大手食品メーカーの参入により広がりを見せるプラントベース食品
2021年に大手食品メーカーがプラントベース商品を続々と発売。大手メーカーの本格参入により、これまで販売をしていたデパートに加え、スーパーマーケットやコンビニ、量販店などでの取り扱いが増え、プラントベース商品の売り場スペースが広がりつつある。
水産加工品メーカーのタイ・ユニオンは、プラントベースブランド「OMG Meat」でプラントベース・シーフードを用いた冷凍フィッシュナゲットや冷凍肉まんを発売。
また、大手食品メーカー「CP」はプラントベースブランド「Meat Zero」でナゲットや豚ひき肉・ハムのほか、系列のコンビニ「セブンイレブン」でプラントベースの弁当やバーガーを販売。
このほか、スタートアップのドッグフードブランド「Laika」は環境に優しく健康にも良いという昆虫由来のプロテインを用いたドッグフードを開発・販売している。
2019年頃から、国内中小メーカーによる国産プラントベースブランド「Meat Avatar」や「Let’s Plant Meat」などが登場。
「Meat Avatar」は、複数のレストランチェーン店で継続的にプラントベースのタイ料理やスパゲティなどを提供している。「CP」も「KFC」や韓国風焼肉レストランチェーン「Dak Garbi」などと協力し、2021年9月頃から期間限定でMeat Zeroメニューを提供。
菜食週間・ギンジェーの食事として受け入れられるかどうかに注目が集まる
タイでは古くから毎年9~10月頃に2週間ほど肉類を控える菜食週間(タイ語でギンジェーと呼ばれる)があるほか、タイ語で「マンサウィラ」と呼ぶベジタリアン食を実行する人も少なくない。
欧米志向の人や健康・環境意識の高い人の間では広まりつつある一方で、まだまだプラントベースに対して抵抗感のある人も多く、価格も一般的なスーパーで並ぶ肉より高価であるため、世間一般に根付いているとは言えない状況が続いていた。
大手メーカーも加わったプラントベースブランドは、新しい「ギンジェー食」として受け入れられて定着するか、今後に注目が集まる。
参考記事:https://tnc-trend.jp/thailand57/
アジア各国のトレンドを紹介するサイト「TNC アジアトレンドラボ」(http://tnc-trend.jp/)からリアルな「今」のアジア情報を発信!
構成/DIME編集部