現役文系エンジニア6人に直撃取材。彼らはなぜエンジニアを目指し、どのようにそのスキルを身につけたのか? これからエンジニアを目指す人へのアドバイスとともに紹介!
家政学部生活美術学科出身
マネックス証券 システム開発2部
第3プロダクトグループ長
野﨑麻紀子さん
【Background】子育てとエンジニア職を両立!
インターネット黎明期に、新卒で入社した印刷業者で、IT部門に配属されたのがきっかけで、〝ネット系〟の仕事に興味を持つようになった。現職のマネックス証券では、複数のエンジニアを束ねるプロジェクト・マネージャーとして、子育てと仕事を両立した日々を送る。
野﨑さんが社会人となった90年代、美術・デザイン系職はITビジネスとの関連性が低かった。
「就活していた頃を振り返ると、まさか、自分がシステム関連の仕事をするとは思ってもいませんでした」
新卒で入社した会社からウェブデザインに携わり、はや20年以上。今は大手ネット証券であるマネックス証券で、投資情報サービスの開発・推進する部門の責任者として、エンジニアを束ねている。
「ウェブサイト制作の経験が長かったので、サービス利用者の使い勝手の良し悪しがイメージしやすく、UI開発の優先順位付けをするのに役立っています」
2児の母としての顔も持つ野﨑さん、エンジニアには長時間労働がつきものだが仕事の効率化も進んでいるという。
「仕事と育児との両立は大変ですが、仕事の役割分担を明確にし、時間の効率化を常に意識することで生産性を高めています」
マネックス証券の投資情報ツールでは、上場企業の株価や財務など扱うデータは膨大。ウェブサイト制作の経験を生かし、効率的かつ見やすい画面設計をメンバーに指示する。
エンジニアを目指す人へのアドバイス
●コードが書けるに越したことがないが、「ユーザー」が求めるものを正しく想像し、形にできるスキルでもよい。
●IT・エンジニア領域で、おもしろいと思ったことをやり散らかす勢いで、積極的に業界へ飛び込んでみよう。
●金融領域に限らず、様々なITのプロダクトがあるので、そのプロダクトを触ってみるなど、手を動かして知識をためよう。
取材・文/久我吉史