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食品、化粧品、衣服、アンケート調査でわかった「オーガニック製品」の消費実態

2022.05.17

SDGs(持続可能な開発目標)の認知の高まりとともに、環境問題や人権問題への人々の意識が少しずつ変化してきている昨今。

サスティナブル(持続可能)な農業・製造という点でSDGsと関係の深い、オーガニックフードやオーガニック製品への注目が集まっている。一方で日本では「オーガニック」というキーワードに対し、意識が高い、お洒落、などと偏ったイメージが強いのが現状だ。

そこでネオマーケティングは、2022年4月8日(金)~2022年4月13日(水)の6日間、全国の20歳~69歳の男女400人を対象に「オーガニック」をテーマにインターネットリサーチを実施したので、詳細をお伝えしよう。

購入者の約40%が「化学物質が不使用であることに安心する」

購入しているオーガニック製品/オーガニックフード

オーガニック製品を複数回購入したことがある人に、自身が購入しているオーガニック製品は何か聞いたところ「化粧品」が約60%でトップとなり、「衣服・靴」が44.3%で続いた。
(オーガニック製品:農薬や化学肥料、化学物質を使わずに作られたもので、太陽、水、土地などの自然の恵みのみを取り入れて加工・製作した製品と定義)

また同様に、オーガニックフードを複数回購入したことがある人に、自身が購入しているオーガニックフードは何か質問を行った。
(オーガニックフード:栽培から加工まで、太陽、水、土地などの自然の恵みのみで作られた食品のことと定義)

「農産物(野菜や穀物等)」のみで80%以上を占めたが、「お酒以外の飲料」「お酒(ワイン等)」もそれぞれ26.1%・24.9%と一定の割合を集めており、オーガニック飲料も徐々に浸透してきている様子がうかがえる。

オーガニック製品/オーガニックフード購入のきっかけ

続いてオーガニック製品またはオーガニックフードを購入するようになったきっかけを訪ねたところ、どちらも同様に「テレビ(メディア)」が36.6%で最も高い割合となった。

一方で、「SNS(おすすめとして表示される記事や広告)」が約20%、「SNS(他人の投稿)」が約16%と、SNSをきっかけとする割合の合計が「テレビ(メディア)」を上回る結果に。

購入時に認証を確認するか

オーガニック製品またはオーガニックフードを購入する際に、認証(農畜産物を対象にした「有機JASマーク」、オーガニックコスメの「コスモス認証」等)を確認するか聞いた。

「確認している」「たまに確認している」と回答した割合は、オーガニック製品・オーガニックフードともに74.1%となった。「確認している」割合だけでも30%以上を集めている。

オーガニック製品・オーガニックフード購入者は、「オーガニック」というキーワードだけでなく、認証も確認して購入する傾向が強いようだ。

購入しているオーガニック製品/フードの、非オーガニックと比較した販売価格

自身が購入しているオーガニック製品またはオーガニックフードの販売価格は、オーガニックでない製品と比較して高いかどうか質問を行った。

どちらも、「高い」「やや高い」と回答した割合で90%以上を占めている。オーガニック製品・オーガニックフードの販売価格は非オーガニックよりも高額であること、高額だと認識したうえで購入しているということが分かった。

オーガニック製品を購入する理由

オーガニック製品を複数回購入したことがある人に、オーガニック製品を購入する理由を訪ねたところ「化学物質が不使用であることに安心するから」と「身体に余分なものを入れたくないから」の割合がともに40%を超える結果に。

前掲した設問「購入しているオーガニック製品/フードの、非オーガニックと比較した販売価格」で分かった通り、オーガニック製品が非オーガニックよりも高額だと認識しつつも、化学物質への不安感の払拭をメリットとして購入する方が多いことが分かる。

また、「肌が敏感だから」と回答した割合は21.3%であり、「製品の質、または効能が高いと感じるから」の35.0%よりも13.7ポイント低く、さらに「環境に配慮したいから」「生産者を応援したいから」よりも約6~10ポイント低い点にも注目だ。

肌が弱いからオーガニック製品を選ぶというよりも、製品の品質の高さや製品のバックグラウンドに魅力を感じてオーガニック製品を選ぶ傾向が強いよう。

オーガニックフードを購入する理由

オーガニックフードを複数回購入したことがある人に、オーガニックフードを購入する理由を聞いたところ「農薬・化学肥料が不使用であることに安心するから」と「身体に余分なものを入れたくないから」の割合がともに40%を超えた。

オーガニック製品と同様に、オーガニックフードが非オーガニックよりも高額だと認識しつつも、農薬・化学肥料への不安感の払拭をメリットとして購入する人が多いことが分かる。

一方オーガニックフードの場合、「環境に配慮したいから」「生産者を応援したいから」といった利他的な理由や、「生産過程に誠実さを感じるから」といった多角的視点での理由も30%前後を獲得していた。

この割合は、「栄養価が高いと感じるから」「味が良いと思うから」といったオーガニックフードの質に関する理由よりも高くなっている。

1か月あたりに購入するオーガニック製品の合計金額

オーガニック製品を複数回購入したことがある人に、1か月あたりに購入するオーガニック製品の合計金額を聞いた。

「3000円未満」が38.3%でトップに。一方、1か月に1万円以上の購入者も24.6%と、一定の割合を獲得している。

・1万円以上3万円未満/3万円以上:グループA(購入額高 層)
・3000円以上5000円未満/5000円以上1万円未満:グループB(購入額中 層)
・3000円未満:グループC(購入額低 層)

合計金額を上記のようにグループ分けしたうえで、オーガニック製品の購入理由を比較した。

特に、グループA(購入額高 層)とグループB(購入額中 層)の回答結果の違いに注目。

1か月あたりの購入金額が最も高いグループAは「製品の質、または効能が高いと感じるから」が45.6%でグループBよりも11ポイント高くなっていた。

一方で、グループAは「環境に配慮したいから」が28.9%でグループBよりも10.1%ポイント低くなっている。

オーガニック製品を月に1万円以上購入する層は製品自体への評価を、月に3000円以上1万円未満の購入層は製品の質よりも環境への配慮をモチベーションに、購入する傾向が強いことが分かる。

1か月あたりに購入するオーガニックフードの合計金額

オーガニックフードを複数回購入したことがある方に、1か月あたりに購入するオーガニックフードの合計金額を訪ねたところ、「1000円以上3000円未満」が24.6%でトップとなった。

「1000円未満」も2.7ポイント差で21.9%と、3000円未満だけで46.5%を占めている。この結果を踏まえると、オーガニックフードを購入する人の多くは、野菜のみ・卵のみなど、日々食べる食品の一部のみをオーガニックにしているのかもしれない。

調査概要

調査の方法:株式会社ネオマーケティングが運営するアンケートサイト「アイリサーチ」のシステムを利用したWEBアンケート方式で実施
調査の対象:アイリサーチ登録モニターのうち、全国の20歳~69歳の男女で、オーガニック製品またはオーガニックフードを今まで複数回購入したことがある人
有効回答数:400名
調査実施日:2022年4月8日(金)~2022年4月13日(水)

関連情報:https://neo-m.jp/SDGs-CSV/3667/

構成/Ara


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