野外で飲むコーヒーはたとえインスタントでもおいしいものだ。だが、豆から挽いて飲むとさらにおいしさは倍増。何より野外で豆を挽くだけで、なんだかとても優雅な気分が味わえる。
今回は、コーヒー好きにおすすめしたいコンパクトなコーヒーミルを紹介する。
「ゼブラン」のコンパクトコーヒーミル
ブラックカラーで統一された、男気溢れるコーヒーギアブランド「ゼブラン」。ドリッパーや軽量ドリップポットなど野外で使用しやすいコーヒーギアを展開しているが、その中のひとつ「ハンドコーヒーミル」は、ハンドルの取り外しができ、コンパクトに収納可能。「野外でも豆を挽いてコーヒーを淹れたい!」人にはうれしいコーヒーギアだ。
使い方は簡単
コンパクトに収納できるが、使い方はいたって簡単。
本体に巻かれているバンドに挟んであるハンドルを取り外し、上部の蓋をとってコーヒー豆を入れ、蓋をする。(コーヒー豆の目安は1杯10~12g。24gの豆が入れられ、コーヒー2杯分の豆を1度に挽くことができる)
上部のノブにハンドルを装着し、時計回りにハンドルを回す。
すべての豆が挽き終わったら、粉受けボールを開け、挽きたてのコーヒー粉をドリッパーに入れるだけ。
クルクルハンドルを回すのにさほど力は要らず、軽やかにハンドルは回る。また、本体が半透明なので、豆がどれだけ挽き終わったか一目でわかりやすい点も魅力だ。
コンパクトだが、豆の粗さも調節可能
コンパクトなコーヒーミルは豆の粗さを調節できないものがあるが、これは豆の粗さを細かく調節できる。ゼブランのコーヒーミルの説明書には、ペーパードリッパー、ネルドリッパー、サイフォン、コーヒーメーカーなど抽出器具によっておすすめの挽き方が記載されている。
筆者は野外ではペーパードリッパーを使用することが多いが、豆の種類やその日の気分によって豆の粗さが簡単に変えられるのはうれしい。
この粗さの調節方法も、ハンドルと本体を押さえて、「調節ツマミ」を回すだけと簡単だ。(時計回りに回すと細かくなり、反時計回りに回すと粗くなる)
分解して丸洗いができる!
コーヒー豆だけを使用するので、あまり汚れないように思えるが、豆は脂質があり、豆を挽いた後は脂っぽくなる。また、臼の部分にも粉が溜まりやすくなるが、このコーヒーミルは分解可能。
方法も簡単で、「調節ツマミ」を半時計回り回して、それを外し分解するだけ。これで、臼部分もきれいに水洗いできる。ただし、細かい部品まで分解できるため、部品を無くさないように注意しなければならない。
ポケットに入っちゃうほどコンパクトな大きさ
本体の高さは19㎝と手のひらサイズ。金属を使用していないため軽量で、収納時は凹凸も少なく持ち運びに最適。
今まで筆者は電動のコーヒーミルを使用していたため、電源がない野外ではそれが使用できず、キャンプのときはいつも家で豆を挽いてコーヒー粉を持って行っていた。しかし、このミルのおかげて、野外でも挽きたてのコーヒーを飲めるようになった。
普段さほどコーヒーの味にこだわりのない夫も、最近は「野外コーヒー」の虜になり、豆を挽くだけではなく「野外で豆を焙煎してみる!」と言うようになった。
ネットで見る限り、野外でも豆の焙煎は意外と簡単にできるらしい。次回のキャンプは、「焙煎」からコーヒーを淹れてみることになりそうだ。
文/舟津カナ
編集/inox.