オランダに住む正反対の兄弟は、人間の性欲が持つ強大なエネルギーに着目し、それを活用した新ビジネスを立ち上げる。
2022年4月8日よりNetflixで独占配信中の『ダーティ・ライン -欲望のレボリューション-』は、オランダで製作されたコメディドラマ。
原作は、Fred Saueressigの『06-Cowboys(原題)』。
原作・制作は『Penoza(原題)』のピートル・バート・コータウシュ。
あらすじ
1980年代後半のオランダ、アムステルダム。
活動的で破天荒な性格の兄フランク・スティグターと慎重派で真面目な弟ラモンは、当時としては画期的なテレホンセックスの会社“テレダッチ”を設立、億万長者となった。
大学で性について学んでいる女子大生マーリー・サロモンは、郊外の実家を出てひとり暮らしするため“テレダッチ”にアルバイトとして入社する。
オランダ初の斬新なビジネスとして大成功を治めたフランクとラモンだったが、栄枯盛衰は避けられなかった。
《見どころ》
下ネタ満載だが背徳的な暗さはなく、とにかく明るく軽快なノリで話が展開されていく。
80年代の明るく華やかな文化も、楽しめる要素のひとつ。
“テレダッチ”では、声の色っぽさと会話のセンスが最重要視されるため、年齢と容姿についてはほぼ不問となっている。
アルバイトスタッフの女性たちが控え室で交わす明けすけな会話や、ベテランによるアドバイスの数々には、思わず笑ってしまう。
女子大生マーリーは、好奇心旺盛で野心的なところもあるが、根本的には真面目な性格。
「素敵な男性に会うと固まる」ほど、奥手でウブなところもあるのだ。
“色っぽさ”と真面目さは両立しないことが多いため、最初はほぼ棒読みで色っぽいセリフを読み上げ苦戦する。
マーリーだけでなく“テレダッチ”のほかのメンバーらも、仕事を通して本当の自分に気付き、解放していく。
不真面目なようでいて、実はとことん真面目に“人生と性”に向き合っているのが、このドラマ。
ドギツイ下ネタに笑いながらも、人生の悲喜こもごもについて、しみじみと共感してしまうだろう。
Netflixシリーズ『ダーティ・ライン -欲望のレボリューション-』
独占配信中
文/吉野潤子
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