■連載/四柱推命に学ぶチャンスのつかみ方・第5回
四柱推命の専門家である星 絢さんは「政治家・上場企業の社員や芸能人など、一流の人は必ずと言って良いほど、四柱推命を成功のために役立てている」と語ります。では、そうした人たちが占いに頼るのはなぜなのでしょうか?連載の最終回では理由を知ることで、占いを自分自身にどう役立てるべきかを教えてもらいました。
古代から続く占いの存在
占いの歴史は約6000年もあり、今も多くの人が使っていますから、いかに占いが人類にとって必要で、活用できるものであるかが分かります。「占いとは何か」と言えば、「暦」のことです。紀元前625年、「カレンダー」の由来となっているカルデア人が占いを引き継ぎ、作物を育てるために月の満ち欠けの統計をとって暦を作ったことから、暦のことを「カレンダー」と呼ぶようになりました。
星占いに関して言えば、狩りや航海にも占いは使われ、マヤ人が更に研究を深めたり、ユングが心理学と結び付けたりしました。占いは皇帝や武将など、戦(いくさ)でも使われ、特に中国では占いが盛んになり過ぎて2016年に法律で禁止されたほどです。
要は、占いは命に関わることほど使われているということです。信頼性の高い統計・自然界の法則・気の流れですから、今でも政治家・上場企業の社員・芸能人・トップアスリートなど、リーダー的な立場である人ほど使っているのです。ただ、占いと言えば怪しいイメージもありますから、イメージダウンにならないよう公にされていることはあまりありません。
ビジネスの成功と占いの相関関係
占いの占術は、スピリチュアル要素のある「朴術」、生年月日で観る「命術」、気の流れを観る「相術」に分けられます。朴術は目先の物事の判断に、命術はその対象が持つエネルギーの種類や運気を知るために、相術は気の流れを良くするために役立ちます。どれもビジネス成功のために使うことができますから、使わない手はありません。
「スピリチュアル」と聞くと信じがたい人もいるかもしれませんが、全てが繋がっている「集合意識」にアクセスしていると言えば少しは理解できるでしょうか。「目に見える世界は3%しかない」「スピリチュアルは科学で証明できる」と言われていますから、「そういう世界もあるんだな」と思っていただけたらと思います。実際、同じ時期におみくじを引くと、何十種類もあるのに全く同じものを引いたり大吉が続いたりということも珍しくありません。見えないものの力や影響というものは、確かにあるのです。
「命術」の代表的な占術は四柱推命ですが、これは生年月日に限りません。会社の設立年月日やお店の開店日など、何かが生まれるときには、その日のエネルギーが込められるのです。「アナ雪」や「鬼滅の刃」などの映画公開日も四柱推命で観たかのような結果ですし、あるアイドルグループの結成日や活動内容、活動休止が四柱推命によって決められたのは有名な話です。
「相術」でいうと、徳川家康が風水で江戸城に結界を張るように東照宮を建設したのは有名ですし、お金持ちの家がきれいなのも気の流れが良いからです。今は不安定な時代ですし、せっかく先人たちが発見し体系立てた学問があるのですから、少しでも活用してビジネスの成功にも役立てていただけたらと思います。
組織の長が占いに求めることとは?
組織の長が占いに求めることは、組織の長の悩みそのものであると思います。もちろん、占いですべての答えが分かるわけではありませんが、前述したように占いには種類がありますから、様々な観点で観ることができますし、運を良くするなど成功確率を上げることはできるのです。
組織が大きいほど責任も重大ですから、自分や仲間の判断だけでなく、占い的な観点からの結果も知ったうえで、最終的な決断を自分で出せば、どのような結果になろうとも、後悔はしないでしょう。組織は人で成り立っていますから、四柱推命は非常に使えます。それぞれの資質が活かされるような配属・チーム編成・働き方を観ることで、個々人のストレスやトラブルを最小限に抑えつつ、全体で上昇気流を作っていくこともできます。ある大手音楽プロダクションでは、役員が天中殺になったら役員から外すと聞いたこともあります。
また、会社の業績が落ちる原因が、経営者の夫婦関係の悪化にあることも少なくありません。夫婦関係は占いではどうしようもないこともありますが、最も大事で小さな組織は家庭ですから、相手を知り、認めたり許したりするところから、関係を良好にしていくよう努めてみてはいかがでしょうか。
文/星 絢(ほし・けん)
(株)地球人 取締役。(社)日本占道協会 認定師範。1981年2月4日生まれ。青森県出身。高校卒業後に上京し、20代の頃から起業を志すも、幾度となく失敗。20代最後に人生の方向性を見失い、半年間箱根に住み込みながら生き方を探求。500万円の借金も返済不可能となり債務整理を経験。その後、人生をかけたコミュニティ事業も低迷しているときに四柱推命の師である鳥海伯萃先生と出会い、占いの勉強を始め、今は、無借金・年商3000万円にまで会社を成長させ、四柱推命鑑定師・講師の養成を主軸としながら、より多くの人や世の中を更に豊かにしていくことを追求している。著者に「占い起業のはじめ方、成功の技術」(彩流社)がある。http://suimei.hpjt.biz/blog/