ズーム時のレンズの全長が変わらないインナーズーム構造を採用
ソニーは、35mmフルサイズ対応『α(Alpha)』シリーズのEマウントレンズとして、開放F値4の明るさで焦点距離16〜35mmのズーム全域をカバーする広角パワーズームGレンズ『FE PZ 16-35mm F4 G(SELP1635G)』を2022年夏に発売することを発表した。
ズーム時にレンズの全長が変わらない光学設計と小型化により、多様なシーンでの撮影が可能だ。価格はオープン価格。
『FE PZ 16-35mm F4 G』は、最新のレンズ設計技術により、Gレンズならではの高い解像性能と美しくやわらかなぼけ描写を実現。高効率、高推力かつ静音性に優れた「XD(extreme dynamic)リニアモーター」をオートフォーカス機構だけでなく、新開発のパワーズーム機構にも搭載。
スローズームをはじめ、幅広いズーム速度の静粛なコントロールを可能にし、撮影者が求める多彩な表現を実現する。ズーム時のレンズの全長が変わらないインナーズーム構造で、レンズの重心変動が少なくジンバル使用時などでも安定した撮影が可能だ。
質量は従来機種比で約30パーセント軽量化し、開放F値4の広角ズームレンズとして世界最軽量(質量約353g)。また携行性の高い小型モデルながら、フルサイズカメラの性能を引き出した高精細な表現が可能で、特に動画撮影に求められる滑らかで高品位な映像表現および意図通りの撮影をサポートする高い操作性を備えている。
プロとアマチュアを問わず、風景写真やスナップ撮影に加えてVlogや映像制作、リモート撮影など静止画でも動画でも幅広いシーンでクリエイターの創造性に応えるレンズと言えるだろう。
『FE PZ 16-35mm F4 G』を使用して撮影した作品
『FE PZ 16-35mm F4 G』の主な特徴
・2枚の高度非球面レンズ(AAレンズ advanced aspherical)や1枚の「ED(特殊低分散)非球面レンズ」の採用により、画面中心から周辺部の隅々までの高い解像度を実現。
・「スーパーED(特殊低分散)ガラス」および「EDガラス」を1枚ずつ採用して色収差を低減。
・コーティングの最適化により、ゴーストやフレアを抑制しクリアで抜けの良い描写を実現。
・最短撮影距離0.24m(テレ端時)、最大撮影倍率0.23倍の高い近接撮影能力を実現。
・動画撮影時のフォーカス時のブリージングやズーム操作に伴うフォーカスシフト、軸ずれの抑制によって滑らかで品位のある映像表現が可能。
・ズーム・フォーカス時にレンズの長さの変わらないインナーズーム・インナーフォーカス方式を採用。撮影時の重心変動が少なく、安定した操作性を実現。
・高効率、高推力な「XDリニアモーター」をフォーカス群に2基搭載し、動きの速い被写体でも高精度かつ滑らかで静粛にフォーカスしながら追従する、高性能AFを実現。
・高効率、高推力な「XDリニアモーター」をズーム群に4基搭載した新設計のパワーズーム機講を採用し、幅広い速度コントロールを静音で実現。
・応答性に優れ快適な操作が可能なズームリングとスローズームなど一定速度のズームが可能なズームレバーを搭載。
・別売のリモートコマンダー『RMT-P1BT』やシューティンググリップ『GP-VPT2BT』などとの組み合わせにより、ズーム・フォーカスのリモート操作が可能。
・小型デザイン(最大径80.5mm×長さ88.1mm、フィルター径Φ72mm、質量約353g)に、フォーカス・ズーム・絞りの3つのリングやズームレバー、アイリスロックスイッチなどを搭載し、本格的な撮影にも対応できる高い操作性を実現。
・防塵防滴に配慮した設計。レンズ表面に施したフッ素コーティングにより汚れ成分の付着を防止(防塵防滴に配慮した構造となっていますが、埃や水滴の浸入を完全に防ぐものではありません)。
構成/KUMU