毎分750トンの水が流れる放水路を走破する衝撃映像で登場!
ランドローバーは、ラグジュアリー・パフォーマンスSUVである新型「RANGE ROVER SPORT」を、アイスランドにある浸水したダムの放水路を駆け上るという世界初のチャレンジとともに、初披露した。
この過酷な挑戦は、毎分750トンの水が勢いよく流れる、世界最大級のカウランユーカルダムの放水路を新型「RANGE ROVER SPORT」で走破するというもの。もしトラクションを損なえば、ダムの放水路の麓から、その下の谷底まで90mも落下する危険をともなう状況。
第3世代目となる新型「RANGE ROVER SPORT」は、ランドローバー史上、最も先進的なシャシーテクノロジーを採用しており、人目を惹く存在感と直感的なドライビングレスポンスを兼ね備えた、先進技術と走破性に長けた最も魅力的なモデルとなる。
英国ゲイドンにある、ジャガー・ランドローバーのアドバンスト・プロダクト・クリエーション・センターで開催した発表イベントでは、激流のダムの放水路を駆け上るという前代未聞のチャレンジの様子を初公開した。
そして、ジェームズ・ボンド映画の公式スタントドライバーであるジェシカ・ホーキンス氏がハンドルを握り、新型「RANGE ROVER SPORT」のグリップ、トラクション、パフォーマンス、安定性を披露した。
「RANGE ROVER SPORT」はこれまで、パイクスピーク・ヒルクライムのSUV新記録樹立、“EMPTY QUARTER”と称されるアラビア半島の砂漠の初横断、そして2018年には中国・湖南省の天門山にある「天国への扉」へと続く999段もの急階段の初走破など、さまざまなチャレンジを達成してきている。
ジャガー・ランドローバーのヴィークル・プログラム担当エグゼクティブ・ディレクターであるニック・コリンズ氏は次のようにコメントしている。
「ランドローバーの先駆的なMLA-Flexアーキテクチャーと最新のシャシーシステムが一体となり、『RANGE ROVER SPORT』史上最高レベルのダイナミズムが実現しました。インテグレーテッドシャシーコントロールでは、スイッチャブルボリュームエアスプリングからダイナミックレスポンスプロ、電動アクティブロールコントロールまで、あらゆる革新的な技術を統合しています。その結果、これまでで最も魅力的でスリリングな『RANGE ROVER SPORT』が完成しました」
今回の「RANGE ROVER SPORT」でのチャレンジでは、水のあふれる川床、長く急勾配が続くダムのトンネル、40度もの傾斜のある岩壁を走り切り、谷底からダム頂上まで到達した後、最後の難関として放水路の登り坂が立ちはだかる。294mの放水路からは、90mの落差を滝のように水が流れ落ち、まさに、クルマのトラクションとドライバーの信頼性が試される究極のコース。
スタントドライバーの、ジェシカ・ホーキンス氏は次のように語っている。
「谷側から見る放水路の水の勢いはものすごく、手に汗握るほどの迫力でした。もしもの場合は斜面の下に90mの落差が待っているとわかっていながらの走行は、これまで成し遂げたことのない最もチャレンジングなドライブとなりました。急勾配と急流をものともせず、新型『RANGE ROVER SPORT』はいとも簡単に走破したのです。そのトラクション、安定感、そしてコマンドポジションからの圧倒的な視界は、私に大きな自信を与えてくれました。とても楽しいチャレンジでした」
2024年にはフルバッテリー電気自動車(BEV)もラインアップに加わる予定
この新型「RANGE ROVER SPORT」は、あらゆるパワートレインに対応する、ランドローバーの先進のアーキテクチャー「MLA-Flex(flexible Modular Longitudinal Architecture)」を採用しており、卓越したダイナミクスと比類なき洗練性を実現する完璧な基盤となっている。
パワフルで効率的なパワートレインには、3.0リッター直列6気筒ガソリン・エンジンと電動モーターを組み合わせたPHEVをラインアップしており、モーターでの航続距離は最大113km(70マイル)を誇り、CO2排出量を18g/kmまで抑えている。
さらに、新しい4.4リッターV型8気筒ツインスクロールターボチャージド・ガソリン・エンジン(530PS)もあり、ダイナミックローンチを作動させた状態で、0-100km/h加速はわずか4.5秒(0-60mph:4.3秒)というスポーツカー並みのパフォーマンスを発揮。
また、パワフルで高効率なマイルド・ハイブリッド・テクノロジー(MHEV)を採用した3.0リッター直列6気筒INGENIMUMディーゼル・エンジンおよびガソリン・エンジンも選択可能となる。そして、2024年にはフルバッテリー電気自動車(BEV)もラインアップに加わる予定。
確固たるキャラクターを実現したモダンなデザイン
新型「RANGE ROVER SPORT」のドラマチックなプロポーションは、感情に訴えかけるデザインで、張りのあるサーフェイスやダイナミックなスタンス、一目でわかるプロファイルが筋肉質なプロポーションによって完璧なまでに強調され、落ち着きがあり、いつでも走り出す準備ができているという印象を与える。
ジャガー・ランドローバーのチーフ・クリエイティブ・オフィサーである、プロフェッサー・ジェリー・マクガバン氏は以下のようにコメントしている。
「最新の『RANGE ROVER SPORT』は、車両デザインにおけるモダニスト的なアプローチを全面的に取り入れながら、非の打ち所のないスポーティさと確固たるキャラクターを実現しています」
このデザイン思想は、刷新したインテリアにも踏襲しています。トレードマークであるコマンド・ドライビング・ポジション(CDP)はコックピットのようにするという新たな解釈をし、利便性の高い最新機能やドライバー支援システム、最高級の素材を組み合わせることで、乗るたびに楽しくなるドライビングエクスペリエンスを提供する。
ICCシステムが各種テクノロジーと調和して高い走破能力を実現
その走りは、あらゆるパワートレインに対応するMLA-Flexボディアーキテクチャーならではの強度をベースに、包括的なダイナミックツールキットが組み合わされ、最も魅力的で高い走破能力を実現している。ランドローバーのインテグレーテッドシャシーコントロール(ICC)システムが一連のテクノロジーと調和して機能し、直感的なレスポンスと俊敏性を可能にした。
新しいストーマーハンドリングパックは、最もダイナミックで俊敏なハンドリングのためのシャシー技術の究極の組み合わせで、ダイナミックレスポンプロ、オールホイールステアリング、トルクベクタリングバイブレーキング付き電子制御アクティブディファレンシャル、コンフィギュアラブルプログラムが含まれる。
ダイナミックレスポンスプロは、48V駆動の電子制御アクティブロールコントロールシステムで各アクスルに最大1,400Nmのトルクを加えることができ、自信に満ちたドライブエクスペリエンスと新たなレベルのボディコントロール、安定したコーナリングを実現。そして、低速域では圧倒的な俊敏性と操縦性、高速域では優れた安定性を提供するオールホイールステアリングも採用している。
ダイナミックエアサスペンションにはスイッチャブルボリュームエアスプリングを初採用し、新型「RANGE ROVER SPORT」の全モデルに標準装備。このインテリジェントなシステムは、エアバッグ内の圧力を変化させることでサスペンションの帯域幅を広げ、「RANGE ROVER SPORT」に求められるダイナミックなハンドリングと、「RANGE ROVER」の伝統的な快適性を両立している。
電気自動車アーキテクチャー(EVA2)がコネクテッド技術のエコシステムをサポート
ランドローバーのパワフルな電気自動車アーキテクチャー(EVA2)は、Software-Over-The-Air(SOTA)を含むシームレスなコネクテッド技術のエコシステムをサポート。高度なテクノロジーにより、63個の電子モジュールに対するリモートアップデートを行い、新型「RANGE ROVER SPORT」はその生涯を通じて、イノベーション、モダンなテクノロジーやサービスを最新の状態を維持する。
受賞歴のある「Pivi Pro」インフォテインメント・システムを装備し、ハプティック(触覚)フィードバック機能付きの高解像度13.1インチフローティング式タッチスクリーンをモダンなダッシュボード中央に配置。ナビゲーションからメディア、車両の設定に至るまですべてをコントロールできるこのシステムは、ユーザーの習慣を学習し、車内の体験をスマートにパーソナライズする、まさに直感的なパーソナルアシスタントになる。
最高のパフォーマンスを発揮
新型「RANGE ROVER SPORT」は、ランドローバー史上最もダイナミックなラグジュアリー・パフォーマンスSUVとなる。最新のインテリジェントオールホイールドライブ(iAWD)を採用し、ランドローバーの革新的なオールテレイン機能や最新とテクノロジーを統合してダイナミックな走行性能を確保することで、舗装された道路だけでなく、そこから外れてしまっても最高のパフォーマンスを発揮。
新型「RANGE ROVER SPORT」で初採用となるアダプティブオフロードクルーズコントロールは、路面の状態に応じて安定走行を維持することで、難易度の高いトリッキーな地形でも走破できるようサポート。状況に応じて4つの設定から1つを選択すると、システムが自動的に速度を調整するため、ドライバーは操縦に集中することができる。
新型「RANGE ROVER SPORT」は、「RANGE ROVER」の歴史的拠点である英国のソリハル製造工場でのみ製造される。
関連情報:https://www.landrover.co.jp/
構成/土屋嘉久(ADVOX株式会社 代表)
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