楽器は生活に癒しや安らぎを与えてくれる。コロナ禍以降、自宅演奏に楽しみを見出した人も多いと思われるが、2021年度下半期でもっとも売れた楽器は何なのだろうか?
島村楽器はこのほど、同社の店舗で2021年9月~2022年2月の度下半期に売れた楽器ランキングTOP10を発表した。
2021年度下半期 売れた楽器ランキング
1位:防音室
2021年度上半期の前年比アップの1位は、防音室となった。上半期に引き続き、在宅時間の増加から、多くの需要があった。楽器演奏での防音はもちろん、テレワークや動画配信、ゲームなど多岐にわたって使用され、それに伴い利用者の年齢層も拡大している。
防音室の売れ行きの傾向としては、遮音性能の高い高価格帯の防音室に加え、比較的安価な簡易防音室が好調となっている。従来は防音室の需要は都心部が中心だったが、コロナ禍以降は、全国的に需要が広がり、特に簡易防音室は地方での購入も多くなっている。
2位:カリンバ
2位はカリンバとなった。カリンバは、2020年に大ブームとなったゲームに登場し注目が集まった。両手に収まる大きさで、「親指ピアノ」という呼ばれ方もしており、その名のとおり親指で鍵盤を弾いて演奏をする楽器だ。
初めてでも手軽に演奏でき、優しい音色が魅力。YouTubeやTikTokなどでの演奏動画が多く投稿され気軽に始められるイメージが広がり、それを見て興味を持ってチャレンジする方も多いようだ。
3位:ハンドベル、5位:トライアングル、10位:カスタネット
3位と5位及び10位はハンドベル、トライアングル、カスタネットとなった。これらは教育用の楽器として幼稚園や学校などの教育現場で活用されることが多い。コロナ禍以降、教育現場での演奏機会が減り、売上が減少したが、徐々に教育現場での活動も正常化してきていることから売上が上がってきていると考えられる。
4位:チェロ
4位はチェロとなった。チェロは、中低音の優しい音色が魅力で、ソロでもアンサンブルでも楽しめる。大人に人気で、潜在需要が高い。巣ごもり時間の増加で、これまで始める機会がなかった憧れの楽器を手にする人が増えていると思われる。
6位:アコースティックピアノ
6位はグランドピアノ/アップライトピアノといったアコースティックピアノとなった。上半期でもランクインしたが、下半期も好調な傾向が続いている。ピアノは子どもに対する教育的な需要だけでなく、大人の潜在的な需要もある。
7位:タンバリン、9位:マラカス
7位はタンバリン、9位はマラカスとなった。どちらも手軽にリズムを奏でることができ、カラオケやイベントで演奏すると非常に盛り上がる楽器だ。社会活動が徐々に元通りになってきており自宅でもカラオケを楽しむことが増えてきていることから、売上が戻ってきていると考えられる。
8位:ヴァイオリン
8位はヴァイオリンとなった。ヴァイオリンは、優雅な音色と美しい楽器の形から、どの年代にも人気が高い。ヴァイオリンもチェロと同様、潜在需要が高い楽器で、子どもの教育用だけではなく、大人が自分で楽しむために購入するケースも少なくない。
出典元:島村楽器株式会社
構成/こじへい
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