勉強するにはプログラミングスクールと独学どっちがいい?
2020年には小学生教育でプログラミングが義務化されるなど、社会全体でプログラミングへの関心が高まっています。
そのほかにも、自由な働き方を実現できるフリーランスを目指す方も増えており、そのときにはプログラミングを活用する方が多く見られます。
しかし、いざプログラミングを身につけようと思っても、プログラミングスクールに通うのか独学で進めるのか悩む方も多いでしょう。
そこで今回は、現役エンジニアの視点からプログラミングスクールと独学の特徴について解説します。
プログラミングスクールの4つのメリット
プログラミングスクールには、主に以下4つのメリットがあります。
- カリキュラムにしたがって学べる
- 現役エンジニアの助けを得られる
- 就職や転職のサポートを受けられる
- モチベーションを保てる
メリット1:カリキュラムにしたがって学べる
プログラミングスクールではオリジナルのカリキュラムを提供していることが多く、カリキュラムにしたがって学べば自然とスキルを身につけられるでしょう。
カリキュラムは、初心者から実践レベルのスキルを身につけるために必要となるノウハウが詰め込まれています。したがって、受講生はとにかく目の前のカリキュラムをこなしていくことで、着実にスキルを身につけられるのです。
メリット2:現役エンジニアの助けを得られる
プログラミングスクールの講師は、現役のエンジニアであることが多いです。現役のエンジニアは、現場の経験を交えた知識も合わせて教えてくれるため、より実践に近いスキルを身につけられます。
現場では、教科書に載っているような分かりやすいソースコードではなく、何千行にも渡る複雑なコードで構成されているのがほとんどです。したがって、事前に現場で通用する技術力を身につけておくためにも、現役のエンジニアから指導されるのが良いでしょう。
メリット3:就職や転職のサポートを受けられる
プログラミングスクールによっては、企業への就職や転職までサポートしてくれる場合もあります。
就職や転職のサポートとしては、必要書類の添削や面接対策、企業への紹介など実際に正社員として働くまで徹底的にサポートしてくれるのが特徴です。特に、スクールによっては企業と提携を結んでいるケースも多いため、実績のある企業への就職が可能です。
メリット4:モチベーションを保てる
初心者がプログラミング学習を始めると、約9割が途中で挫折してしまうと言われています。理由はさまざまありますが、その中でもモチベーションの低下が考えられます。
学習当初は目標に向かって進めていくものの、最終的なゴールがなかなか見えずに投げ出してしまう方が多いです。そこで重要になるのが、モチベーションを保てる学習環境です。プログラミングスクールは、カリキュラムの中で抱える疑問や今後のキャリアなどを気軽に相談できるメンターがついてくれます。メンターがいることで、少しでも不安に感じる部分をすぐに相談できるため、モチベーションも保ちやすくなります。
さらに、受講生同士の交流を積極的に行っているスクールもあるため、同じ仲間と刺激し合いながら学習を進めていけるでしょう。
プログラミングスクールの2つのデメリット
プログラミングスクールには、主に以下2つのデメリットがあります。
- コストがかかる
- 外れを引く場合がある
デメリット1:コストがかかる
プログラミングスクールは、スクールによって入学金と月会費が発生します。スクールによって金額は異なるものの、1ヶ月あたりおよそ10万円程度でしょう。
注意点としては、安いからという理由だけでスクールを選定しないことです。スクールによって学べるプログラミング言語や学習スタイルが異なるため、自分に合ったところを選んだほうが最終的な目標に近づくためです。
デメリット2:外れを引く場合がある
プログラミングスクールによっては、知識のないエンジニアが講師をしているケースもあるため、思ったようなサポートを受けられない可能性があります。
スクールに通うためには多大な金額がかかるため、事前にどのようなエンジニアが講師になるかを確認しておくと良いでしょう。
プログラミングスクールに向いている人の特徴
プログラミングスクールは、期間を決めて確実に目的を果たしたい方に向いています。
スクールでは、数ヶ月でエンジニアとしてのスキルを身につけて就職するコースなどがあるため、自身の目的と期間に応じた選択が効率的です。特に、エンジニアとして企業で働きたい方や転職を考えている方は、プログラミングスクールで徹底的に学ぶのが良いでしょう。
独学の3つのメリット
独学には、主に3つのメリットがあります。
- コストがかからない
- 自走力を身につけられる
- 自分のペースで学習を進められる
メリット1:コストがかからない
独学の場合は、書籍やサービスの利用料だけで学習を進めていけるため、プログラミングスクールと比べてコストが発生しません。
最近ではインターネット上にさまざまな情報が公開されているため、無料で学習するのも可能です。ただし、情報元が信頼できるのかを確認し、正しい知識を選定していくのが大切です。
メリット2:自走力を身につけられる
自走力とは、自分の力で課題を解決していくことを指します。
エンジニアは、何か問題が発生したときに自分で検証をして解決していくのが重要です。特に、プログラミングをしているとエラーが当たり前に発生することから、発生したタイミングで原因と対策を調べる必要があります。独学では、全て自分の裁量で学習を進めていけるため、エラーの解決も全て自分自身の力で解決していかなければなりません。
自走力を身につけることで、現場でも通用するエンジニアへと成長できるでしょう。
メリット3:自分のペースで学習を進められる
独学の場合は、学習する教材の選定や学習ペースを全て自分が管理していくため、自分のペースで学習を進められます。
中には、社会人をしながらプログラミング学習に取り組む方も多くいるため、少しずつ学習を進められるのが独学の魅力です。
独学の2つのデメリット
独学には、主に2つのデメリットがあります。
- 挫折しやすい
- 遠回りする可能性が高い
デメリット1:挫折しやすい
独学は文字通り1人で学習を進めていくため、モチベーションを保てずに挫折してしまうケースが多く見られます。
独学で進めていると、途中でエラーが発生して解決ができずに投げ出してしまったり、先が見えずに辞めてしまったりするケースが多いです。挫折しないためには、知り合いやSNS上で気軽に相談できるメンターを見つけるのがおすすめです。
デメリット2:遠回りする可能性が高い
独学の場合は、利用する教材や進め方を自分自身で決めることが多いため、間違った選択をしてしまう可能性があります。その結果、プログラミングスクールであれば最短で身につけられたスキルが、独学の場合は倍以上かかってしまうこともよくあります。
同じ学習時間でもスキルの身につき方が異なってくることも多いため、事前にどのような学習プランで進めるのかを決めておくのが大切です。
独学に向いている人の特徴
独学に向いている人の特徴は、自分自身の管理ができることです。
独学は1人で学習を進めていくため、自ら動ける力があると効率的に学習を進められます。一方で、与えられないと動けない受け身な方については、独学で進めると途中で挫折してしまうケースが多いでしょう。
まずは独学をしてからスクールを検討するのがおすすめ
これからプログラミング学習を始めたい方は、まず始めに独学で進めるのがおすすめです。なぜなら、最初に独学でプログラミングの特徴を理解することで、本当に自分に合っているかどうかを見極められるからです。もし、プログラミングスクールに大金を払ってから自分に合わないとなった場合、大金を失ってしまうことになってしまいます。
したがって、まずは独学をしてプログラミングの雰囲気を掴み、その後もっとスキルを身につけたいとなったらスクールへの入学を検討するのが有効です。
文/長谷川貴之
編集/inox.
@DIME公式通販人気ランキング