現役の文系エンジニアに直撃取材。彼らはなぜエンジニアを目指し、どのようにそのスキルを身につけたのか? これからエンジニアを目指す人へのアドバイスとともに紹介!
文学部考古学科出身
Tech Fun エンジニア
平井貴大さん
【Background】IT×課題解決力で手に職をつけ直した
大学では考古学を学ぶ。2017年に新卒で外資系銀行に入行し、営業部門を経験。営業用の顧客管理ツールを操作する程度で、エンジニアとは無縁のキャリアだった。2018年10月、ツールの使い勝手などを、自らの手で課題解決できるスキルを欲しエンジニアへ転向した。
新卒で外資系銀行へ入行という順風満帆なキャリアを捨ててエンジニアになった平井さん。その原動力は、〝ITの課題解決欲〟だ。
「金融に興味があったので銀行での仕事はつらいと思いませんでした。しかし、営業用のITツールが使い物にならなくて、改善提案を出しても、優先度が低いと後回しにされていました。当然、自分で改善できるスキルもなく、もっとスキルが欲しいと思い転職しました」
転職から約3年が経ち、プログラミングだけでなく、顧客と折衝して、最適なITソリューションを提案するのが主な仕事となっている。「エンジニアになった直後は、3か月間『Java』の勉強漬けでした。銀行の営業職よりも、チームメンバーがあれこれ教えてくれるのがエンジニア職の魅力であり、そのおかげで今自分がエンジニアとして働けています。学生時代に学んだ考古学のほうは……全く役に立っていません(笑)」
業種規模問わず様々なクライアントへ、多様性に富んだシステムを提供する。「営業経験が、顧客の要望の的確な理解と早期実現に役立っています」(平井さん)
エンジニアを目指す人へのアドバイス
●エンジニアに興味があるなら、世間体は気にせず転職を検討し、まず業界に入ってみる。適性がないと思ったらやり直せる。
●プログラムの勉強は最低半年がんばってみること。わからないことは人に聞けば、教えてもらえるので諦めてはいけない。
●休みの日を使って趣味に全力投球することも必要。土日も働くイメージがあるかもしれないが、時間の管理も仕事のうち。
取材・文/久我吉史