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【最新ビジネス解説】野菜を直接購入できて農業体験もできるUnityのシェア農家プログラム「畑あそぼ村 FARMY in 信州」

2022.05.12

ビジネスパーソンの創意工夫に学び、仕事に役立つヒントを探る「最新ビジネス解説」。今回は、長野県塩尻市のUnityがリリースしたシェア農家サービス「畑あそぼ村 FARMY in 信州」を掘り下げる。

欧米で広がる新しい農家経営「CSA」を採用

「気候変動によって、農業の維持が難しくなっている」とは同社代表の日吉有為氏。従来の農法で同じ作物を収穫できなくなるほど、天候をはじめとする条件が変わったという。新たな作物を生産するには設備投資が必要で、そのための負債は農家の経営を圧迫している。

いっぽう、コロナ禍や複雑な国際情勢のなかで、食料を自給することの重要性が再認識される。生産者の課題は、消費者を含む社会全体の課題でもある。

そんななかでリリースされたのが「FARMY」のサービスだ。食糧自給率の高い欧米を中心に広がる「CSA(Community Supported Agriculture)」を採用。市場を介さず、生産者と消費者が結びつき、一定期間の農産物を、前払いで売買することで相互に支え合う仕組みだ。

生産者は、前払いにより収入が安定し、市場では売れない規格外野菜も販売できるなど、廃棄ロスを減らす効果もある。経営に余裕がうまれ、付加価値の高い自然農法での栽培や、より多様なニーズに応える少量多品目の生産に取り組めるなど、好循環が期待される。

消費者は特定の農家の会員となり、定期的に新鮮な農作物を手に入れる。作り手の顔がみえる安心・安全な食品への需要は、今後いっそう高まるだろう。

さらに、FARMYはCSAに、農村でのイベント、サービスなど体験的な価値を組み込んだ「アグリツーリズム型CSA」を構築した。一般的なCSAでは、基本的に消費者(会員)と生産者(農家)との交流はないが、FARMYは「地方と都会を繋ぐコミュニティ」として運営される。

種まきや収穫体験のほか、作物を利用した料理教室や宿泊体験などのプログラムをFARMYが企画。会員は好きなときに農村へ出かけて、農家と触れ合ったり、農作業を楽しむこともできる。「都会にいながら第二の故郷と仲間・家族を持つことができる(日吉氏)」。

消費者も食に対する当事者意識を

2020年に東京から長野へ移住した日吉氏。「お金を出せば当たり前のように食べ物がいつでも手に入る環境にいたが、田んぼを少しお手伝いしただけで、価値観がまったく変わった」と振り返る。

日吉氏が指摘するのは、「食に対する当事者意識の欠如」だ。前述のとおり、農業の持続性は生産者と消費者、双方の課題であり、ともに解決する必要がある。農産物とお金をやり取りするだけのCSAでなく、交流や体験を提供するアグリツーリズム型CSAは、そのための仕組みだ。

課題は経済的な持続性だ。フルパッケージで2万4750円(税)の利用料(一部サービスのみの選択も可)は、家庭の食費とみるには高く、体験の付加価値が大きい設計となっている。また、体験自体も、農業体験や農家ホームステイといった既存のアグリツーリズムとの差別化が必要だ。

食品だけでも体験型観光だけでもない、都会でも常につながりを感じられるコミュニティ。まさに「第二の故郷」としての価値をどう提供し、それが消費者に受け入れられるか? 今後の展開に注目したい最新ビジネスだ。

○プレスリリース
都会から地方農家を支援する「シェア農家」が登場!未来の農業で地方の課題解決を促進。アグリツーリズムと二拠点生活を同時に実現した 自然農法コミュニティ「FARMY」サービス&会員募集を開始

○公式サイト
「畑あそぼ村 FARMY in 信州」

取材・文/ソルバ!
人や企業の課題解決ストーリーを図解、インフォグラフィックで、わかりやすく伝えるプロジェクト。ビジネスの大小に関わらず、仕事脳を刺激するビジネスアイデアをお届けします。 
https://solver-story.com/

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