新しいコンセプトが好評で眠りをテーマにしたカクテルが人気
2021年秋に上海市内にオープンした「Insomnia」は、睡眠をテーマにしたバー。オープンすると新しいコンセプトが好評を受け、「Hypnotic」という2号店もオープンした。
「Insomnia」のインテリアは眠れない夜に考えてしまいそうな宇宙のような空間。「Hypnotic」は洞窟のような空間になっている。
眠れない夜に飲みに行くシーンのほか、騒がしいバーが苦手、店員と余計な会話をしたくないなどのニーズにも応えている。
眠りをテーマにした「Sleep No More」「Ce Na Kun Fa Se」「催眠」「失眠」などのユニークなオリジナルカクテルが揃っており、麺料理や餃子などの夜食もある。
週末は要予約の人気店になっており、グルメアプリ「大衆点評」内に予約金を先に支払えるフォームを設けているほど。2名用のカクテルセットを150元(2,900円)で提供。
深刻化する若者の睡眠不足。不眠解消の商品に関心が高まる
20〜30代を中心にストレスなどによる不眠に悩む人が多く、睡眠への関心が高まっている。そんな中、「Insomnia=不眠」、「Hypnotic=睡眠薬」といった睡眠をコンセプトにしたバーが誕生したことで、大きな話題となった。
2020〜2021年の双11(ネットショップの日)では、手に握るタイプの睡眠グッズ(不眠時に手のツボに刺激を与える機械)が大ヒット。
寝不足肌をテーマにしたYSLのナイトセラムは、上海でワールドプレミアの発表会を開催するなど、ここ数年不眠市場が盛り上がっている。
仕事ストレス以外にも、「夜猫子(夜遊び)」「夜宵(夜食)」の文化が昔から浸透しており、24時間営業の飲食店が多い、熱心な欧州サッカーファンが多いことなども、中国の若者の睡眠不足が問題になる一因になっている。
参考記事:https://tnc-trend.jp/china86/
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構成/DIME編集部
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