DIME MAGAZINE
一見非常識なようでも、実は従来以上に理にかなっていて、さざまな課題を解決するビジネスがある。経営コンサルティングのウブントゥがスタートした「MIZIKANA顧問」もそのひとつだ。
実行可能な状態まで戦略を煮詰めて書類に落とす
「MIZIKANA顧問」は、相談相手の乏しい中小企業、個人事業主の経営者を対象に、無料で経営コンサルティングを提供するサービスだ。コンサルティングは中小企業診断士が担当し、40分程度のヒアリング、打ち合わせを繰り返して、中長期的な戦略を策定する。
1回限りの無料相談や無料体験ではなく、計画書のアウトプットまで行うのが特徴。その後の定期的なコンサルティングは有料となるが、無料の範囲でも十分に価値提供できる設計だ。
中小企業、個人事業主の主な経営課題である売上（集客）／効率化／人材採用をサポート。特に同社が強みを持つWeb／ITのノウハウを生かすとともに、経営全般を考慮して、効果の高い施策を提案する。
例えば、開業したばかりの飲食店は、Webサイトを制作するよりも、無料のSNS集客が優先されるべきかもしれない。最適な施策は事業内容や経営資源によるので、一概には言えない。個別の事情を理解して、経営者目線で提案できるのがコンサルタントの強みだ。
Web制作や広告・SNS運用など実行フェーズを押さえたモデル
無料でコンサルティングを提供できるのは、同社独自のビジネスモデルのためだ。
同社は経営コンサルティングに加え、Web制作、広告やSNS運用、システム構築など、具体的な集客や効率化のサービスを有料で提供している。戦略フェーズは無償でも、実行フェーズでマネタイズできればOK、という考え方だ。
本来はコンサルタントは戦略策定こそに価値があり、そのために高いフィーを得ている。しかし実際の成果は実行力にかかっており、特に中小企業や個人事業主には、実行のノウハウが不足している。
その状態で戦略策定だけ依頼しても、費用がムダになってしまうリスクが高い。だからこそ経営者は誰にも相談できず、一人で悶々と悩みを抱えることになる。この状態は、コンサルティング業界としても大きな課題だ。
無料でコンサルティングを提供する「MIZIKANA顧問」は、常識を越えたサービスにみえる。しかし考えてみれば、戦略の策定から実行まで、一貫して施策を打つのは当たり前のことだ。本質に従ってビジネス、サービスを構築したことで、（無料でも）コンサルティングの価値は高まった。
業界の問題を解きほぐし、ビジネスの合理性も担保した良い例のひとつだ。
●プレスリリース
業界初！中小企業・個人事業主に経営戦略室を！ 中小企業診断士による『無料』戦略コンシェルジェサービス！ 『MIZIKANA顧問』2月20日提供開始
取材・文／ソルバ！
人や企業の課題解決ストーリーを図解、インフォグラフィックで、わかりやすく伝えるプロジェクト。ビジネスの大小に関わらず、仕事脳を刺激するビジネスアイデアをお届けします。
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