなってしまう、というSFだけど現代の社会の構造を皮肉る仕掛け。特にマーベルで言うキャプテンアメリカ的存在のホームランダーがめちゃくちゃ気持ち悪いです。シーズン3が6月から配信なのでめちゃくちゃ楽しみ。アベンジャーズと一緒に見ると2倍面白い。
以上、今月は映像で笑いがほしい時の3本をご紹介しました。ファニーな作品も、インタラスティングな作品も、ニヤニヤしながら見ていきましょう!(笑)
文/Licaxxx
Licaxxx
東京を拠点に活動するDJ、ビートメイカー、編集者、ラジオパーソナリティ。2010年にDJをスタート。マシーンテクノ・ハウスを基調にしながら、ユースカルチャーの影響を感じさせるテンションを操り、大胆にフロアをまとめ上げる。2016年にBoiler Room Tokyoに出演した際の動画は50万回以上再生されており、Fuji Rockなど多数の日本国内の大型音楽フェスや、CIRCOLOCO@DC10などヨーロッパを代表するクラブイベントに出演。日本国内ではPeggy Gou、Randomer、Mall Grab、DJ HAUS、Anthony Naples、Max Greaf、Lapaluxらの来日をサポートし、共演している。さらに、NTS RadioやRince Franceなどのローカルなラジオにミックスを提供するなど幅広い活動を行っている。さらにジャイルス・ピーターソンにインスパイアされたビデオストリームラジオ「Tokyo Community Radio」の主宰。若い才能に焦点を当て、日本のローカルDJのレギュラー放送に加え、東京を訪れた世界中のローカルDJとの交流の場を目指している。また、アンビエントを基本としたファッションショーの音楽などを多数制作しており、近年ではChika Kisadaのミラノコレクションに使用されている。
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