スマートフォンの普及やデバイスの高性能化に伴い、日常生活で動画に触れる機会が増えてきている。
動画はエンターテイメントとしてだけでなく、商品紹介や会社紹介など企業活動にも深く関わってくるようになってきており、動画制作はビジネスのキーを握る重要な要素となってきていると言えるだろう。
そこで動画マーケティング総合支援サービス「CINEMATO(シネマト)」を運営するEXIDEAは、過去3年以内に、動画制作会社にクリエイティブを発注したことがあるBtoB企業の会社員105名を対象に、動画制作会社についての成功・失敗調査を実施した。
回答者の約8割が動画制作会社にクリエイティブを依頼して「失敗した」経験あり
「Q1.あなたは、これまでに動画制作会社にクリエイティブを依頼して「失敗した」と感じた経験はありますか。」(n=105)と質問したところ、「何度もある」が25.7%、「ややある」が53.3%という回答となった。
「失敗した」と感じる理由、第1位「意図していたものとズレがあった」、第2位「クリエイティブの質が低かった」
Q1で「何度もある」「ややある」と回答した人に、「Q2.「失敗した」と感じた理由を教えてください。(複数回答)」(n=83)と質問したところ、「意図していたものとズレがあった」が56.6%、「クリエイティブの質が低かった」が51.8%、「自社のビジネス理解が乏しかった」が43.4%という結果に。
「失敗した」と感じた動画制作会社に発注した理由、「制作実績が豊富だった」「制作期間が短かった」
Q1で「何度もある」「ややある」と回答した人に、「Q3.「失敗した」と感じた動画制作会社に発注した理由として、当てはまるものを教えてください。(複数回答)」(n=83)と質問したところ、「制作実績が豊富だったから」が33.7%、「制作期間が短かったから」が33.7%、「上司からの指示だったから」が31.3%という回答となった。
「失敗した」と感じた動画制作会社の平均的な制作費用、「10〜30万円未満」が29.0%で最多
Q1で「何度もある」「ややある」と回答した方に、「Q4.「失敗した」と感じた動画制作会社の平均的な制作費用を教えてください。」(n=83)と質問したところ、「10〜30万円未満」が29.0%、「50〜100万円未満」が24.1%という結果に。
「失敗した」と感じた動画の制作目的、47.0%が「商品・サービス紹介」
Q1で「何度もある」「ややある」と回答した人に、「Q5.「失敗した」と感じた動画の制作目的を教えてください。(複数回答)」(n=83)と質問したところ、「商品・サービス紹介」が47.0%、「会社紹介」が34.9%、「セミナー・イベント」が30.1%であった。
「失敗した」と感じた動画制作会社に最も期待していたこと、「人を惹きつけるような動画作成」や「低価格と短期納期」などの声
Q1で「何度もある」「ややある」と回答した人に、「Q6.最も「失敗した」と感じた動画制作会社に最も期待していたことを教えてください。(自由回答)」(n=83)と質問したところ、「人を惹きつけるような動画作成」や「低価格と短期納期」など67の回答を得ることができたので、一部を抜粋して紹介しよう。
自由回答・一部抜粋
・37歳:人を惹きつけるような動画作成。
・47歳:低価格と短期納期。
・47歳:クオリティ。
・57歳:提案力。
・37歳:質と予算のバランス。
・45歳:レスポンスの速さ。
・46歳:新しい発見、アイデア。
「成功した」と感じた動画制作会社について、成功を感じたポイント第1位「意図していたどおりの出来上がりだった」
「Q7.あなたが「成功した」と感じた動画制作会社について、成功を感じたポイントについて教えてください。(複数回答)」(n=105)と質問したところ、「意図していたどおりの出来上がりだった」が47.6%、「コミュニケーションが円滑だった」が33.3%、「スケジュール通り進めることができた」が32.4%という回答となった。
「成功した」と感じた動画制作会社の平均的な制作費用、「50〜100万円未満」が最多
Q7で「成功したと感じたことはない/答えられない」以外を回答した人に、「Q8.「成功した」と感じた動画制作会社の平均的な制作費用を教えてください。」(n=94)と質問したところ、「50〜100万円未満」が24.5%、「30〜50万円未満」が21.3%という結果に。
「成功した」と感じた動画制作会社を知った主なきっかけ、「Web検索」「知人からの紹介」
Q7で「成功したと感じたことはない/答えられない」以外を回答した人に、「Q9.最も「成功した」と感じた動画制作会社を知った主なきっかけを教えてください。(複数回答)」(n=94)と質問したところ、「Web検索」が24.5%、「知人からの紹介」が21.3%であった。
「成功した」と感じた動画の制作目的、「商品・サービス紹介」「会社紹介」
Q7で「成功したと感じたことはない/答えられない」以外を回答した人に、「Q10.「成功した」と感じた動画の制作目的を教えてください。(複数回答)」(n=94)と質問したところ、「商品・サービス紹介」が46.8%、「会社紹介」が43.6%、「セミナー・イベント」が19.1%という回答が得られた。
まとめ
今回の調査から、動画制作会社の発注の際の成功・失敗したケースの違いとして、発注側が意図しているものを制作してもらえるかどうか、という点が重要であることがわかった。
また、平均的な制作費用についても、失敗したケース時とくらべて、成功したケースのほうが制作費用が高めであることも判明。
今後BtoBの動画制作会社を選定する際には、「実績の豊富さ」や「制作期間の短さ」だけで判断するのではなく、コミュニケーションの中で「その会社が本当に自社の制作したい動画の意図を汲み取り、成果物に反映してくれそうか」という点を見極めることが重要になってくるのではないだろうか。
調査概要
調査概要:動画制作会社についての成功・失敗調査
調査方法:インターネット調査
調査期間:2022年4月6日〜同年4月8日
有効回答:過去3年以内に、動画制作会社にクリエイティブを発注したことがあるBtoB企業の会社員105名
構成/Ara
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