DIME MAGAZINE
「この仕事、自分に向いてないかも…」そう思った経験、あなたにも一度はあるのではないだろうか？
そういったミスマッチをなくすためには、自分自身を知り、適性のある職種を選ぶことが大切だ。
ミツカリはこの度、同社サービスの適性検査受検者23万人以上のデータを対象に独自の分析を実施。その結果、全ての性格・価値観ごとに適した職種があるというリポートを公開した。
人材を16分類して分析を実施
今回の分析では、コミュニケーションのクセから人材を4分類するソーシャルタイプ分析と、得意な業務から人材を4分類する人材タイプ分析をかけ合わせ、人材を16分類して実施した。
就労している職種については、ミツカリを導入している約3,900社の中から職種データが紐づいている従業員データを抽出した。抽出した従業員データには偏りがある前提で、ミツカリを受検した約23万人の全データから母集団推定を行い、抽出したデータの正規化を行っている。
なお、ソーシャルタイプ分析とは、1960年代に提唱されたコミュニケーションの理論。人の言動である感情表現の強弱、意志主張の強弱によって4つのタイプに分類する。
具体的には、ドライバー（感情表現が弱く、意思主張が強い）、エクスプレッシブ（感情表現も意思主張も強い）、アナリティカル（感情表現も意思主張も弱い）、エミアブル（感情表現が強く、意思主張が弱い）という4つのタイプがあり、各タイプに適した円滑なコミュニケーションが行える理論として、様々な企業の教育研修などにも用いられている。
また人材タイプ分析は、複数の学術論文を組み合わせてミツカリが開発した分析方法。性格や価値観から、既存/新規業務向きか、組織/個人成長を重視するかによって4つのタイプに分類する。
具体的には、新規事業向きで組織成長を重視する「イノベーター」と個人成長を重視する「スペシャリスト」、既存事業向きで組織成長を重視する「アドミニストレーター」と個人成長を重視する「エキスパート」という4つのタイプがあり、各タイプが得意な業務を可視化し、仕事内容のミスマッチを防げるとして、人物像の見極めやチーム組成時に用いられている。
感情表現を出す人材は、人の成長や育成に関わる職種に就労している
エミアブルやエクスプレッシブなと「感情表現が強い」人材は、保育士やコーチといった、人の成長や育成に関わる仕事に多く就労している。アドミニストレーターやエキスパートなど、既存業務をこなすことが得意な人材は、保育士や介護・看護職といった、人の成長や生活を支える仕事に平均対比約2倍の割合で労している。
イノベーターやスペシャリストなど、新たな付加価値創造が得意な人材は、コーチやアドバイザーといった、人の育成や転換期を支える仕事に平均対比約2倍の割合で就労している。
感情表現を抑える人材は、機械や数字と向き合う職種に就労している
ドライバーやアナリティカルなど「感情表現を抑える」人材は、エンジニアや生産管理といった、機械や数字と向き合う職種に多く就労している。
中でもイノベーターは経営層やコンサルタントなど、組織全体の数字を扱う職種に平均対比約3倍の割合で就労している。ドライバーかつアドミニストレーターは例外的に、接客業や営業など人にかかわる仕事に平均対比約2倍の割合で就労している。
営業職に適している人材は強いて言えばドライバー・アドミニストレータータイプ
営業職に向いている人材は、ドライバー・アドミニストレーターが挙げられるが、平均対比約1.2倍程度の割合に留まった。営業職に適した人材特徴が抽出できなかった理由としては、一言で営業職と言えど、携わる業務内容がバラバラであることが考えられる。
ミツカリが行った入社後に活躍する営業職の特徴調査においても、同一企業の営業職や、同産業における複数社の営業職同士であっても、活躍するためには異なる性格・価値観特徴が必要であることがわかっている。
一般的に言われる「営業職に向いている人材」の特徴抽出は難しく、特徴抽出をするのであれば「高単価で法人を購買対象にした営業職」等、求められる業務内容などを明確にすることで特徴抽出が可能になる。
出典元：株式会社ミツカリ
構成／こじへい
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