どこの大学を出ているか、ルックスが良いか、あるいは、男性か女性かで人材の採用を決めるなんてもってのほかだ。しかし、会社の人事・採用担当者も人間。入社希望者の学歴や容姿、性別によって、何らかのバイアスがかかってしまうこともあるのではないだろうか。
アッテルはこのほど、人事・採用担当者300人を対象に、そんな「採用時のバイアス(偏り・偏見)に関する調査」の結果を発表した。
46%が採用時に自社にバイアスがかかっていると回答
人事・採用担当者に「自社には採用時にバイアスがかかっていると思うか」と聞いたところ、「はい」と答えた人は46%と、約半数の会社で採用時に何らかのバイアスがかかっていることがわかった。
また、学歴・性別・容姿といった項目別で「自社の採用時の評価に関して各項目がどの程度影響しているか」と質問した。まず、「学歴」に関しては、「かなり影響している」が5.7%、「やや影響している」が36.3%と計42%の人が「影響している」と回答した。
その理由を聞くと、「基礎能力はあると判断できるから」が50.8%、「活躍人材を採用したいから」が46.8%、「業務能力が高い可能性があるから」が45.2%と続いた。
「性別」に関しては、「かなり影響している」が9.3%、「やや影響している」が36.3%と、45%以上が「影響している」と回答した。理由としては、「既存社員との性別バランスを考えて」が48.2%、「長く働いてほしいから」が45.3%、「性別での適性があると考えているから」が43.8%とそれぞれ半数弱の人が回答する結果となった。
「顔・容姿」に関しても同様の質問を行ったところ、「かなり影響している」が3.7%、「やや影響している」が17.3%と、21%の人が「影響している」と回答した。理由としては、「第一印象が良いから」が69.8%、「集客能力があるとみなすから」が44.4%、「見た目が良いと有利な職業だから」が36.5%と続いた。
3つのどの項目に関しても、入社後の活躍人材を確保するためにある一定のバイアスをかけて採用を判断している担当者がいることが明らかになった。
担当者の14%が採用時の評価と入社後の活躍状況が当たっていないと自覚
「採用した人材の採用時の評価と入社後の活躍状況は合っていると思うか」と聞いたところ、「あまり当たってない」「ほとんど当たっていない」と回答した人は全体の14%で、見極めができていないと自覚している担当者が一定数いることがわかる。
「バイアスをなくし、客観的な内容に基づいた採用をしたいと思うか」という質問には、76.3%もの人が「はい」と回答しており、勘や経験に基づく採用から脱却する必要があると考えていることが明らかになった。
出典元:株式会社アッテル
構成/こじへい
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