ネット社会に生きる私たちにとって、パスワードの管理はおろそかにできないタスクの一つだ。
では、日本と他国を比べた場合、パスワードとの向き合い方にどのような違いがあるのだろうか?
そこでBitwardenはこのほど、アメリカ、イギリス、ドイツ、オーストラリア、日本の5か国でのパスワード管理に関する意識調査を実施し、その結果を発表した。
約4人に1人(約24%)がデータ漏えいを経験
5か国全体の傾向を見ると、約4人に1人(約24%)がデータ漏えいを経験していることがわかった。また、米国では約93%が、パスワードセキュリティのベストプラクティスを「よく知っている」または「ある程度知っている」と回答しており、高い水準となっている。
こうしたベストプラクティスが実際に活用されているかというと、全体としては設定や管理が十分な体制とは言い難いようだ。
実際のところ、米国では回答者の55%が、パスワードの管理を記憶力に頼っていることがわかった。また、米国回答者の30%がパスワード管理ツールを利用しており、他国平均34%よりも使用傾向が高いことが明らかになった。
日本では回答者の10%が過去1年半の間にデータ漏洩を経験
日本では、データ漏えいを経験した企業は調査対象の他世界各国と比較して比較的少ないながらも、回答者の10%が過去1年半の間にデータ漏洩を経験していたことがわかった。
パスワード管理については、「記憶力」がもっとも主流の方法で、次いで「手書きのメモ」、「エクセルなどドキュメント」が多い傾向となっていた。
「パスワード管理ツールを利用しているか」と質問したところ、パスワード管理ツールを利用しているのは全体の2割弱と他国と比べると低い水準となっていた。
また、全体的な二要素認証(2FA)への理解や企業における二要素認証の活用にも課題があるようだ。日本では、他国と比較して二要素認証の認知度が低いものの、個人における活用の割合はグローバル平均とほぼ同じ。しかし、企業での利活用は遅れを取っていた。
全体として、パスワード管理やセキュリティに関するベストプラクティスが知られていないことは今後の課題となるだろう。
出典元:Bitwarden
構成/こじへい
@DIME公式通販人気ランキング